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カテゴリ:名作・名言・格言
「自助論」
サムエル・スマイルズ 著 三笠書房 出版 明治時代の青年を奮起させ、福沢諭吉の「学問のすすめ」とともに愛読された秀作。 「天は自ら助けるものを助ける。」 聖書にある、この一文から抜粋された本著は、極貧の世界より立ち上がった数々の歴史上の偉人を紹介しながら、人間の一生は名門に生まれることや、環境に支配されるという概念を打ち破り、すべての青年に「成せばなる。」を教えてくれた、人生開拓の書と言えるだろう。 著名なオリソン・マーデンはアメリカのスマイルズを目指したと言われ、中村天風は、マーディンを目標にしたと言う。 平易な文章は誰にでも分かりやすく、「西国立志伝」として刊行されて以来、今日にも受け継がれ「自助論」と改題され、読み継がれている。 私たちはつい、弱音を吐き、自分の人生を、他人のせいや、環境が悪いせいにしがちである。 しまいには自分は持って生まれた性格が災いして、こんなダメな人生を歩んでいると考えがちである。 これらの悲観的見方を、この書は木っ端微塵に砕いてくれる爽やかさを持っている。 我々は生まれたときから、人生の艱難辛苦を乗り越えられるだけの力を神から授かっている。自分の足でしっかりと大地を踏みしめ、全ては自分の力で解決できると心より信じ実行するならば、素晴らしい人生が広がっていくことだろう、この書はそれを教えてくれている。 合わせて姉妹作、スマイルズ著「向上心」もお薦めできる名作である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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