雇用契約/反面教師 by ゆんたま
年明け一番に、派遣契約は更新しないが管理職として正社員としてなら雇う、と派遣先に突然言われた。確かに勤め始めた当初は正社員になりたかったのだが、この会社の実態が見えてくるにつれてそんな気持ちは薄れてきていた。そんな中で突然のオファー。喜んで良いんだか悲しんで良いんだか。・・・と思ってたら、他にも候補者を探す、と天秤にかけるようなことを言う。その程度にしか思われてないなら無理に雇ってもらう必要はないと思っていたら、それは他に辞めさせたいスタッフがいて、彼女が管理職はぜひゆんたまにしてほしいとトップに懇願したそうで、彼女を会社に居づらくさせるためにゆんたまを雇うかどうかはわからない、という芝居を打ってたんだとかなんとか。なんでそんな小手先の猿芝居を企んだりするのか、その神経がよくわからない。事情を説明されたので考えたあげく「お受けします」と返事したら、他に声をかけてあるところもあるから2週間待てと言われ、バカにするのもいいかげんにしろと思って一旦断った。そしたら、悪気はない、最初からゆんたまに決めていたとは言うのだが、二転三転、私自身その頃妹達の家族が帰ってきて忙しかったせいもあって、事の順序がどうだったのかよく思い出せない有様だ。とにかくOKの返事を出してから契約書ができてくるまでに数週間かかり、2月10日にやっと出来てきた契約書。社会保険労務士に説明してもらったが、どうも納得のいかない個所がある。ハッキリおかしいと思ったらその場で説明を求めるのだけど、そこまですぐに思いつかない。帰ってきてよくよく考えたら、やっぱりおかしいと思うところが何箇所もあるのだが、素人だからそれが本当におかしいのかどうか自信がない。ただこの社労士、有期雇用は労働者保護だなどと抜かしやがった。過酷な肉体労働ならまだしも、オフィスワークなのにそれはどう考えてもおかしいだろ。そこで総合労働事務所と労働基準監督署に相談に行った。有期雇用の件については案の定、「そんなこと言う社労士さんがいるんですねぇ。」とみんな首を傾げる。労基署では、「この契約書は確かに違法ではない。でもこれを見る限り器の小さい会社ですね。雇用者に対して冷たい会社だと思うので、最後に決めるのはあなただが、はっきり言ってお勧めできない。」と二人の男性に言われた。お役人がそこまで言うのはよくよくのことだろう。なんせ就業規則すらないんだから。(従業員10人以下の場合は作らなくても法的には許されている。)給料が魅力的だったので悩んだが、夏期休暇や正月休み、冠婚葬祭にも有給を使えというような会社だ。こんな会社の管理職になったら、なんだかんだとコキ使われ、本来経営者が負わなければいけない責任まで押し付けられるのは目に見えている。で、結局断った。退職金もつかないしね。そうしたら、派遣のままで勤務してほしい、ということになり、なんのことはない、また派遣契約継続である。でも、他の仕事を探すと宣言してあるので、目下転職活動中。それにしても、年明けから2月半ばまで散々振り回され、大概しんどかった~。(- -;先方からの申し出で、派遣契約期間中でも1ヶ月前に申し出ればいつでも辞めて良いという一筆を取ったので、この際じっくり腰を据えて次の仕事を探すつもりである。気持ちとしては一日でも早く辞めたいけど、短気は損気というもんね。仕事内容には不満はないわけだから、ここは我慢して、できるだけ良い職場を探そうと思う。それにしても、社会保険労務士というのがあんなにいい加減な職業だとは思わなかった。いや、この職業がいい加減なんじゃなくて、恐らくあの社労士がいい加減なんだろう。経営者に雇われているわけだから、経営者サイドに立つのはある程度仕方ないことなのだろうが、無知な経営者に都合の良いことだけ吹き込んで、その結果、経営者が雇いたがってる人材を逃がしていては本末転倒だろうに。なんでも、あちこちで講演したり(「雇用者にとって働きやすい職場とは」とかいう題名で講演していた)、大手派遣会社の顧問もしたりしているエライ先生なんだそうな。笑っちゃうよな。他の社員も来月半ばに辞めることが決まっていて、残るたった一人の社員(11月に入社したばかり)も次の仕事を探し始めている。私が辞め彼女も辞めたら、フルタイムで働けない事情のあるパートさん1人と社長が残るだけである。たとえどんなに良い業種でどんなに良い商品を扱っていたとしても、社員を大事にしない会社に未来はないよね。小さい会社だからこそ、社員一人一人を大事にして、みんなのモチベーションを上げて頑張らないといけないのに。モチベーションを殺ぐような言動ばかりするので本当に呆れてしまう。自分で自分を「オレは凄い!天才だ」と言ってるような謙虚さのないトップだから、そういうこともわからないんだろう。我が相棒にトップの話をすると、「人は金だけで動くもんじゃない、心意気で動くもんだ」と言ったが、そんなこともこのトップにはわからないだろう。根本的に人間音痴なのだ。これじゃ人は使えない。自分がしたミスも秘書のせいにするような人間だから、経営者として一番大事な最後の責任も取れないタイプだ。だから、側近と呼べる人間が誰一人いない。みんなその内離れて行く。遅かれ早かれこの会社は潰れるだろう。どうしようもない会社だけど、反面教師だなぁと思う。いろんなことを学ばせてもらっているので、考えてみればありがたいことだ。巻き込まれないようにさえしていれば、みんな自分の肥やしになる。実にありがたいことだ。(-人-)蛇足ながら、労働基準監督署というと、ちょっと敷居が高くて恐い感じがするが、実のところそんなことはない。担当者にもよるだろうが、結構親切に話を聞いてくれるし資料もくれる。私などは窓口の男性以外に上司の監督官まで出てきてくれて、2時間も説明してくれた。労働条件で少しでも不審な点があれば、悶々と悩む前に専門家の話を聞いた方が良いと思う。総合労働事務所の方は、いつでも相談員が相談に乗ってくれるし、必要なら予約制で法律問題の相談もできるそうである。どちらの施設でも電話相談が可能だし、夜間相談の日もあるので、気軽に利用することをお勧めする。**********************************************新規開拓営業支援Navi中小企業のための新規開拓営業支援ブログ◆販路開拓コツのコツ◆DVDレコーダーを100%使いこなそう!