東京の真ん中で化石さがし。『東京「街角」地質学』。
::::::::::::::国立科学博物館の売店で平積みされていて気になったこちらの本を読んでみました。東京「街角」地質学Amazon(アマゾン)1,222〜5,940円 「地質学」というと,山や海岸にある岩石や地層を調査するイメージですが街角地質学は都会のビルに使われている石材を調査します。とりあげられているのは上野松屋,日本橋高島屋,東京駅…と有名な建物がほとんどで,実際見たことがあるものなのですが,これらを「石」として捉えたことがなかったので,とても新鮮に思えました。街角地質学と地質学の一番の違いは,その石がもともとその場所にあったものではないということです。その石がどこから来たのか,なぜその石が選ばれたのか,岩石として地球が作り上げた歴史,石材として人間が作り上げた歴史,どちらも刻み込まれたものであるところが奥深いです。読み物としても面白かったのですが,特に気になった化石に実際に触れてみたくなり,出かけたついでに2カ所立ち寄ってみました。東京駅南口地下にある大理石。大理石は貝殻などが堆積してできた石ですから改めて見ると化石らしき模様だらけです。どこが何の化石なのか,よく分からない…ここの模様が綺麗だったので写真に撮ってみました。これがサンゴなのかな?ちなみに鉱物としての大理石は,石灰石が結晶化したものだけを指すそうで化石は入っていないそうです。石材としての大理石は,結晶化していないものも含まれるのだそうです。新宿小田急百貨店のアンモナイトはすぐ分かりました。こうして本を片手に歩きまわって色々な石に触れて知識を殖やしてだんだん自分なりの街角地質学の世界が作れたらいいのかな。「東京駅 化石」で検索したら「カニの化石」がヒットしたので一緒に見てきました。ネットの情報を頼りに柱の周りをぐるぐる…街角地質学の最難関コースですね。極めていくとこんな出会いがあることもあるということでしょうか。ちょっと知識があると,ただの壁が宝物になる可能性があるって楽しい!今度は大理石以外の石に触れてみたいと思いました。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ * 化石が手元に欲しくなるかな? *アンモナイト標本琥珀/font>* ここにも文字など入れられます *designed by