カテゴリ:人生
連休初日、映画「私の中のあなた」(原題 MY SISTER'S KEEPER)を見て来た。 実はあんまりこの映画、気が進まなかった。 あらすじ読んでるだけで涙ぐんでしまうので、ダダ泣きしそうということがわかってたから。 でも他にこれといって見たいのもなかったので、結局これを見ることにした。 案の定、ほぼダダ泣き。(T_T) 母親役のキャメロン・デイアスと、遺伝子操作によって生まれた11歳の少女・アナ役のアビゲイル・ブレスリンが主人公らしいけど、白血病の姉・ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァが良い! 決して美人ではないし、抗がん剤のせいでスキンヘッドという役柄のせいもあって、それはかわいそうなぐらいだ。 でも彼女の、恐らくは初恋で最後の恋の様子が胸を打つ。 同じ白血病の恋人と過ごす楽しいひととき。 彼に誘われた病院でのパーティーに出かける前の、ウィッグをつけて着飾った彼女の、病人とは思えない美しさ。 そして突然の恋人の死。 男性よりも女性の方がこの映画に胸を打たれるんじゃないかと思う。 思春期の女の子が病気のせいとはいえスキンヘッドになってしまう辛さや、癌のおかげで出会えた恋人を癌のせいで失った辛さは、女子にしかわからないものかもしれない。 そして、娘を生かすために全てを犠牲にしてきた母親と、娘に妻を奪われてきた父親、病気の妹に父や母を奪われてきた兄、姉のためにドナーとして臍帯血や血小板を提供させられてきた妹。 それを全て知っていて、幼い頃から白血病と闘いつづけてきたケイト。 ドナーとして作られた妹という設定はショッキングだけど、こういう病人のいる家族は世の中に多い。 まだこれだけの治療が受けられるだけケイトは恵まれているという見方もあるだろうけど、病気で理不尽に死んでいかなければならないという事実は変わらない。 ケイトの家族への愛。 アナやジェシー(兄)、母親や父親のケイトへの愛。 今も映画を思い出すたびに切なくなって涙が溢れてくる。 短い命にも長い命にもみんなそれぞれのカルマがあって、生死は必然なのだとは思っているけど、それでもやはり短い命は痛ましい。 同じこの世に生まれながら、人並みの喜びも楽しみも知らないまま生を終えるのかと思うと、あまりに胸が痛い。 それでもケイトは最後に母親にこう言う。 「いい人生だったわ。」 願わくは、この世から病気で幼い命が奪われることがなくなりますように。 戦争や貧困で幼い命が奪われることがなくなりますように。 それと、もう一つ。 娘の命を守るために闘い続ける母親・サラ。 娘の命をなんとか永らえさせようと、彼女は決して諦めない。 娘のケイト自身が「負け戦」だと知っているのにサラは現実を受け入れず、なおも闘い続けようとする。 彼女は極めてアメリカ的で、負けることを自らに許さない。 彼女はまるでアメリカという国そのものだと私は思った。 これまでアメリカは常に戦い続けてきた。(親子ブッシュの時代は特にそうだった) しかし、リーマンショックで世界経済が破綻して以来、アメリカ主導の資本主義経済もまた成り立たなくなっている。 すでにアメリカは超大国ではないのだ。 なおも戦い続けたとしても、それは「負け戦」でしかなく、気づいた時には国そのものが破綻しているだろう。 そうなる前に、アメリカは自らの現実を受け入れるべきだ。 ・・・・・そんなメッセージを私はこの映画から感じた。 ********************************************** XOOPSマーケティングランド~XOOPSで簡単に作れる高機能ホームページ!~ 【スローライフスタイルショップ】生活雑貨 【スローライフスタイル禁煙倶楽部】電子タバコ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.13 00:05:25
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