2005/06/20(月)17:35
読み書きは、いらない?
今日は週に1回の日本語の授業の日。
生徒は、小学校2年生の男の子で、
苗栗からわざわざ台北まで勉強しに来ている。
この子は、台湾の政府から無就学許可をもらっている。
自分で計画を立てて、勉強をするのである。
別に、登校許否とかいうことではなくて、
彼の両親が、彼のために勉強の計画を立て、
そのとおりに学習をさせているのだ。
そして、年に1回(←たぶん)、政府に勉強の成果を報告する。
今日の勉強は~
『こんにちは は 中国語 で ニーハオ です。』
『ありがとう は 英語 で サンキュー です。』
この助詞『で』の使い方の練習。
で、この子、中国語の漢字もボポモフォも書けない…
『こんにちは は ちゅうごくご で 』
とまってしまった。
カタカナで『ニーハオ』と書かせ、
私が漢字を書いて付け加えた。
言葉って、話せればいいものなの?
やっぱり、書いて、読めたほうがいいんじゃない?
なんて、思うのは、私自身が読み書き中心の語学の学習をしてきたから?
将来的には、海外に移住するつもり、だから、中国語は要らない?
話せれば、読み書きはできなくてもいい?
でも、両親の言葉だよ。
今、住んでる所の、国の言葉だよ。
澳門にいた頃にも、日本語を教えていたことがあった。
澳門の学校は、大きく分けて3種類。
中国語(広東語)の授業の学校、英語の授業の学校、ポルトガルの授業の学校。
英語、ポルトガルの学校出身の子は、ほとんど漢字が書けなかった。
時折行うテストで、日本語の意味が分かっているのか書かせると、
英語の解答はまだしも、中国語の解答は…
中国語が間違っているのか、日本語が分からないのか…悩んだ。
漢字をただ並べてみました~♪なんていうのもあって、読むのに苦しんだ…。
でも、公用語がポルトガル語と広東語だったから、
仕方ないのかな~なんて思っていた。
我が家も、ゆぽ、じぽの日本語の読み書きは
かなりあやし~いものとなりそうだけど、
中国語に関しては、きちんと身に付けさせたいなと思っている。
これは、今も、そして将来も過す場所が、ここ台湾だろうと思うから。
もし、日本なら、きちんと日本語を身につけさせたいな…
台湾でもって思うけど、周りの環境ってあるものね…
(↑最近、日本語を維持させるの大変だな…としみじみ思ってます…)
台湾で暮らしていくなら、両親の言葉なら、
読み書き、できたほうがいいんじゃないかな…と思う
かなりおっせかいな先生です、私は(笑)