|
カテゴリ:カテゴリ未分類
山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審判決が昨日でた。おそらく大方が予想したとおり死刑判決だった。
判決が出る前日にニュースで「明日判決が言い渡されます。」というのを耳にしていた。なので、どのような判決が下るのか注目していた。 法律を学んでいる者でなくても、この事件についてはたくさんの人が注目していたであろう。そして、大半の人が被告の少年に対し死刑を望んでいたのではあるまいか。 かくいう私もその1人である。死刑判決が出たと知った時には「当然だな。」と思った。 しかし、一晩経って各新聞の社説欄を読み、「もし自分が裁判員だったら・・・」というくだりを読んで、考えてみた。 刑法第241条により被告には死刑か無期懲役かしか選択肢がない。では、どちらを選ぶべきなのか・・・。 私は死刑廃止論者ではないが、もし私が裁判員だったら無期懲役に1票を投じていたと思う・・・。 彼の犯した罪の凶悪性は否定するまでもないが、同時に精神の未熟性ゆえに犯した罪であるととることもできると思う。少年法が何故に死刑を禁じているか。少年は精神が未熟な故に責任能力が成人のそれより低いからだと考えられるからである。 被害者の遺族が被告に対して死刑を望むのはわからなくはない。また、少年犯罪の凶悪化に対する反作用として厳罰化を望む世論があることも承知している。しかし、被告の責任能力を成人のそれと同視したような判決であるように思える。 難しい裁判であるとおもうが、無期懲役が決して軽い刑であるとは思われない。被告の少年に心から反省する日が訪れて欲しいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月26日 22時52分50秒
コメント(0) | コメントを書く |