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らぴすらずり・うぃ~くりぃ~

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しゃぼんだまは天使のうた

【しゃぼんだまのうたは天使のうた】2004/9/3

「しゃぼんだま」のうたのお話はご存知ですよね。

   しゃぼんだまとんだ やねまでとんだ
   やねまでとんで こわれてきえた
   かぜかぜふくな しゃぼんだまとばそ


詩人の野口雨情さんによる歌詞として、よく歌われているものです。
でも、この詩は 野口雨情さんの天使ちゃんを歌ったものだということは、意外と知られていないようです。
野口雨情さんのお子さんが、まだ幼くして亡くなり、大変な悲しみの底にいる中、
いつまでも悲しんでいてはあの子が悲しむだけだと思いながら、書かれた詩なのだそうです。
その話を聞いてからは、ちょっと自分では口ずさめない程、歌が切なく感じられます。
天使ママたちは、それぞれの やね や、 かぜ を思い、
空に淡くはかなく消えた しゃぼんだま たちを思い浮かべてしまうのではないでしょうか。

   しゃぼんだま きえた とばずにきえた
   うまれてすぐに こわれてきえた 
   かぜかぜふくな しゃぼんだまとばそ

「いつまでも悲しんでいてはいけない」と言われたり、自分でも思ったり。
気持ちとは裏腹に、上の子や下の子や仕事や日常生活に追われてしまったり。
でも、ある時うっかり気がゆるんでしまって、どうしようもなく悲しくなった時。
「またがんばって次を産めばいいじゃない」と言われたり。
「残念だけど、そういう運命だったんだよ」と言われて、亡くなってもいい運命なんてあるのか?と思ったり。
「あの時にもっとあぁしていれば、こうしていれば、よかったのに」と言われて、
そのとおりだから返す言葉も無く、海より深く落ち込んだ時。

そんな時は。
電気を消して、ルーフバルコニーから暗い夜空を見上げて
小さな声でこの歌を口ずさみながら、天使ちゃんのことを思い、涙が出なくなるまで
泣いたっていいじゃない。って思います。







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