yuuの一人芝居

2017/03/27(月)21:04

昨日、不思議な夢を見た…。21

昨日、不思議な夢を見た…。21若尾文子さんについて夢を見ようと思う…。若い人にはもう過去の人になっていることだろうが、私たちの年齢では忘れられない人なのだ。なぜ、彼女の映画を見たのか、それは女性の赤裸々な性とその本能を教えてくれる教材であった。彼女ほどいろいろな女の生態を描いた作品に出ている人はない。そもそも、彼女は仙台第一女学校の演劇部に所属していた時に長谷川一夫さんが公演に来てその公演を見て押しかけの弟子に志願して東京へ出た。目の前が真っ暗になった人たちの中にのちの劇作家、小説家の井上ひとし氏がいて。ひそかに獲物として狙っていた仙台一高の狼だった。彼はその不条理に対してが然と挑戦しプロレタリアの精神を養い死を迎えるので戦争を起こした日本が悪いと作品に書き続けていた。彼を作ったのは彼女若尾文子さんであったのかもしれない。そして、彼女のデビュー作は「10代の性典」忘れようとも忘れられない、川の流れにセーラー服で戯れるうちにスカートに水がかかり持ち上げて白い太ももを晒した、のそれは童貞保存会の男たちにとっては忘れられない光景であった。それがもとで晩婚になった男も多かった。溝口研二さんの「祇園姉妹」おぼこな舞妓を公演している。夜の女、人妻、女やくざ、詐欺師、もう書ききれないほどの作品はそれぞれの女を演じ切り女の怖さを見せつけて勉強させてもらった。それでもなおお姉さんが見たくて17歳の未熟者は狂う様に見て回った。今私が女性を少しは書けるのは彼女の映画から得たものが大きい。彼女のベストスリーは「赤い天使」従軍看護婦を演じた有馬頼義さんの原作作品、「雁の寺」寺の住職の囲い女として生きる女の性を十分に見せてくれた。水上勉さんの原作だった。「刺青」妖艶な女を見事に演じ切って色香をまき散らしていた。彼女は菅原謙二さんとの恋がうわさされたが、パリに遊んだ時に知り合った人と結婚し離婚、後に建築家黒川紀章氏と結婚し添い遂げている。現在も健在でその美貌は老いてもそこはかと色香を醸しだてくれていて往年のファンの心を癒してくれいている。ここで言っておきたい、山本周五郎氏の日本婦道記の中の「墨丸」すいた男に災いが起こるかもしれないと考えて身を引く女の真心を公演している、「おかわりござませんか」その言葉に女の思いが全部詰まったものになっていた。私は新聞もテレビも見ないので彼女の最近の情報はないが、せめて若かったころの夢で逢いたいと思うが…。

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