2009/10/02(金)23:01
フライ、ダディ、フライ (金城一紀)
またもや2冊目から読んでしまったか…でも、「ゾンビーズシリーズ」?でもこれはゾンビーズの面々が脇役?になっているので、独立して読めるらしい。(でも、「レボリューションNO.3」読んでから読んだ方が楽しめるらしい。読まねば)
家族に何か暴力的なことをされて、父親が何かをする、という小説は結構ある。重松清とか東野圭吾とか、ほかにもありそう。
でも復讐、というよりも「父親」である自分を取り戻すために、誇りのために?戦う、という形がいい。ナイフでも銃でもなく、拳そのもので戦うからこそ父親としての(あるいは「男」としての)自信を愛を取り戻すことができるのだ。
これって父もいいけど、妻もいいんだよね。もちろん娘も。いい家族だ。だからこそ欠落感?が響いてくるんだろうけど。
疾走感と共に一気に読みつくし、心地よい読後感。うん、私もとりあえず走ろう。
映画化されたときは堤真一主役だったとか。見たいなぁ。
傷ついた娘のために立ち上がった「おっさん」と、彼を鍛えるハメになった「高校生」の40日間!東映 フライ、ダディ、フライ