White*Love 雪の降る夜にもう何もかも、どうでもいいや・・・。本当に・・・。 でも・・・・あの頃・・・セツヤと、色々と・・・幸せだったな。 [今までありがとう。さよなら。マイの所へ行きます。さよなら。] 私はセツヤにメールを送っていた。 急に頭が強く痛んだ。 痛い・・・痛い・・・この痛みは何? 胸の痛みも強くなってゆく・・・。 まるで自分自身が人間でなくなったような気分を味わった。 「はやく・・・この暗闇から・・・抜け出すんだ・・・」 私は一歩一歩、海へと近づいてゆく・・・。 「・・・これで・・・楽になれる・・・?」 波をよせては、うちかえしてく海へ・・・一歩をふみだした。 あまりの海水の冷たさに驚いて、我に戻った。 しかし、絶望感は消えることがない。 マイと・・・同じ気持ち・・・? マイも・・・こんな気持ちだった・・・? ねぇ・・・私・・・おかしい? でもね・・・逃げる事・・・悪く思わないで・・・。 「セツヤ・・・大好きだったよ・・・」 私は、ひざまで海水が来たところで、そう呟いた。 小説ホームへ |