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コンゴ出身の国際政治評論家である著者が、
中国がアフリカに対し、何を行ってきたのかを明示し、 また今後、日本はアフリカにどう接していけば良いかを指南した書。 多くの中国人がアフリカで資源目当てや、一山当てようと進出してきている。 しかし、中国が手掛けた工事はずさんで、 事前調査を行わずの突貫工事のため、 完成した橋は崩落、道路を建設しても雨期には冠水し、 地中に電線があることに気付かず感電事故が後を絶たない。 そんな中でも日本が手掛けた、アフリカ最大の橋であるマタディ橋は、 三十年を経た現在でもその景観を留めている。 その日本の良さをアフリカにもっと多く知ってもらい、 ビジネスとして成り立つようにどう動いていくことができるか、 日本は押しが弱く、慎重が故にプロジェクトを実行に移すまでの時間が掛かりすぎる という短所もある。 そして、アフリカとの取引をする際、一対一ではなく白人を介してしまうことも 見直さなければならない。 著者の、日本愛&政治の裏側をたくさん見てきたのだろうな、と感じた一冊。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 7, 2017 10:25:13 AM
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