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2022.04.28
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カテゴリ:シンガポール生活
どうにかこうにかコンドに入ることができた。
入居前日の晩、職場からそのままバスで現地まで出向き、不動産屋のおばちゃんと、そして初めて顔を合わせるオーナーと挨拶をして鍵を受け取った。
オーナーは飄々としたじいさんで、新調したカーペットや家具を一つ一つ大仰に説明してくれながら、

  めっちゃ掃除ん金かけたんやで! 気持ちようつこてや

という目線の向こうで食卓、テレビ台、その他机類などに、要は絶対キズ付けてくれるなやと言わんばかりに執拗にかけられたカバーをアピールしていた。
嫁が見たら、なんやこのダサいのは!と絶対言いそうだし実際そう言って入居直後に早速ひっぺがしていた。

ウチも自宅マンションを賃貸に出しているので気持ちは痛いほど分かるのである。貸し出す前、自宅押入れや倉庫の棚に綺麗に敷いたままにしてきたボール紙は、管理会社のおばちゃんによって速攻処分されたとの連絡を頂戴してため息をついた。

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まずはEPの事である。
年末、冬の大工事のためジョホールへ出張中だったが、転職先の人事担当者へ三月末から入社したいことを伝えたのもこの12月中旬だった。とにかく子供らが新学期初日にバチっと学校へ通えるようにしたくて、三ヶ月もあれば余裕で準備できるだろうと見込んでの上だ。帰国後の残務処理を二ヶ月で終わらせて最後の一ヶ月は貯まりに貯まった有給消化とし、それまで年単位でまともに一緒に過ごせてなかった嫁子供と地元観光でもできればなってな具合である。
本当はもしこの時の出張がシンガポールだったら直接会って改めて面接なりしてもらうつもりでいたのが不可能になったので、ネットでダウンロードしたフリーフォームの履歴書を書いて送っただけで終わった。

帰国後、二週間の隔離中に必要書類を揃えて申請書を提出した。
大学の英文卒業証明は、ちょうど出張の折マレーシアビザ申請のために取得してたので良かった。
コロナの予防接種証明ももちろん取得済み。
家族DP申請のための英文婚姻証明と出生証明は、前回駐在の際は現地大使館で発行してもらったが、今回は一発目から家族と一緒に動く算段なので日本国内で用意する必要があり、戸籍謄本を取得後、ネットで見つけたカットベル国際法務事務所なるところに発行を依頼した。
現地大使館で発行してもらった証明書は、婚姻証明と子供の出生証明がそれぞれ別の紙で一枚ずつ分かりやすく発行されたのに対し、法務事務所に聞くところ戸籍謄本を丸ごと英訳して承認印を押すだけなので、発行される書類は1セットのみだという。
1セットて何やねん分からん!これと同んなじように作ってつか! と過去の証明書をスキャンしてメールで送るも、今ひとつ的を得た回答がもらえない。
結果的に、"戸籍謄本丸ごと英訳1セット" で事足りたのであるが、原本郵送前にちゃんとPDFでも送ってくれたのがすごく助かった。費用は3万円くらい。
その他、嫁がネットで調べて見つけてきたNIR (12歳以下の子供の予防接種証明) の申請をせにゃならんらしい!時間がかかるらしい! というので、言われるがままHPB(保健省)のホームページでアカウント登録をし、嫁様が近所のクリニックで書いてもらった接種証明フォームと母子手帳のスキャンをとって、HPBのホームページから申請を行った。結果的にこれが、後の旅程を左右する重大な一歩だったのである。こればっかりは、ちゃんと積極的に調べてくれた嫁様に感謝申し上げたい。

さて、この時実際まだ決心がついておらず、EPさえ降りれば会社に転職のことを伝えるつもりでおり、もしその際にこちらの希望をのんでもらえれば二つの会社を天秤にかけてじっくり悩むつもりで偉そうに構えていたのが、なかなか連絡が来ない。
確か外人を雇用する場合は、同じ業務内容の同じ雇用条件にて二週間だか募集をかけなければならないと知ってはいたが、もうこの時点で二週間のロスである。
もっと早く動いてればよかったなぁと後悔していた一月末、やっとEPが無事に降りたとの知らせを受けた矢先、衝撃的な知らせを受けた。ウチの東京事務所がこの年、シンガポールに移転することが正式に決まったというのである。

めちゃくちゃ悩みました。結婚する時は全く悩まなかったので多分、人生で一番悩んだ期間かも知れない。
会社とも面談をしてもらい、本当に悩んだがやはり子供のことを考えると、どうせ行くなら少なくとも子供が卒業するまで長期間行きたい。駐在員で行くならたった二年、長くて三年。そして何より、本人が行ってから一定期間経たないと家族を呼べないという謎の内規、それも会社の雰囲気次第という謎ルール。どうしてもこの部分で折り合いが付かなかった。
EP取得後に発行されるIPAレターの有効期間は半年なので、どうせなら期限いっぱい悩めばいいとも思ったが、もしかしたら陸金解任→何もなかったかのように海上復帰でまた船に乗る、てのがもう嫌気がさしていたのと、学期途中での転校はもうさせたくなかったのでようやく決心が付いた次第である。

晴れてEPが降りたので、早々に家族DP申請を始めた。
そしてNIRという大問題が待っていた。つづく。





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Last updated  2022.05.15 03:52:16
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