2006/05/15(月)09:33
孤独を知り、友を知る・・・
「誰も人の事を知らない」 ライフスタイル
○ 孤独な人類
○ 貴方の死は、人知れず
遠藤周作氏の著作には、結核病棟の辛く寂しい文章がでてくる。
「片付けられるベッドには昨日まで、生きて苦しんでいた人がいた。
誰もその死に関心がないように、新しいシーツに取り替えられていく。
世間では、一切その事実を知らないかのように、空は晴れ渡り、車は普段どおりに
騒がしい・・・」
作家としての透徹した見方は、人類の側面を上手く捉えている。
つまり、人は孤独・・・「完全に隔絶され一つだけの生命として存在している」
一つだけの生命に詰まっているものこそ、「心」なのだろう。
一人生まれ、一人死に、一人旅立つ・・・
仏典にもでてくる生命の宿業。
さて、私達はこの事実を受け止め、どのように生きれば幸せになれるのであろうか。
実に簡単な方法があります。
孤独を忘れること、孤独から離れることをすればいいのでしょう。
その一つが友人を求めることと思えます。
友人の定義も向上しなければ、孤独から救われることはないでしょうか。
つまり、貴方の生命を貴方のように大切に考えてくれる人が、現実に増えることにあります。
貴方を見捨てない。・・・
「貧しい時も、富めるときも、苦しいときも、喜びの時も・・・」
結婚式の時に誓う言葉。
この言葉の意味を、真剣に考えられることをお薦めします。
この言葉の意味こそ、孤独に生まれてきた人類への救済の道標になっているのです。
普通は同性から、そのような人々を探すのがいいでしょう。
私達が完全に、自己の心のコントロールに成功したなら、性別は問題なくなります。
この領域に達した人が、幸福=心の平安の、住人となるのです。