「対策加速させる」京都市が野良猫の避妊・去勢にも費用助成スタート 1匹5千円、繁殖や殺処分抑止へ(京都新聞)
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「対策加速させる」京都市が野良猫の避妊・去勢にも費用助成スタート 1匹5千円、繁殖や殺処分抑止へ
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2025年4月10日 5:10
上田真里奈
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野良猫に避妊去勢手術を受けさせる市民を対象に、無料で貸し出しを始める保護器(京都市南区・京都動物愛護センター)
京都市は4月から、飼い犬や飼い猫の避妊去勢手術に対して行う費用助成の対象に、野良猫を加えた。市民グループが野良猫を減らす活動に取り組むものの、京都動物愛護センター(南区)に収容されるネコでは子猫が8割を占め、対策が急務となっている。1匹あたり手術費用5千円を助成して野良猫の繁殖や殺処分を減らしていく。
市では2010年度から、地域住民のグループが餌やりやふん尿処理のルールを決めた上で野良猫を世話する「まちねこ活動」を支援し、登録グループのネコの避妊去勢手術費は市が全額負担している。23年度末までに334グループが登録し、ネコ2239匹に手術した。
同センターへの野良猫の収容数は減少傾向にあり、市はまちねこ活動に一定の効果があると分析。一方、最新の収容数内訳では、野良猫が生んだとみられる子猫が8割を占めているほか、まちねこ活動は町内会の合意を得るのに時間がかかるケースも多く、避妊去勢手術を自費で負担する市民もいるなど、課題となっていた。
解決に向け、市はこれまで京都市獣医師会と実施してきた飼い猫・飼い犬用の手術費用助成の対象を野良猫に拡大。受け入れ数の上限もこれまでの千匹から2千匹に増やした。
野良猫を受け入れる獣医師会の会員病院で手術を受ければ手術費から助成額5千円分が割り引かれる。
また、避妊去勢手術を目的に市民が野良猫を捕まえる場合、保護器を無料で貸し出す。14日から同センターで受け付ける。市医療衛生企画課は「野良猫対策を加速させ、センターへの収容数や殺処分数の減少を期待したい」としている。
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