あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

　水と戯れると快い季節が、今年もめぐって来た。昔も今もこども達のあいだで、特に夏のこの時期は水あそびが盛んになる。なかでも水鉄砲あそびはその最たるもののひとつだ。

　水鉄砲には、竹製の素朴な物から空気ポンプ付の機関銃タイプのデラックスな物まで様々な種類がある。団塊の世代はもちろん竹製であそんだと思われるかも知れないが、ところがその当時（小学校高学年）すでにピストル型のブリキ製の物であそんでいた記憶がある。

　もちろん、小学校の工作では竹製の水鉄砲を作ったことはあった。しかし、撃ち合いをしてあそんだのは、やはりピストル型の物だった。服がビショビショに濡れても、夏の日差しはすぐに乾かしてくれた。

　ところで、この水鉄砲それも竹製の水鉄砲を使った面白い経験がある。それは、かつて勤めていた学童保育所でのこども達との、今は懐かしい思い出の話だ。

　学童保育所では、手作りおもちゃを保育によく導入するが、私が指導員（学童保育士）になって間もない頃、竹製の水鉄砲をこども達と作ってあそんだ。もちろん、はじめは水を飛ばすだけであそんでいたが、そこはこどものなせる業、当然の如く水のかけ合いが始まった。

　それならいっそ水着に着替え、心ゆくまでかけ合いをしようと言うことになった。結果こども達には大受けで、かくて水鉄砲戦争あそびの始まりとなったのだ。

　このことは、別の取り組みがきっかけでＮＨＫテレビで取り上げられ放送された。その時は、喜劇俳優の大村昆さんも訪れ、一緒になって大和川の河川敷で楽しく水鉄砲戦争に興じた。

　今は街の諸事情で、いたずらのみならず、水鉄砲で水を掛け合ってあそぶことが、なかなかできにくくなっているかも知れない。ましてや、大人数でやる水鉄砲戦争は難しいだろう。それなら、比較的に場所に恵まれている学童保育所・保育所・学校などなどで、こうした水鉄砲戦争も夏にふさわしいあそびとして企画しても良いのはないでしょうか。

　もし、「鉄砲」や「～戦争」と言う言葉に抵抗を感じるなら、呼び方を変えてでも、あそんでいただきたいあそびだと思っている。なお、水鉄砲戦争としてあそんだ多くのこども達は、そのことにより、戦争好きなおとなに育ったということは無いことを付け加えておく。


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