ゆりママのヒミツ

2006/05/11(木)16:28

「宮廷女官チャングムの誓い」第27話。。

宮廷女官チャングムの誓い(34)

アヒルの安全性を主張するチョンホの報告を受け、内禁衛(ネグミ)長官がオギョモらの取調べを中止させた。 アヒルは安全だと主張するネグミの長官。納得のいかないオギョモら。 ネグミの長官は、ハン最高尚宮(チェゴサングン)とチャングムに料理を再現させ、アヒル料理の検証が行なわれることとなった。 一方、ヨンノはホンイを部屋に呼び出し、スラッカンにいる女官長に手紙を持っていって欲しいと頼む。アヒル事件で出入り禁止になっているスラッカンには近寄れないと断るホンイ。。 ヨンノは壷いっぱいに入った高級食材のアワビの甘露煮を差し出し、「食べてもいいわよ。」「よかったら全部あげる。だから、お使いを頼まれて欲しい。」と誘う。 ホンイは数口、アワビを食べ、承諾する。 スラッカンではアヒル料理が出来上がり、試食を誰が行うかでもめていた。 利害関係にある者が試食すると不正があるかもしれない。そこへ不自然に王宮護衛のユン・マッケが入室してきた。(ヨンノの叔父で、チェ一族に肩入れしている)オギョモが「彼に試食させよう。」と提案するが、ヨンセンが機転をきかし反対する。 ネグミの長官もヨンセンの様子に気づき、「別の人間にしよう。」 そこに、ホンイが女官長への手紙を持ってやってきた。 「関係者以外は入室はならん!」とオギョモが言うと、長官は「試食は彼女にしてもらおう。双方に利害のある人間ではないから。」とホンイがアヒル料理を試食することに。。 恐る恐る試食するホンイ。。。 しかし、これは全てクミョンの画策だった。ホンイは翌日高熱で倒れる。あのアワビの甘露煮の中に発熱する薬を混ぜて食べさせたのだ。ユン・マッケが試食からはずされてもいいように、ホンイを用意していたというのだ。なんと綿密な計画だろうか。。これをすべてクミョンが考えたとは。。 全てはアヒル料理のせいになってしまった。形勢は一気に逆転、内禁衛(ネグミ)の長官は、ネグミそのものに被害が及ぶことを恐れ、チョンホを自宅の蔵に幽閉する。縛られ蔵に閉じ込められるチョンホ。チャングムとハン最高尚宮の命が危ないとなんとか脱出を試みて暴れるが、なんともできない。 一方クミョンはチェ尚宮に「これから(二人は)どうなるのでしょうか?」と尋ねる。 「二人には死んでもらうしかない。。ミョンイのことで、私は今でも叔母様を恨んでいる。でも叔母様が火種を残してはいけないと言ったことは本当だった。あのときミョンイを始末しておればこんなことにはならなかった。今度の事で、二人が生き延びれば、次は3人、いえ4人を殺さねばならなくなるかもしれない。こんなことはもういやだわ、終わりにしたい。。。」と悲しげに席を立つ。 パンスルは、チョンホの部下でチャングムたちを暴漢から救った副官が、オギョモの政敵チョガンジョの弟子だったことをつきとめ、もう一人の標的に仕立て上げる。 チョンホの部下、アヒルを売った店の主人、ハン最高尚宮(チェゴサングン)とチャングムは厳しい取調べをうける。 王の命を狙うことを目的に、アヒル料理を王に食べさせた関係者ということで、大逆罪に問われたのだった。そしてそれはオギョモの政敵チョガンジョが仕組んだものであるとの疑いをかけられた。 拷問に耐えかねたアヒル屋の店主はついに偽りの自白をする。 「アヒルに硫黄を食べさせろとハン最高尚宮に指示され、実行した。」 「宮廷からそうするようにとの指示が書いてある手紙を、副官が持ってきた。自分はそれに従っただけだ。」と。 「そんな覚えはない!取調べがつらくて、ウソの自白をしている!!」と副官。。 「お前はチョガンジョの弟子だったらしいではないか。チョガンジョの指示で企んだことか!!??」とオギョモに詰問され、言葉を失う副官。。 再度の取調べを行うとオギョモが宣言したとき、、ハン最高尚宮(チェゴサングン)も自白する。「チャングムは何も知りません。私に言われてアヒルを買いに行っただけでございます!」自ら罪を被ることでチャングムを助けようとしたのだった。泣き叫ぶチャングム。。。 ハン最高尚宮は牢へと戻される。泣き崩れるハン最高尚宮。そこへチェ尚宮が現れる。 「あなたね。あなたよ。(私たちをこんな目に合わせた張本人は。。)」 「いいえ、あなたよ。あなた自身が招いたことよ。私がこうせざるを得なかったのは、あなたのせいよ。私に逆らったのも罪。権力に逆らったのも罪。このまま静かに逝ってちょうだい。ミョンイがあなたの痛みなら、私にとっては恐れなの。もう二度と私にこんなことをさせないでちょうだい。」 ハン最高尚宮は「お願いよ。ミョンイのことは誰にも言わない。チャングムもミョンイの手紙は読んでいないから、あのことを知っているのは私だけ。だから、チャングムだけは助けてちょうだい!!!」 「ミョンイもあなたも、穏やかに生きていく機会はあったはず。それに逆らってしまったむくいよ。」と退出するチェ尚宮。。。 入れ違いにチャングムが取り調べから牢に戻る。兵士にささえられながら。。。 「副官さまは(取り調べの最中に)お亡くなりになりました。ハン最高尚宮さま、どうしてあんなことをおっしゃったのですか???」 「チャングム、あなただけは生き延びて、いつか代わりに名誉を回復して欲しい。」と頼むハン最高尚宮(チェゴサングン)に、チャングムはもう独り残されるのは嫌だと訴える。 「幼い私を一人残して逝ってしまった母を恨みました。これまでもつらいことばかりだったのに、もうこれ以上つらいことには耐えられません。。。」 「ダメよ、チャングム。このままではミョンイに顔向けができない。そうでしょ、チャングム。。」泣きながら抱き合う二人。 その頃、オ・ギョモは謀反人全員の死刑を中宗に申し出ていた……。 幽閉されていたチョンホは、必死に願い出て長官に談判する。 「このままでは罪のない者が死刑になってしまいます。なんとか命だけは助けたい。」 「しかし、謀反の罪に減刑はない。。」 「ならば、私が調べ上げたオギョモとパンスルの汚職の件と引き換えにあの者たちの命を。。」 ネグミの長官は、オギョモに相談をもちかける。 いよいよ、謀反人に結果が言い渡される。 (政敵)謀反を企てたチョガンジョは、死罪に。副官は(すでに死亡しているが)斬首のうえ、家族は全員奴婢の身分に。そして女官のハン・ぺギョンとソ・ジャングムは。。。。。」 「奴婢としてチェジュドに追放する!!!!!」 斬首はまぬがれたのだった。 二人はチェジュドに送られることになった。 ※「オールイン」で超高級リゾート地として紹介されたチェジュドは、昔は罪人が島流しされていた地だったのですね。。 ミン尚宮、ヨンセン、チャンイ、トック夫妻が泣きながら見送る。 チェ尚宮、クミョンも、密かに彼女らを見送る。 兵士に追われながら、港まで歩く二人。衰弱の激しいハン最高尚宮。後ろ手にしばられ、歩けなくなる。 チャングムが彼女を背負い、もうすぐ船に乗れると励ます。 「チャングム、今までごめんなさいね。ミョンイを失ったお前に厳しくしてしまって。私こそ、お前に甘えてしまっていたわ。お前のよさをみんな誤解している。お前は何があってもひるまず、前に進む。皆があきらめても、お前だけは立ち上がる。だから人よりつらいことが多いのよ。そんなお前にひとつお願いがあるの。私が逝ってもお前は前に進みなさい。」 「そんなことを言うのなら、黙っていてください。尚宮さま、海老の和え物の作り方を教えてください。」 「まず海老を洗うの。そして背わたを取るの。くしで。それから塩を。。チャングム。宮中に戻っておくれ。。」と意識を失う。。 (私は先に宮中に戻るわ。侘びの言葉は、お前が戻ってきたら言うわ。) 「最高尚宮さま、眠ってはいけません。もう着きましたよ。」 ハン最高尚宮がチャングムに背負われたまま、ぐったりと力を失う。。チャングムは彼女の死を悟る。 「なぜ私にこんな仕打ちを。私は何も悪い事をしていないのに。私はもうがんばりません。もう休みます。母は野イチゴを食べて逝ってくれたのに、尚宮さまは薄情なお方です。絶対、尚宮さまの言いつけは守りませんからね。。。」 ******************************** いわれのない罪をかぶり、拷問を受けたうえ、非業の死を遂げたハン最高尚宮。。 救いようのないあまりにも酷いストーリーでした。 どこかで「悪は滅びる」と信じていたのに。。 チャングムとの別れのシーンは、涙があふれて止まりませんでした。 そして一族の権力を守るため、非情な企てをしたチェ尚宮もクミョンも、二人が島に送られるのを、言葉にならない想いで見つめていましたね。 悪事の発覚を恐れ、一族の保身のために悪事を重ねていかざるを得ない人生も、あわれです。 「火種を消す」という考え方は、日本の戦国時代にもありましたね。 敵の跡目を継ぐだろう幼子たちを、皆殺しにしなかった武将は、必ず復讐され散っていきました。 人殺しとは、なんと深い罪なのだろう、と改めて思いました。 心の拠りどころを失ったチャングムは、チェジュドでどう生きていくのでしょうか。。。

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