夏の嵐は切ない。

幸せだったあの頃を思い出す。

田んぼの用水路をせき止めて死ぬほど怒られた事とか。
秘密基地を作っていると、尋常でない数のムカデが出てきた事とか。
遊びに行く途中に落雷があって、地震と間違えて竹やぶに飛び込んだ事とか。
大嵐の中、地元で初めてできたマクドナルドを観に行くために三時間歩いた事とか。
炎天下の九州をチャリで縦断する直前に散財してしまい、100円のコッペパンをキリスト様みたいにチビチビ千切って食べた事とか。

どれもこれも、もう一度やれと言われても丁重にお断りしたい。


先週、友人とバーに行ったんです。バー。
ジンというお酒があって、私はその日まで、ジン＝ジンジャーだと思っていたんですけど、違うんだって。ビックリしたわ。

それと、野暮ったい用事で東京に行ってきた。
今回の件で会社に迷惑かけた訳ですし。（グハハハ！ 心にもないことをー！）
まぁ何ですか。あんま気にすんなや。

あと、帰って早々、山に行ったんです。帰郷時は恒例の、山。
巷では夏だ海だと騒いでいるが、世界の７割は海だ。
海なんか呪われてしまえばいいのに。まーじで。

重信の山奥へ流しそうめんを食べに、あと、風穴という隠れた名所へ行ってきました。
ここはどういう原理か、岩場の隙間から冷気が絶え間なく噴出しており、写真のように木漏れ日を返してキラキラしています。
天然のクーラーだ。

どこも夏らしく、緑萌ゆっていました。
マイナスイオンを大量に取り込み、気分爽快。やっぱり夏は山に限る。

で、松山市街にて、野暮用で裁判所へ行ったり買い物したりした後、友人の一人がエバンゲリオンを観ようと言い出した。

映画館でアニメなんぞ観るのは、ドラゴンボール・スラムダンク・ダイの大冒険三本立て以来である。
私らや、ちょうど今の30代くらいの人がエバー世代なんだそうな。

そんな事より、エバンゲリオン大人一枚下さい、という一言が激しく恥辱的でした。
もう一度言えと言われても丁重にお断りしたい。

今日は朝から大嵐だ。