2005/06/08(水)00:30
『ルサルカ』【写真付き】プラハ国立オペラ劇場
水の精...
いかにも美しい女性を連想させる。
深い森の中の、静かな湖。
湖面に映る、青い月光。
水色の服をはためかせながら、舞う乙女。
彼女に愛された男は、幸福感に満ち溢れる。
でも、その幸福は長く続かない。
自ら犯した罪に後悔しながら、水の精の腕に抱かれて、
愛と死の接吻を受ける。
1月のプラハ国民劇場版「ルサルカ」に引き続き、今夜は、プラハ国立オペラ座版です。
歌と、ダンスと、音楽と、映像とが絡み合って、素晴らしい舞台です。
水の精たちが、楽しそうに舞う場面は、夢のように美しいです。
ドヴォルザークの、チェコ・フォークダンス的エッセンスを取り入れた音楽が、気分を盛り上げます。
日本では、水の中には、河童みたいな妖怪が住んでいるイメージがあります。
一人で、深い森の湖には、近づきたくない雰囲気です。
でも、「ルサルカ」を見た後では、水辺にそっと近寄りたくなります。
水の泡から生まれた妖精たちが、楽しそうに踊っているかもしれません。
その美しさに思わず、水の中に引き込まれてしまいそうです。
プラハ国立オペラ劇場のオフィシャルサイト