テーマ:新型コロナウイルス(10914)
カテゴリ:スパイス
新型コロナウイルス感染症と亜鉛 ビタミンDの投与で感染予防効果や重症化抑制効果が認められています。 亜鉛が欠乏すると、免疫機能が低下します。そしてその免疫不全の特徴は胸腺の萎縮とそれに伴う細胞性免疫の機能低下です。その他にも樹状細胞の活性低下、その他多くの免疫機能に障害が及んできます。つまり感染症に罹りやすくなります. 亜鉛欠乏では、風邪の原因ウイルス、単純ヘルペスウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなどのさまざまなウイルスの感染リスクが高まることが示されています。 また、亜鉛はコロナウイルスの複製を阻害します. コロナウイルスは、RNAウイルスに分類されます。RNAウイルスに対して、亜鉛は、RNAウイルスを複製する酵素であるRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)を阻害することで、ウイルスの複製を防ぐ働きがあります。 亜鉛サプリメントによる風邪や肺炎の感染予防や症状改善効果が示されています。 これまでの亜鉛を投与した研究に関する系統的レビュー/メタ解析によると、 - 成人における風邪の罹病期間が33%短縮、 - 小児5,193 人では肺炎の罹患率が13%低下、 - 成人2,216 人での重度の肺炎の死亡率が低下 肥満や糖尿病、高齢者などは、COVID-19の高リスク群です。これらの人々では、亜鉛が低値であることがわかっています。 これらの疾患で服用される薬剤で亜鉛が低下することもわかっています。 降圧利尿剤、ACE阻害剤、ARBなどの高血圧治療薬、スタチン剤などです。 亜鉛の単独投与では細胞内の濃度を上昇させるのが難しく、亜鉛イオノフォアの併用投与が必要ですが、米国では、亜鉛+イオノフォアの投与により、COVID-19患者の院内死亡率が24%低下したという報告もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年10月05日 20時43分33秒
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