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「鍵のかかった部屋」や「悪の教典」で知られている著者が、 エンタテインメント小説の書き方を教授する文章読本。
アイデアの出し方やキャラクター設定、基本的な文章の書き方など、 自身の文章を例に取りながら、わかりやすく解説している。
アイデアを練る際の訓練として、 「『もし〇〇が××だったら』という発想を持て」 という提示が為されている。 これは、どんな時でも着想できるので便利だし、想像するのも楽しいので参考になった。
読んでいて意外に感じたのが、人称の問題。 一人称で描くことが望ましいというのが通説だが、 著者は、三人称(神の視点)を薦めている。 「一人称で書いているかぎり、視点人物の視界に入ってこない情報は、 いっさい描くことができないから」という理由が大きい。 そして、一人称の場合、 「キャラクターの性格に即した描写が求められる」ことも重要なポイント。 これは一人称の人物の思想に左右されるため、おすすめできない、とのこと。
私は一人称の視点でしか書いたことがないので、 三人称で描くという発想自体なかった。 これからぜひとも挑戦してみたいものだ。
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読みましたよ~。
面白さとは、鉱山から鉱脈を掘り当てるようなもの、とか、いうような部分が印象に残っています。そして、書いている途中で、行き詰っても、必ず、なんとかなるみたいな。(図書館で借りたので、詳しい記述は忘れましたが) これを読んでから『黒い家』を読んだんですが、怖い&面白くて、あーごんさんとの間で、話題になりました。 (February 2, 2016 11:46:57 PM)
キョチさん
コメントありがとう (^^♪ >読みましたよ~。 おぉ~、やはりこの指南書は気になるよねぇ。。。 >面白さとは、鉱山から鉱脈を掘り当てるようなもの、とか、いうような部分が印象に残っています。そして、書いている途中で、行き詰っても、必ず、なんとかなるみたいな。(図書館で借りたので、詳しい記述は忘れましたが) とりあえずは最後まで書いてみようって感じだったよね。 途中で挫折しないように・・・。 >これを読んでから『黒い家』を読んだんですが、怖い&面白くて、あーごんさんとの間で、話題になりました。 作中で引用されている著者の作品、めっちゃ気になったよ。 そっか~、やっぱり面白いんだねぇ。 今度、読んでみよ。。。 (February 5, 2016 08:54:16 AM) |