やまのむぎふみ ゆらら雑記帳(のーと)

2006/02/12(日)12:29

歪み

スポーツ(195)

今朝、TBS「サンテーモーニング」のスポーツコーナー(あの「喝だぁ!」のコーナーです)を見ていると、卓球の福原愛選手が、大会トーナメントの決勝戦で敗れて、二位となったことを取り上げていた。 が、伝えているのは「愛ちゃんが負けた」ことばかり。 何故、福原選手を破って優勝という栄誉に輝いた金沢選手について一言も触れないのであろうか。全く失礼な話だと思う。 これは「福原選手の話題をしないと、視聴率が取れない」からに他ならないからであり、この「視聴率を稼ぎたいが為の歪んだ報道」が、日本のスポーツをダメにしている一因だと私は思う。 2004年にわき起こった「プロ野球1リーグ化検討」も、ここから来ているのだ。 一昨年、12球団全ての選手やファン達がおおいに嘆き悲しんだこの事態を、マスコミは連日連夜大々的に報じた。 しかし、その一因が長年のマスコミによる恣意的な報道姿勢にあったことを彼らは触れようとせず、自省してもいないのだ。 昭和40年代の「巨人じゃなければ野球じゃないぜ」(事実、そういうタイトルのジャイアンツ応援歌もあったのだ)という時代からは違ってはきているが、それでも「セリーグ」中心にしか報道しないマスコミの姿勢は、今でも根本的には変わっていない。 二年前、野球ファンたちの澎湃とした反対の声に押される形で、12チームでのセ・パ2リーグ制は「楽天の新規参入」という灰色決着と言う形ではあるが、踏襲された。 しかし、いまだ変わらぬ「目先の視聴率のための歪んだ報道姿勢」がある限りは、私は、残念ながら、その将来は暗いと思っている。 そしてこの「見た目は変わっても、本質は変わらない」改革は、今の政治改革と全く同じ物なのだ。 国民全員が「本質を見る目」を養わないようにしないと、この状態はずっと続くだろうなと思う。

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