作家江田優義の執筆珍道中

カラオケに行きました。約２年ぶりです。後輩にせがまれて、渋々、泣く泣く、行ったのです。なぜに私がカラオケに行かないのか？　ご想像のとおり、音痴だからです。
耳からは音程正しく入ってくるのに、口からは乱れた音程が飛び出すのです。
自分でもはずれているのはわかるけれど、修正が利きません。微調整のつもりが大きくはずれて元にさえ戻らなくなってシッチャカメッチャカです。
周囲の人に言わせれば史上最大の音痴だとか。名前を出して失礼だけれど、山田花子さんの方が上手いと言われる始末。
やはり今回もピエロです。思いっ切り笑われました。後輩が連れてきた初対面の女の子にまで。開き直って５曲も歌いました。
帰りに女の子が言いました。
「音痴っているんですねぇ」
どういう意味？
後輩が帰りのタクシーの中で言いました。
「彼女、喜んでいました。こういう時は音痴が心強い」
どういう意味？
彼女、離婚するそうなのです。自分を責めて自殺を考えていたとか。
「自殺する前に、すっごく珍しいものがいるから見ておいた方がいいと誘ったそうです」
彼女、元気になれそうと言っていたそうですが、私は役に立ったのは嬉しいけれど、役に立ち方に不満があるのです。まぁ、いいかっ。音痴だって役に立つことがあると考えれば。

今日の原稿４枚です。合計７０枚。よし、よし。