豊かさと幸福な関係

序文　【1条】

自分が快適な状態が実現できれば問題はないのですが、人から受ける不快感をどのように減らしていくことができるのか、人間関係の主要な部分はここにあります。
利害関係が対立する場合は、問題の解決方法は容易ではありません。
利害関係と併行して起る、感情の問題も複雑化する要因となります。
利害関係が対立する場合は、理性的な対応法がより望まれます。
感情的になりますと、怒りや、不信感等によりマイナスへと、状況を悪化さす作用となります。
このように状況が複雑になる根本には、自分だけ得したいとか、自分さえよければそれでいいという具合に、それぞれの欲が叶えられることのみ考えていることも多いようです。欲を貪りすぎず、抑制していけば案外拗れないのではないでしょうか。
深刻な対立する人達を客観的に見ていますと、自分の要求レベルを少しも下げようとしないことにある場合も多いと感じます。（労使交渉などをみると賃金等を間に挟み、欲のぶつかり合いがみられますね）交渉という以上どこかに妥協点を見出そうとしています。この考え方が大切です。
外交問題でも、外交交渉と呼ぶように交渉の妥協点を探るのが、賢明な方法なのでしょう。
ですから、譲る心掛けの中に、「人に与える」精神を発揮すれば、気持ちよくずっと良い解決が待っているとも考えられます。
それでは、譲ったほうが常に損をするのでは？と懸念されるでしょうか、実際はそのようなことは起りにくく、その人がなした行いによってその果実を得ている気がします。善因善果は明確な法則の一つです。少なくとも賢人達は、同じ見解に立っているのではないでしょうか。
それを信じて、良い関係を目指してみるのが、正しい人間関係の構築法だと思います。
人間関係で成功をおさめる人は、自分の欲望に振り回されず、しっかりした生き方を心掛けているといえます。良い生活を過ごせるよう今日から自分を変えていきませんか。
皆さんの日ごろの努力が、いつか実ることを心より祈らせていただきます。

ルール100条

1条 人間関係の本筋とは、精神の交換取引です。与えたものが、成長して戻ってきますが、その時期がいつかは分からないだけです。
人から何かしてもらったり、自分から何かを与えたり、友人等頻繁に人間関係がある場合
　　　精神取引も多くなります。何をしてあげたでなく、何をしてあげるかを考えるように心掛
　　　ければ、まずい状態になることもないでしょう。