あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

2015/01/29(木)17:08

『牛』:教育漢字で語る『あそび』(108)

あそび一般(3990)

 昔は、大阪市のような都市部でも、乳牛から牛乳を搾っていた会社があったが、今ではおそらく無くなっているのかも知れない。また、乳牛や肉牛を飼う施設も国内から急速に消えつつある。そんな「牛」だからではないが、「牛」にまつわるあそびは多くは無い。  ただ、その独特で比較的に真似のし易い、牛の鳴き声は、こどもたちの鳴き真似の常連となっている。また、その鳴き声を模した玩具があった。小さ目の缶詰のような円筒状の玩具をひっくり返すと、牛の鳴き声が聞こえるのだ。昔は、日本製のものもたくさん売られていたが、ほとんど見かけなくなった。  これまた、都市部では、まったくと言っていいほど見かけなくなったのは、漢字で「渦」に似た「蝸」の「牛」と書く「かたつむり(蝸牛)」だ。同じ陸生の貝である「なめくじ」は、結構見かけるのだが、蝸牛は見かけない。  今、はるか沖縄の辺野古の海では、「海」の「牛」と書いて「(かいぎゅう)」とよぶ生物、ジュゴンが危機にさらされている。水族館で見るより、自然のままに、こどもたちに見ることができる素晴らしさを無くしてはならないだろう。  そう言えば、本土の海でも、まだもう一つの「海牛」である「ウミウシ」は健在だ。そして、それは「カタツムリ」と同じ貝仲間なのだ。「でんでんむしむし、かたつむり」「おまえの仲間は海にいる」  海から蝸牛の仲間が消え去らないうちに、蝸牛も陸に戻ってこい。都会に戻ってこい。そんな、こどもたちの声が聞こえなくもない、今日この頃だ。こどもたちの日々の生活やあそびにも、生物の多様性は必須なのだが、それが理解できるおとなであってほしい。 「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。 あそびセレクト 遊邑舎あそび館 FC2ブログランキングにも登録しています。 ↓よろしければ、ご支援のクリックを↓ 多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

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