豊かさと幸福な関係

2006/05/15(月)09:33

孤独を知り、友を知る・・・

ライフスタイル(128)

「誰も人の事を知らない」       ライフスタイル     ○ 孤独な人類 ○ 貴方の死は、人知れず 遠藤周作氏の著作には、結核病棟の辛く寂しい文章がでてくる。 「片付けられるベッドには昨日まで、生きて苦しんでいた人がいた。 誰もその死に関心がないように、新しいシーツに取り替えられていく。 世間では、一切その事実を知らないかのように、空は晴れ渡り、車は普段どおりに 騒がしい・・・」 作家としての透徹した見方は、人類の側面を上手く捉えている。 つまり、人は孤独・・・「完全に隔絶され一つだけの生命として存在している」 一つだけの生命に詰まっているものこそ、「心」なのだろう。 一人生まれ、一人死に、一人旅立つ・・・ 仏典にもでてくる生命の宿業。 さて、私達はこの事実を受け止め、どのように生きれば幸せになれるのであろうか。 実に簡単な方法があります。 孤独を忘れること、孤独から離れることをすればいいのでしょう。 その一つが友人を求めることと思えます。 友人の定義も向上しなければ、孤独から救われることはないでしょうか。 つまり、貴方の生命を貴方のように大切に考えてくれる人が、現実に増えることにあります。 貴方を見捨てない。・・・ 「貧しい時も、富めるときも、苦しいときも、喜びの時も・・・」 結婚式の時に誓う言葉。 この言葉の意味を、真剣に考えられることをお薦めします。 この言葉の意味こそ、孤独に生まれてきた人類への救済の道標になっているのです。 普通は同性から、そのような人々を探すのがいいでしょう。 私達が完全に、自己の心のコントロールに成功したなら、性別は問題なくなります。 この領域に達した人が、幸福=心の平安の、住人となるのです。

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