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電車内で、女子高生がいつものようにお喋りで盛り上がっていました。
私もいつものように本を読んでいました。 耳は女子高生の話にいつものように向いていました。周囲をはばかることなく喋るのですから仕方がありません。 「あのさぁ、玲って名前、誰がつけたの」 「たぶんお父さんだと思う」 「絶対狙ったよね」 「何が?」 「名字が大木でしょ。大木 玲」 「???」 「大木玲、おおきれい、オォ、綺麗。絶対狙ったよ、オヤジさん。結婚したらオヤジさん嘆くだろうなぁ~」 「そんなふうに、よくからかわれた早く結婚したい。今でもしたい」 ヤダ~、キモイ~、キャ~、わっはっはっはっはっ……。 「他に面白い名前の人いない? みんなで考えようよ」 ~考え中~ 「いた、いた、加奈子」 「何で~?」 「大場さんていう人とは結婚できない。ヤバイから」 「?????、な~るほど、大場加奈子、おおばかなこ、大バカな子」 ヤダ~、キャ~、わっはっはっはっはっ……。 あっと言う間に電車は目的の駅に着いた。 今日の原稿2枚。合計232枚。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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