ゆりママのヒミツ

夫が珍しく上機嫌で帰宅した。

「今度、難波に大型家電ショップが開店するんや。

それでポイントカードの勧誘をステーション内でやってたから、

申し込んできた！２０００円の金券付きやで～～！！」

「へぇ～～、じゃパソコンのインクを買うのに助かるね～！」

「明日はあんたの名前で、もう１枚ポイントカード作っちゃる！！」

「えっ？女の名前で、お父さん（夫）が申し込むの？？

そんなこと、できるん？？」

「できるやろ。別に証明もいらんみたいやし、クレジットカードじゃなくて、単にポイントが付くだけのカードやから。。

そうだ、子供の名前でも作ったろか？？そしたら全部で８０００円の金券がもらえるで～～！！」

そんな美味しい話があるだろうか。。

いくら開店のための宣伝とはいえ、一人２０００円も金券を出してたら、大赤字になっちゃうでしょうに。。。

夫が申し込んできたカードと金券を見てみる。。。

ん～～～？？金券にはなんか細かい字でいろいろと注意書きが書いてある。。

まず、２０００円の金券ではなくて、５００円券が２枚、１０００円券が１枚になっている。

そして５００円券には、「この券は５０００円以上お買い上げの場合に使用できます。」とある。。

ほらね、５０００円以上の商品を購入して、はじめて５００円の割引があるんじゃないの。。

よく見たら、金券なんてどこにも書いてなくて、「割引券」って書いてあるし。。。

その上、この券は１商品につき、１枚しか使用できませんってあるじゃない！！

１０００円の割引券については、１万円以上のお買い上げにつき１枚使用できますってなってるので、

たとえ１万円ぐらいの商品を買っても、１０００円の割引があるだけで、残りの５００円券を使うことはできないんです。

お店側もそこんところはちゃ～～～～んと考えてるわよね。。

なのに、単純明快な夫は、うれしそうに私や子供たちの分までカードを作ろうなどと考えておったのです。。

私も主婦になって十数年、割引にはいろいろ条件が付いているってこと、わかっておりますから、さして驚きはしませんが、

夫は「い～～や、勧誘の兄ちゃんは『金券』って大声で言ってたぞ～～！！

そんな条件つけてたら、たいしたことないやないか～～！！

何十万円もする液晶だかプラズマだかのテレビを買っても、１０００円の割引だけか？？」

「そんな事言って、テレビを買う予定なんかあるの？？」

「いや、ない！！！！（きっぱり）。」

「で、どうするの？私のポイントカードも作るん？？」

「もうええわ。。。（しょんぼり）」

せっかくとっても得した気分で、ご機嫌だった夫は、急にしぼんで小さくなってしまいました。。。