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カテゴリ:豊かな人生
「売買」 豊かな生活
○ 売りが先で買いが後 ○ 始めの仕入れは、工夫と労力から 商売の世界では、物を仕入れてから商品を小売する。 若しくは、商品を制作してから市場へと販売に廻している。 お金がない貧しい時には、この商品を仕入れるためのお金の算段が大変である。 何年も前の話ですが、よく知る友人坂口氏は、この問題を上手に解決していました。 (少しフィクションと仮名を、入れさせて頂きます。) S氏は商売が左前になったので、仕方なく借金を抱えて、会社を締めることにしたそうです。 閉店後、ハローワークや求人雑誌で、求職活動を繰り返したそうです。 中年世代にあたるのか、中々正社員採用はなく、苦しんでいたのを聞いています。 ある時S氏はふと気がつき、「自分の名刺を刷って」知り合いの会社の販売代理店を頼むことにしたそうです。よく知る人だったので、その申し出を快く引き受けてくれました。 そこの会社の商品を販売するということでその会社の人は、親切にも名刺も作ってくれ、会社のパンフレットも預けてくれたということです。 営業に慣れていたS氏は、近隣のオフィース街に飛び込み、30件目で、目出度く 成約することができたそうです。 その成果報酬を受け取り、そのお金を元手に、今度は自分の会社を立ち上げることにしました。 ホームページだけのペーパーカンパニーですが、とにかく坂口氏が社長になり、友人を補佐役になってもらいスモールカンパニーは出発したのです。 坂口氏の幸運は、友人に会社を経営している人が多かったことです。 色々な会社の販売代理店を任せてもらい、その商品を販売しながら、自分のビジネスを織り込んでいったといいます。 借金返済で苦しんだ経験を活かし、「必ず月末には黒字」と心に決めたそうです。 現在S氏の会社は、順調にいっているそうです。 「失敗の経験が本当に役に立っています。」としみじみと語ってくれました。 「種銭の無いのがこんなに辛いものとは知りませんでしたが、結果的にはお金がなかったことが、友人の会社の商品の販売を思いつくことになりました。 会社の体裁を気にせず、自分の自宅と友人の事務所を連絡先にできたのが、経費をかけずに 創業期を乗り越えられた原因だと、今では考えています。」 友人の話を聞きながら、よく頑張ったことに、拍手を送りたくなりました。 彼がお金の無心にきたなら、自分はどのような応対をしたのだろうか? 金の切れ目が縁の切れ目なのでしょうか・・・ 多分今では、相談相手になって「善後策を一緒に考えよう」と、言える気がしてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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