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カテゴリ:ゴミ系日記
というわけで、
空前の大人気の村上春樹の本、 やっと読み終わりましたよ。 前回の日記でちょっと感想めいたことを書きましたが、 読破したってことで あらためて感想を書きたいと思います。 まあ、結論的なことを言ってしまえば、 よく分からなかった。 つまらなかった。 って感じ・・。 身も蓋もないが・・。 俺の読解力の無さや、 感受性の欠如に起因しているのでしょうがね。 どうしても、物語に没入することができないまま、 読み終えてしまったという感じです。 あ、でもBOOK3とか、まだ話は続くんだっけ? もう読まないと思うけど・・。 村上春樹はどっかのインタビューで、 オウム真理教や安保闘争を 執筆の素材としたようなことを述べていますが、 俺としては、それならそれで、 そのリアリティを感じ取りたかった。 村上春樹はそんなことを意図していなかったのだろうけど。 大きな主題なだけに、 観念的な記述が多くなるのは仕方ないのでしょうが、 やっぱ俺にはそういうの、 かったるいっていうか・・。 天吾と青豆をはじめ、 登場人物の誰もが いわゆる現実の社会には存在しない、 どっかイカれた人間ばかりってのも、 俺が感情移入できない原因だったかも。 そもそも村上春樹は 読者の感情移入なんて想定していないのかもだけど。 天吾も青豆も、 子供時代の原体験みたいのを 大人になっても引きずって 生きているわけだけれども、 そのエピソードも、同じことが何度も補完的に出てきて うざかった。 もう分かったよ、母親がどっかの男に乳吸わせているのは。 もう分かったよ、天吾と青豆が手をつないだのは。 もう分かったよ、子供にとって集金や宗教の勧誘が辛いってのは。 って感じで。 結局、物語の終わりが 天吾と父親の関係性のことってのも、 全くワクワク感が得られず、辛かった。 昏睡状態の老いた父親のところへ出掛けてって、 それはそうなるだろうよ、というやり取りを 延々見せられるってのは・・。 しかも物語の終幕として。 辛いでしょ。 青豆が最後自殺するってのも、 はあ、ここで死ぬのね・・。 ああそうですかって感じで。 数々の変人が勝手に動き回って、 勝手に結末を迎えるのを ただ見せられているって感じが、 終始抜けなかった。 これって俺が 浅い人間だからなのかな? 世間の人は、 これだけ本が売れているのだから、 その物語をしっかり受け止めて 味わい深く読んでいるのだろうか? あと、基本的なところで言えば、 物語の軸になる「空気さなぎ」の小説について、 俺は最初から最後まで 「そんな話、どこがオモロイの?」 「そんなのベストセラーになっちゃうわけ?」 って疑問が消えなかった。 ベストセラーにならなければ、 物語上、都合が悪いから ベストセラーになっているだけで、 その小説のベストセラーたり得る要素が 最後まで理解できなかった。 もちろん、なんだかんだ、 その小説が普通とは違う的な説明を 村上春樹はするのだけど。 あと、ふかえりをかくまっていたオッサンは 途中から全く出てこないまま終わるのですが、 ちょっとも触れないで終わっていいの? あと、何でふかえりと天吾は、ヤルの? エロイ場面を書きたいからヤラせただけでは? ・・とは言わないが、 必然性というか、そのメカニズムが分からない。 あと、ヤナーチェックだっけ? その人の曲が物語の底流にいつもあるのだけれど、 どうして? その曲がそういう存在たり得るエピソードってあった? あと、リトルピープルのせいだってことは分かるけど、 具体的にはどうやって犬は殺されたの? あと、リトルピープルは教祖とどうやって関係を持ったの? ふかえりとの出会いは書いてあったけど・・。 そういった疑問が、 物語への興味からでなく、 単なる「しっくりこないこと」として沸いてくるんだけど。 「説明しないと分からないことは、 説明しても分からない」ってことで、 諦めるしかないのだろうか・・。 というわけで、 物語の中の「空気さなぎ」に対する違和感が そのまま俺にとっては「1Q84」に対する違和感として残った、 という読後感でした。 ・・・なんか今回、 俺の読解力のなさを これでもかと晒しただけって気がして、ちょっと怖い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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