前歯への挽歌 by ゆんたま
今日は奥歯の詰め物を入れる日だった。横に置いてあるハイブリッド素材のそれは、なんとまぁ小さなものか。5mm×7mm程度の枠に収まるほどの小ささである。これで5万円か~、と半ば呆れながらマジマジと見つめた。それでも何度も微妙に削っては噛み合せを調節してもらい、この技術料込みの値段なんだろうなと内心思う。歯の噛み合せは何ミクロンという世界だからね。一つ間違うと体全体のバランスが狂ってしまうのだから、いい加減な医者にかかるとひどい目に合う。それにしても・・・と、数年前に前歯の神経を何の断りも無く抜いた歯医者に対する怒りが、今日の治療を受けながらまた沸沸と蘇ってきた。気の入り口だから前歯の神経を抜くと気が入ってきにくくなる、と書いてあるのを最近ネットで見かけた時にも怒りがこみ上げた。前歯の隙間がしみるので、ちょっとした虫歯の治療のつもりで初診でかかった歯医者で、「根本的に治療しておきましょう」とだけ言われ、「はぁ」と答えて何をされたのかわからないまま、前歯2本の神経を抜かれたことに後で気づいたのだ。近鉄八戸ノ里の駅前にある、城使(じょうし)歯科という藪医者である。この名前を私は死ぬまで忘れないだろう。でもこれも過去世の何かの因縁で、もしかしたら私があの歯医者の歯を拷問か何かで抜いたのかもしれない。・・・と無理矢理考えてみる。そうとでも思わなければ、今でも気持ちがおさまらないからである。でもそのお蔭で今の歯医者に出会えたのだからいいか、と良いように考えてみる。しかし、やっぱり悔しいものは悔しい。「根本的な治療って何をするんですか?」と一言聞かなかった自分が悔しい。一番目立つ前歯の神経を、わずか5分かそこらで抜かれてしまっていた。そんなバカなこと(あれを「治療」とは呼べない)をされてしまったのにも気づかずに、「ありがとうございました」とお礼を言ってのん気に帰って来た自分自身が情けない。いや、いけないいけない。どうせこの身は仮の宿りだ。死ぬ時にはどうせ置いていく借り物だ。いつかは土に返るんだ。歯の1本や2本に執着して、あんな藪医者をいつまでも恨む方がおかしい。・・・・・・そう自分に言い聞かせてみる。**********************************************中小企業のための営業支援ブログ◆販路開拓コツのコツ◆生活お役立ち情報専門コミュニティー☆ソウルナビ良品倶楽部DVDレコーダーを100%使いこなそう!見逃せない!TV番組Pick Up!!