2009/07/17(金)00:45
コミュニケーション不全の若者達 by ゆんたま
今日、カラーの講師の先生からこんな話を聞いた。
今、私が受講しているカラーコーディネート実務の講座は、これまでは若年層対象だったので10代~20代がほとんどだったらしく、その生徒達に最後に感想を書かせると、文章は支離滅裂で論理はメチャクチャ、おまけに絵文字が入っていたりするそうである。
感想文になぜ絵文字なんか入れるのかと先生が尋ねると、その方がわかりやすいでしょ、と答えるらしい。
そう、まさにケータイ世代で、仲間内でしか通用しないような短い文章と絵文字だけが彼らの国語力なのである。
私も教師をしていた頃、かなり学力の低い生徒達を教えていたこともあるのでわからなくはないが、先生の話を聞いていると私の想像の域を超えている。
大丈夫か?ニッポン!
授業中でも勝手に断りもなくトイレに出て行き、それを問い質しても悪びれもしない。
早退届けなどの用紙をもらう場合でも、講師の控え室の扉をノックすることもなく、名前や要件も言わず、「先生、あれ、あの紙・・・」などと手でジェスチャーをするのだとか。
こんなふうに常識的なことが何一つわかっていない受講生が多いので、授業以前の指導でいつも疲れ果てていたそうである。
そりゃ大変だ~。
また、講座も後半になるとグループでの作業が多くなるが、グループ内での揉め事が多発するそうだ。
なぜかというと、お互いに意見を戦わせてより良い意見を出し合ったり妥協したりするということが出来ず、自己主張の強い方が勝つだけで、弱いものはふくれっ面をして黙り込み、ずっとブツブツ文句を言ってる、という事態になるのだそうな。
もっと自分の意見を言えば良いでしょ、と先生が言っても、嫌われたくないという気持ちが働くらしい。
自己保身で傷つきたくないのだか恨まれたくないのだかわからないが、まったくバカげた話だ。
意見を戦わせるのと人格攻撃とはまったく別次元の話なのに、その区別もつかないらしい。
先生がちょっと注意すると彼らは「怒られた」と表現し、家でも学校でも今まで一度も怒られたことなんかない、という若者が多いらしい。
家庭での基本的な躾が出来ていないことに唖然とする。
学校で躾というのもおかしいが、教育的指導ということもまったくないのだろうか。
数ヶ月間一緒に勉強するわけだから、受講生同士それなりに人間関係や信頼関係が出来そうなものなのに、そういうこともほぼないらしい。
どう考えてもコミュニケーション不全である。
そういえばしばらく前に、プリクラを数百枚撮って「友達」の数を競い合っているような中高生がいたが、それはただの知り合いか顔見知りに過ぎない。
喧嘩もできないような相手が友達であるわけがない。
数回顔を合わせただけというような相手を「友達」と呼ぶ感覚自体、私には理解不能である。
彼らはロストジェネレーションと言われ、ニートだのフリーターだの、社会的にかわいそうな立場だということはわかるが、一般常識もなく、ごく普通のコミュニケーションも取れないようでは、まともな社会人とは言えない。
そのせいで若くして失業している人も少なくないのではないか。
先生の言葉によれば、「彼らは(いろんな意味で)責任を取りたくないみたい」だ。
「こんな若者は企業としても使い物にならないから、結局、派遣労働とか責任を持たないで良い仕事しかさせてもらえないと思う。」とも言われていた。
こんな話を聞くと、社会や企業だけが悪いとも思えなくなる。
こういう若者の親は、一体何を考えて子育てをしているのだろう?
躾そのものを放棄しているとしか思えない。
生活するのに大変だから躾どころではないということか?
そういう場合も中にはあるだろうが、それでも子供をしっかり見ていれば、ちゃんとコミュニケーションが取れる人間か、常識的なことがわかっているか、ということぐらいわかるだろうに。
こういう若者が40代50代という働き盛りになる頃、この国は一体どうなっているのだろうか・・・。
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