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あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2013.06.04
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カテゴリ:あそび一般

 【かつては流行語となり、子育ての一大イベントともされたが、公園で遊ぶこと自体が減り、会員制交流サイトなど仲間作りの機会も多様化。「『公園デビュー』は死語になる」という指摘もある。(中略)国土交通省や公園財団が、全国各地の自治体を通して行っている調査によると、住民に身近で児童らの利用が多い「街区公園」の休日の平均利用者数は、1988年には420人だったが、2007年には、218人と半減。また、育児用品のコンビが昨年行ったネット調査(母親783人が回答)では、「公園デビューしたことがある」と答えた人は6割いたものの、「友だちを作るため」は7%のみ。「仲間探し」という意味合いは薄いようだ。(中略)公園に代わる存在が、自治体が設けている子育て広場などの室内施設だ。この10年ほどで各地に増えた。「外遊びと子育て支援研究会」代表の矢郷恵子さんは、「子育て広場などにはスタッフがいるので、その仲立ちで親同士が知り合える場合が多い。公園より、気遣いが少なく、出かけやすい」と話す。一方で、最近の公園は、ジャングルジムやシーソーなどが減り、魅力がなくなっているという。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/読売新聞:2013/05/23)

 ご近所にある、区内ではかなり大きめの公園の様子は、記事のように、公園に訪れる親子が減っているとは思えないほど、にぎわっているので、区内の他の普通の公園の様子を見て、そのことの是非については判断したい。

 ともかく、調査結果が示す、「公園デビュー」や「街区公園」の利用者が減っていることは、興味深いことではある。この点についての考察は別の機会に譲って、今日は「ジャングルジムやシーソーなどが減り」の部分についての思い付き的私見を綴る。

 まず、ジャングルジムとシーソーが減る背景として、豪華で大型な複合遊具の増加がある。小さめの公園でさえ大型の複合遊具が、所狭しと居座っている極端な例はもちろんのこと、大型遊具の設置には当然広い場所が必要となり、既存の遊具が撤去されるのだ。

 それでも、人気のある遊具は撤去対象から外されるのだが、残念ながら、ジャングルジムとシーソーは、両遊具が現存する公園での利用の様子を見ると、昔ほどは人気が無いのも確かなようだ。

 ただ、この人気の無さは、両遊具であそぶおもなこどもの年代は、小学生と考えていいが、その小学生において、外で身体を使ったあそびそのものが激減していることからくる人気の無さだ。また、シーソーは、あそび相手が必要な遊具でもあり、あそび仲間が見つけられ難くなっていることも、不人気の一因となっている。

 さらに、ジャングルジムとシーソーは、あそぶこどもの運動能力や注意能力、さらに危険回避能力が、ある程度必要とされるが、今のこどもたちのそれらの能力が未熟で、その結果として他の遊具よりも事故が起きやすく思われることに対して、遊具設置者である自治体などが、「事故の原因を元から断つ」と言う過剰反応をして、それらの遊具の更新・新設を行わないことも一因ではないだろうか。

 なお、前記の複合遊具の多くは、幼児から小学校低学年向けのものが多く、少なくとも小学校高学年向けの遊具は少なくなる傾向にあるように思われるが、これではこどもたちがあそびの中で、運動能力や注意能力・危険回避能力を培う機会や場所を奪うこととなる。

 人気が無いからと言って、ジャングルジムやシーソーを撤去するのではなく、ジャングルジムやシーソーであそべるように、こどもたちのあそび時間を昔のような水準に戻し、地域のこどもたちに共通したあそび時間が、放課後に確保できてあそび仲間を見つけられるようにすることこそ、自治体や国が全力をあげて取り組まなければならない課題なのではないだろうか。


「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。

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最終更新日  2013.06.04 17:03:15
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