White*Love 雪の降る夜にそれから、一週間が過ぎた。私には、新しい親友が出来ていた。 モモとミホという同じ部活の子だった。 前から、結構仲が良かったが、マイとその子達はあまり仲が良くなくて、 マイの親友の私ともあまり関わっていなかったのだった。 マイも他の人と仲良くしていた。 これで・・・いいんだよね? これが・・・いいんだよね? 一緒にいて、嫌な気分になるくらいなら、関わらなければ良いんだよね・・・? もう、友情だなんて、言ってられないよ・・・。 8月31日。 夜7:30に待ち合わせをした。 私は浴衣を着ていった。 彼もかっこいい服を着ていた。 花火があがりはじめる前に、でみせを見てまわった。 時々、何かを買って、食べたりしていた。 でみせのライトが眩しいくらいに光っていた。 沢山の人が行き交う中、私達二人がいた。 私は、金魚すくいをしている少女が目についた。 純粋な笑顔をみていると、少し疲れている心が癒された気がした。 だけれど、それと同時に“哀しさ”で溢れている心に気づいた。 もう、あの少女のような純粋な心には、戻れないという事からくる、 “哀しさ”そして、“寂しさ”・・・。本当なら、なつかしいはずなのにね。 <<純粋な、あの頃には戻れない私がいる・・・。>> 小説ホームへ ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|