カテゴリ:宮廷女官チャングムの誓い
倭寇のかしらに治療をしたことから、謀反の罪に問われ義禁府(ウィグムブ)に連行されたチャングム。
チェジュドの長ハン・ドンイムは宮廷に、奴婢が倭寇と通じていたため敢えて後退し、隙を見て反撃したと報告していた。 チャングムは謀反人として取調べを受ける。 同行していたチョンホが報告書のウソを暴く。奴婢(チャングム)が文で敵の様子を詳しく書いてよこしたからこそ、倭寇を撃退することができたのだと。 ハン・ドンイクはオ・ギョモの後ろ盾をすでに得ていた。 チョンホの追求。「あなたはあれほど私が忠告したにもかかわらず、なぜやすやすと倭寇の奇襲を許したのですか。あなたはすぐにお逃げになった。倭寇に捕らえられた者たちと倭寇との間で何があったかはご存知ないはず。民を見捨てて逃げ出し、今度はその罪を民にきせようとなさるのか!」 しかしオギョモは「だが、敵の大将の病を治したことは理由の如何にかかわらず法に背くことだ。だから誤解されるのだ。」 チョンホ:「民が殺されるのを黙って見ていろというのですか。」 オギョモ:「ならば、治療のまねだけをすればよかったのだ。治療をしたうえ、チャングムは倭寇についていったというではないか!」「戦いの際、敵の大将を助ければ、軍律によって罰するべきであろう。倭寇の数は増える一方。王様みずから訓示をなさり、倭寇と内通する者は厳罰に処するようにとの仰せだ。しかしチャングムは倭寇の病を治してやったという。いくら手柄を立てたとはいえ、敵の病を治したものを罰しなければ、民に示しがつかぬわ!!」 この話が宮中にひそかに広まり、 医女たちは皇后に呼ばれた折、「私たちはこういう場合、敵の大将を治療してはいけないのでしょうか?」と皇后に話をする。「王様の命令(内通者を罰せよ、という)を受けて、そのチェジュドの女が今取り調べを受けているとか。」 そこへ、王様が入室する。皇后が事の次第を話す。 王はチョンホの報告書を読み、怒りをあらわにする。オ・ギョモたちを前に「チェジュドの長ハン・ドンイムを罷免し、ミン・ジョンホに協力したその女に恩賞を与える。」 異議を唱えるオギョモに、王は答える。 「内通者を罰するのは、それによって他の多くの民が苦しむからだ。民を救うためだ。だがその女は民を救わんがために敵の大将を治療したというではないか。民のためにしたことのどこが内通なのだ。事の本質を見失ってはならん!!」→よっ、大岡裁きとはこのことだ!!! 無罪放免釈放となったチャングムは、チャンドクの治療によって病が治ったウンベクと再会する。ウンベクは宮中の医局に戻っていて、「チェジュドの女」の話を聞き、チャングムを訪ねてきたのだった。 実は数日後に医女試験が控えていた。医女試験は不定期のため、これを逃すと次はいつになるかわからない。チャングムはこのことを知らないのだ。 ウンベクはチャングムに復讐心を持ったまま、医術を行うつもりなのか、決心は変わらないのか、と尋ねる。チャングムは、王宮を見て想いが強くなったとウンベクの説得に耳を貸さない。 ウンベクは、このままではチャングムが堕落してしまう、とチョンホにも協力を要請するが、チョンホはチャングムを信じており、彼女の想いを大事にしたいと言う。ウンベクは、医女試験のことをチャングムに話すわけにいかないと決心する。 ピョンアンドで手柄を立てた長官キム・チソンが、宮中に取り立てられることに。キム・チソンはチョンホを高く評価していて、今回の栄転に伴い、チョンホに宮中に戻るよう要請する。だが、チョンホはチャングムのことを想うと自分だけ宮中に戻ることを苦しく思うのだった。一旦はネグミの長官に断りを言うが、長官に説得される。このまま宮中に残って欲しいと。 チャングムはチョンホの屋敷で久しぶりに料理の腕を振るう。 招待されたトック夫人は「なぜ家に来ないのか!水くさいねぇ。。」と怒る。 チャングムは会うと別れがつらくて、行けなかったと涙を流す。 チャングムはチョンホと二人で話をする。 チョンホに宮中で役職について欲しいとチャングムは言う。 いつもあなたのそばにいると約束しました、とチョンホ。 チャングムは「チョンホさまはたとえ何処におられても、私のそばにいつもおられます。ハン尚宮さまもいつもいらっしゃいます。宮中でお仕事をされて、力を蓄えてください。正義を貫かれる力を。私はいつか必ず宮中に戻ってきます。」 チョンホはチャングムのことにしか考えが及んでいないが、チャングムは自分の使命感に燃えているのがわかる。彼女にとって色恋ごとは、二の次なのだ。チョンホはそこが甘い。甘チャンである。 チャングムがチェジュドに帰る日が来た。 クマンと港に向かう道中、ハン尚宮が眠る道端に寄る。そしてクマンにお墓を作りたいと懇願する。遅れてやってきたトック叔父さんに、その話をする。「おいたわしい。」と嘆くトック叔父さん。さっそく道具を借りて墓を作ろうということになる。 墓を作り始めると、少年がやってきて、「ここで墓を作ってはならん。」と言う。 「ここは我が家の土地だ。ここは不吉だ。風の音、水の音がまるで女の泣き声のようだ。きっと恨みを抱いて死んだのだな。ここに墓を作ると、王者の悲しみと苦しみにより、跡継ぎが絶え、ついには訪ねてくる人も絶える。私の家の者が知ったら怒るだろう。他の場所に葬れ。」 チャングムは少年を追いかけ、「もしや息が苦しかったり、身体が熱っぽかったりしませんか?咳が出たり、冷や汗をかいたり。同じ病気の人を見たことがあります。脈を取らせてください。」 「7歳の頃から食が進まず、身体が弱い。何人もの医者に診てもらったが、ますます具合は悪くなっているのだ。」と少年。 父親はチャングムの治療に反対する。少年は顔色だけを見て病気を言い当てたチャングムを信じて治療をしたいと懇願する。 チャングムは大量の牛肉を調理しはじめる。 疑念を持つ父親。少年は「人を助ける相が出ております。信じてみたいのです。」 チャングムは川の清水を汲み、牛の骨と肉をその清水で煮込んだ汁を少年に飲ませる。 数日後、少年は吐き気を催し、とうとう父親が怒り出す。 「吐いていいのです。この汁を飲むと苦しくなります。しばらくすると治ります。」とチャングム。 だが父親は「これ以上苦しむ姿を見ておられない。この女を役所に連れて行け。告発して首を打たせる!」 「ぼっちゃま!治療を受けると言ったのはぼっちゃまです。ぼっちゃまがもうやめると言うのならやめます。病と闘うのは私でもお父さんでもなく、ぼっちゃまです。」 少年は「お父上、我慢します。病が治るのなら。この人が病を治す人なのです。」 トック叔父さんとクマンは心配するが、事の成り行きを見守ることしかできない。 治療を続けるチャングムと少年。 ある日、少年は全快する。 「ぼっちゃまは食虐でした。原因を取り除かず症状をなくそうとしたので、悪化したのです。原因は身体の中でたんと悪血が少しづつたまり、胃と腸が傷ついたため食虐となったのです。そこで胃腸を洗浄しました。牛肉だけを煮詰めた汁が、胃と腸に入ると悪い物がすべて押し出されます。そのあとに薬を差し上げたので、効いたのです。3年間は牛肉をお控えください。」とチャングム。上機嫌の父親。 「なぜ私なら病気を治せると思ったのですか?」とチャングム。 「恩人が来ることはわかっていた。あの場所が縁となって恩人と出会うことはわかっていたのだ。」と少年。 父親は彼は幼い頃から優秀で、ものの見方が並外れていて、皆この子の意見を無視できないのだと言う。 少年は「お礼にあの土地に葬られている人のために、どこかよい場所を探してあげます。」 「墓の体裁を整え、管理もしよう。」と父親。感謝するチャングム。 そして父親から明日、都で医女試験が行われることを、チャングムは知る。 少年宅をあとにするチャングム。「易経を学ぶといい。お前は多くの人たちを助ける相をしているから。」と最後に少年に告げられ、別れる。(本当に不思議な少年) 医女試験を受けるべく、都に戻るクマン、トック、チャングム。 門が閉められたが、トックたちが戸をたたき、開門させる。チャングムはぎりぎりで中に入ることができた。 医女試験が始まった。3名ずつ名を呼ばれ、建物の中に入る。 着席したチャングムの目の前に、あのウンベクが試験官として座っていた。 「上、中、下で採点する。ひとつでも下がついたら、その者は落第とする。」 肝臓の病について質問を受ける3名の受験者。 チャングムは他の二人よりも、すらすらと答え、脾臓の病についての質問についても完璧に答える。感心したように顔を見合わせる試験官。チャングムの成績は上。 次は「身体の状態は何で診ればよいか。紙に書いてみなさい。」チャングムの成績はまたも上。。。 ウンベクの質問「お前に敵がいる。不治の病で診察に来た。敵を助けてやるか、見捨てるか?」 一人目の受験者「もちろん助けます。医女たるもの、人を助ける気持ちがないといけません。」 二人目の受験者「私も治療すると思います。個人的な怨恨を治療に持ち込むのは絶対にいけないと思います。」 チャングムは「私はどうするか、まだ心を決めかねます。」 ウンベクの評価は他の二人は上、チャングムは下だった。 試験は終わった。迎えるトックとクマン。「落ちたと思います。」とチャングム。 「チャンドクにあれほど厳しく仕込まれたのに、なぜ??」とトックとクマンは驚く。 ショックを受け、チョンホの屋敷にも帰らず、トック夫妻の家へと向かう3人。 部屋で一人、ウンベクとの会話を思い返すチャングムだった。 合格発表の日。元気のないチャングム。 掲示板に貼り出される合格者の名前。チャングムの名前は。。。 トックが叫ぶ「あったぞ~~。。合格だ。。うちの娘が合格したぞ。チャンイの横にソヨン。ソヨンの横にチャングム!合格だぁ~~~~~!!!!」 確かめるチャングム。わけがわからない複雑な顔のチャングム。。 一同が集められ、審議官が紹介される。その中にウンベクの顔が。。 「これからは厳しい修練の毎日だ。宮中はもちろん各地方に住む女子が治療を受けられるよう、皆心して学ぶように。」 「明日の卯の刻までに集合するように。」 「わしはまだ認めてはいない。お前が決めかねていると言ったから、わしも保留にしたまでのこと。医女修練の間に、よく考えてみなさい。」とウンベク。 にっこりするチャングムだった。 トック夫妻、チョンホ、クマン、チャングムが祝いの膳に。 皆が喜ぶ中、クマンだけ元気がない。チョンホがクマンを都勤めになるよう、お願いしようと約束する。 チョンホと二人で散策するチャングム。 「まだこれからが大変です。宮中に入るためには宮中づきの医女見習いにならなければ。そのためには皆の中で3番以内にならないといけないのです。」 「私が宮中にはいるために医術を学ぶと言ったので、ウンベクさまはあんなにお怒りになったのです。ハン尚宮さまもお怒りになっていると思います。とりあえず修練に集中します。」 「チャングムさんなら医術を極め、復讐も成し遂げられますよ。」 いよいよ修練が開始される。 紹介された指導官はシン・イクピル教授。 「お前たちが学んできた知識はすべてゴミだ。知っていることはすべて捨てて、白紙になれ。ただ、私の教えは全て受け入れるように。異議のあるもの、耐えられないと思うものはすぐ出て行くように。わかったな。」 またまた厳しそうな人物が登場してきました。チャングムは耐えられるでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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