|
カテゴリ:アート!
これはヴァチカン美術館内、ピオ クレメンテーノ美術館 のミューズ(芸術の女神)の部屋におかれている彫刻。 ミケランジェロ ブオナロテイがとても愛し、この彫刻を 見に通い詰めたという話がある。 確かに、このトルソ(イタリア語で上半身の胴体)を見て 彼が描いたシステイーナ礼拝堂のフレスコ画を見ると ははん、ここから来ているなという感じがする。 おそらく、もともとはブロンズ製のギリシャ彫刻であったものを ローマ帝政期初期に大理石で模倣したものであろうと言われる。 長い間作者のサインがあることから、(アテネのアポロニウス、 ネストルの息子)オリジナルとされていたが、最近はレプリカ という説が強い。 この彫刻、見つかったルネッサンス時代にこういった形 であったため、何であったかということが現在も不明。 たぶんヘラクレスではないかと言われていた。 彼の脚に動物の皮のようなものが見えるのだ。 最近では、この動物はライオンでなく、(ライオンならヘラクレス になるらしい)ピューマであるらしいとして、トロイア戦争にまつわる アキレスに次ぐ英雄アイアスではないだろうかと言われている。 この彫刻は他の作品とともにユリウス2世がベルヴェデーレ宮の 中庭に置いたものだが、伝説によればミケランジェロに修復を頼んだ という。(足りない手足を作ってくれということだった) が、ミケランジェロはこの作品があまりにも素晴らしいためにそれは 無理だと断ったという伝説がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.23 21:44:51
コメント(0) | コメントを書く
[アート!] カテゴリの最新記事
|