075644 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

■ゆりのHP(*^U^*)詩&恋愛小説&同盟■

White*Love 雪の降る夜に

もう何もかも、どうでもいいや・・・。
本当に・・・。


でも・・・・あの頃・・・セツヤと、色々と・・・幸せだったな。
[今までありがとう。さよなら。マイの所へ行きます。さよなら。]
私はセツヤにメールを送っていた。


急に頭が強く痛んだ。
痛い・・・痛い・・・この痛みは何?
胸の痛みも強くなってゆく・・・。
まるで自分自身が人間でなくなったような気分を味わった。
「はやく・・・この暗闇から・・・抜け出すんだ・・・」
私は一歩一歩、海へと近づいてゆく・・・。
「・・・これで・・・楽になれる・・・?」
波をよせては、うちかえしてく海へ・・・一歩をふみだした。
あまりの海水の冷たさに驚いて、我に戻った。
しかし、絶望感は消えることがない。
マイと・・・同じ気持ち・・・?
マイも・・・こんな気持ちだった・・・?
ねぇ・・・私・・・おかしい?
でもね・・・逃げる事・・・悪く思わないで・・・。

「セツヤ・・・大好きだったよ・・・」
私は、ひざまで海水が来たところで、そう呟いた。




小説ホームへ


© Rakuten Group, Inc.