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あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

[学童保育] カテゴリの記事

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『博物館クイズ』

　私が勤めていた学童保育所では、昨日紹介した「植物園オリエンテーリング」に似た取り組みとして、「博物館クイズ」を取り組んでいた。これもグループ対抗のゲームとして楽しんだ。　グループとしてのまとまりや、上級生と下級生のつながりを意図したのは、「植物園オリエンテーリング」と同じだが、もう一つのねらいが有った。それは、もう少し博物館の展示内容に、こどもたちの目を向けたかったからだ。　過去にこどもたちを博物館に連れて行ったが、自分の好きなところだけを見たり、展示の解説をほとんど見なかったりしていたのだ。もちろん、そうした見学の仕方も、それはそれでいいのだが。せっかくの博物館なのだから、興味の無いことにも関心を持ってもらいたかったのだ。　たとえば、昆虫や恐竜には関心が高いが、植物には関心が薄い。鉱物に至ってはほとんど関心を示さない子がほとんどだった。そこで、グループ対抗で、展示内容に関するクイズ、答えは館内を探して調べればわかるものとした。たとえば、「柘榴石は、何に使われているか」などだ。　この取り組み、土日や祭日などは、一般の方も多いので、学校の創立記念日や運動会などの代休日などに行った。それでも、館内を走り回ると迷惑となるので、早さは得点の対象外とした。同様の取組みを、「植物園クイズ」として植物園でも行った。「こどものあそび（遊び方）」は、次の各ページでいろいろ紹介しています。あそびセレクト遊邑舎あそび館FC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2014.08.01

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『植物園オリエンテーリング』

　【兵庫県三木市吉川町大沢の吉川健康福祉センターで２９日、小学生対象の催し「怪傑グッド・リバーからの挑戦状」があった。催しのために考案されたキャラクター「グッド・リバー」が隠した「時の鍵」を見つけようと、児童約１２０人が３～５人の班に分かれ、同センター内を巡りながら協力して暗号を解いた。（中略）青少年育成に取り組む「あそびの工房もくもく屋」の田川雅規さん（３３）と同館職員、民生・児童委員らがマントを着けたり、カードを手にしたりして準備。子どもたちは「象のおしりに書いてある」「黒いカードの人に声を掛ける」などの指令が書かれた紙を手に、次の指令を探したり、職員らになぞなぞの答えを伝えたりしながら鍵を探した。】（【】内は記事から一部引用、Google ニュース／神戸新聞：2014/07/29）　私が学童保育所の保育師（指導員）をしていた時に、似たような取組みをしたことがある。当時（1980～90年代）に、流行っていた「オリエンテーリング」を、保育に取り入れたかったのだが、地図とコンパスの扱いは、小学生には難しく、違った方法で取り組むことにした。　その方法が、記事のような、指令書を出すやり方だった。地図とコンパスで次の地点を探すのではなく、指令書に書いてある「ヒント」を頼りに、各地点をくまなく回ることをめざした。場所は近くの植物園で行った。　コンパスに慣れさせようと、ヒントには「ベンチから北へ10ｍ」などのようなものを用意したが、ほとんどは植物園の案内図、これは一種の地図ではあるのだが、その地図をヒントにして楽しんだ。　学童保育所では、幾つかのグループ（班）に分けていたが、この「植物園オリエンテーリング」は、そのグループの競争とした。気候の良い5月に、新入生と上級生のつながりを強化する目的でもあった。　このように、植物園のこどもたち、特に集団としてのこどもたちの、楽しみ方の一つとして、面白い取り組みだと思っている。指令書に、「針葉樹の種類を３つ答えなさい」などを加えれば、植物にも目を向けさせる、取り組みとなる。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2014.07.31

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『同窓会』：学童保育メモリーズ（98）

　昨日に紹介した、「二人だけの遠足」に行った子、と言っても今は成人だが、その子に偶然出会った。学童（学童保育所）のＯＢが企画した、同窓会の２次会にやってきたのだ。「二人だけの遠足」のことを覚えていてくれたいて、嬉しくなった。　ところで、その昨日の学童の同窓会だが、急きょ集めたにもかかわらず、20名ほどのＯＢが参加してくれた。上は34歳から下は21歳までの、小学校で言えば２サイクルを越える年齢幅がある。しかも、最若年の子は、私が保育師（指導員）を辞してから後に入所した子だ。　幹事役のＯＢの縦のつながりで参加してくれたのだ。このように、年齢の違ったこどもたち（成人）が、今でも集えるのは、学童が異年齢集団であるだけでなく、そのこどもたち同士のつながりが強いことを意味しているとともに、その親たちも10数人が参加してくれたように、親同士のつながりも強いのだ。　こうした世代を越えたつながりの強さは、昔の地域には当たり前に存在していたが、学童はそんなつながりを保育生活を通して培う、貴重な施設となっていたのだ。全ての学童保育所が、そうとは限らないが、少なくとも私のいた学童では、こどもたちとその親たちが、そうしたつながりを作ってくれていたのだ。　ちなみに、昨日の同窓会には、何人かのこどもたちは結婚していて、そのパートナーや、可愛いそのまたこどもたちも大勢参加してくれた。保育師ＯＢとして本当に懐かしくもあり、嬉しくもあり、頼もしくも思った同窓会となった。（二次会は、私が深夜の０時半ごろに退席した後も、続けられた。）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.20

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『遠足』／その３『二人だけの遠足』：学童保育メモリーズ（97）

　学童保育での「遠足」は、こどもたちが通っている小学校の創立記念日や運動会などの振替休日などを活用することも多い。私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）は、複数校区からこどもたちが通ってきていたので、学校ごとに前記の学校の休日が違っていた。　だから、該当の学校のこどもたちだけの、少ない人数の「遠足」をすることが多かった。ある年の事だが、ある学校から通うこどもがたった一人ということがあった。もちろん、そんな場合も「遠足」を実施した。　保育師とこどものたった二人の「遠足」となり、傍から見れば親子連れと見えるような「遠足」だった。ある子との場合は、その子の希望で海遊館に行った。大人数だと、なかなか自分の思うものを見れないが、その子一人なので、見たいところでは思う存分、見ることができ、二人だけの寂しい「遠足」ではあったが、本人も満足げだった。　なお、当時は保育師がパートを含めて三人体制だったので、こんな「遠足」ができたことを付記しておく。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.19

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『遠足』／その２『変わった道路』：学童保育メモリーズ（96）

　学童保育での「遠足」は、学校の遠足と違って、幾つかの利点がある。学校の創立記念日、学校行事の代替休日、夏休みなどの長期休暇など、「遠足」に行く機会を多くつくれること、人数が比較的少ないので小回りが利いて気軽に「遠足」が行えたり、遊園地などでは有料の遊具を利用することも可能だ。　そんな利点を使って、私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、大阪市内や住吉区内にある、こどもたちが興味を持ちそうな所へ「遠足」に行った。その一つが、大阪市内にある、「変わった道路」だ。　それは、「川の下を通る道路」と「川の上を走る道路」だ。道路と言っても、正確には大阪により道路扱いになっている場所や乗り物で、「川の下を通る道路」は安治川の下を通るトンネとル、「川の上を走る道路」は市内に幾つかある渡し船で、どちらも大阪市の建設局が運営している。　「川の下を通る道路」は、昔は自動車も乗れるエレベーターがあり（その痕跡は残っている）自動車も通行していた。「川の上を走る道路」の渡し船は、人や軽車両は無料で乗れるので、こどもたちには「タダで乗れる」と話すと驚いていた。　どちらも、海につながる川や運河にあり、川を大きな船が航行できる大型の橋梁は、地上からかなり高い場所に架けられているので、人や自転車が通行するには不向きなため、川底トンネルや渡し船が現在も残っているのだ。　大阪の北港にある「川の上を走る道路」である渡船の傍には、市内で最も低い山の部類の天保山や海遊館、さらに観覧車などもあるので、手軽な「遠足」の場所としておお奨めだ。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.18

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『遠足』／その１『化石掘り』：学童保育メモリーズ（95）

　学童（学童保育所）では、施設外保育として、「遠足」を取り組んでいるところも多い。私が保育師（指導員）をしていた施設でも、前に紹介した「小さな遠足」をはじめとして様々な形態の「遠足」を取り組んでいた。　もちろん、小学生であるこどもたちは、学校でも「遠足」に行っているが、そらなら学童の「遠足」は、時には違った意味、すなわち学童らしさのある「遠足」も必要と思い、ユニークな「遠足」も取り組んでいた。　その一つの「大和川探検」は以前に紹介したので、今回はその他のユニークな「遠足」をいくつか紹介していく。まず、私が、大学で地質学を専攻していたこともあって、「化石掘り遠足」を取り組んだ。　幸運にめぐり合えば、象やワニなどの化石も可能だが、それはそれとして大げさになるので、泉南にある光明池周辺には、大阪層群と言う第四紀の地層が分布しているので、そこで植物化石の採集をすることにした。　当日は、小さなスコップや移植ごて程度の道具を持って出かけた。現地では、第四紀と言う地層は、人類が誕生した頃の地層で、「ひょっとしたらヒトの化石が見つかるかも？」と興味を持たせる話をして、化石掘りに挑んだ。　結果として、大した成果は無かったが、植物の葉や菱の実の化石が見つかったり、礫・砂・粘土などに変化する地層を観察したり、海成粘土層のある場所では、昔はその場所が海だったことを話したり、火山灰層のある場所では、火山の話をしたりして、それなりに有意義な一日となった。　ともかく、こどもたちがどれだけ理解できたかはわからないが、今の自分たちの命が、想像できないくらいはるか昔から、延々と続いていることを、「化石」ということを通じて、こどもたちに語る機会となったことは間違いがないだろう。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.17

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『お絵描き』／その２：学童保育メモリーズ（94）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、課業としての「お絵描き」を取り組む一方で、こどもたちが純粋に自由に絵を描く活動である、あそびとして様々な「お絵描き」ができるような環境を、可能な限り揃えるようにしていた。　まず、絵を描くための道具や材料を常備するようにした。鉛筆・色鉛筆・ボールペン・サインペン・水彩絵の具と筆・クレパス・クレヨンなど、そして用紙類として、画用紙・コピー用紙・裏に描けるチラシ類など、さらにコンパスや定規類などの筆記関連用具などを、自由にこどもたちが使えるようにしていた。　それらのいろんな道具や用紙を使って、こどもたちは様々な「お絵描きあそび」を楽しんでいた。例えば、昔のような紙の着せ替え人形のようなものを作ってあそんだり、自作の絵本や漫画本を作ったり、ごっこあそび用の小道具類やお面などを描いたりしていた。　自由なあそびとしての「お絵描き」は、もちろん絵が好きなこどもたちが中心となるが、そのこどもたちの影響を受け、他の子もそういった「お絵描きあそび」を始めることもある。仮に、最後まで「お絵描きあそび」をしなかったとしても、そうしたあそび方（絵の楽しみ方）があることを知るだけでも大きな価値があると思っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.07

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『お絵描き』／その１：学童保育メモリーズ（93）

　幼稚園や小学校では、絵を描くことを課業として行っているが、保育や学童保育などでも、課業として「お絵描き」を取り組んでいる。私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）でも同じだが、その取り組み方に、ある工夫をしていた。　それは、絵を描くためだけに絵を描くのではなく、それ以外の何らかの目的のために、絵を描くと言うことを取り組んでいたのだ。もちろん、絵を描きたいから、自発的に絵を描くことは素晴らしいことで、そのような描くことを目的とした「お絵描き」は課業ではない。　学校の授業などでは、絵を描く技能・感性を育てるために、絵を描くことが、こどもたちに課題として提起される。これは、絵を描くことが目的となった課業となる。私の学童で取り組んでいたものは、課業としては変わりはないが、絵を描くことを直接の目的とせず、他の目的のために描くと言う意義付けをしたのだ。　例えば、前回紹介した「お誕生日会」のために、こどもたち全員の誕生日を掲載したものを壁に掲示していたのだが、味気ない表では楽しくなかったので、こどもたちそれぞれが、自分の好きなものを描いて貼り付けることとした。　飛行機が好きなら飛行機の絵、パンダが好きならパンダの絵を、自分の名前と誕生日を書いたところに、それらの絵を貼るのだ。このことにより、他の子は「○○ちゃんは飛行機が好きなんや！」あるいは「絵が上手やな」などと、その子の人となりの一部を知ることができるのだ。　その他、自作の画板の板に絵を描いたり、ペープサート用の人形や背景などを描いたり、ぬいぐるみ作りのために動物園に行って写生をしたりなどもした。ようするに、「お絵描き」にこうした他の目的をもたせることにより、絵を描く動機の一つとしたかったからだ。　また、こうしたことは、絵を描くことが、単に絵を楽しむだけでなく、他の目的の大事な手段や方法としての役割を持っていることを、体験的に身に付けることとなる。（続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.06

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『お誕生日会』：学童保育メモリーズ（92）

　学童（学童保育所）では、こどもたちの誕生を祝う、何らかの行事や取り組みを行っているところは多い。私が保育師（指導員）をしていた学童でも、「お誕生日会」として取り組んでいた。「お誕生日会」は、基本的には、該当のこどもの誕生日当日に行っていたが、施設が休みの日や、本人が誕生日に欠席した場合などは、その翌日などになった。　「会」といっても、大げさなものではなく、お誕生日を迎えた子の、リクエストに応えたおやつがだされるのと、他のみんなからカードにお祝いの言葉を寄せ書きしてもらって、それを各自が声を出して読み上げ、「ハッピーバースデー」を歌うだけのことだ。　なお、お誕生日の子は、その日が当番に当たっていれば、当番は免除となる。ともかく、お誕生日会は、その子が学童でどんなに目立たない存在であっても、他の子からは注目される日となる。　もちろん、その日だけ注目されるのではなく、どの子もいろんな場面で、他のみんなから、良い意味で認められるような保育をしなければならないことは言うまでもないが、「お誕生日会」はそうしたきっかけを作る機会ともなるので、保育施設にとっては、大事な行事の一つになるだろう。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.05

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『わらべ歌』：学童保育メモリーズ（91）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、音楽を保育の大事な課題として位置付けていて、歌う楽しみについては、前にも紹介したが、あそびの中でも、音楽を楽しむ要素を持ったあそびも幾つか取り入れていた。。　その一つが、いわゆる「わらべ歌」を歌いながら楽しむあそびだ。ここで言う「わらべ歌」とは、「かごめかごめ」や「花いちもんめ」など、日本において昔から歌い継がれてきた歌を指し、主にあそびとともに歌われたり、歌そのものがあそびとなっている歌を指す。　「わらべ歌」には、日本的な音階や旋律を持った歌がほとんどで、歌そのものに、日本のこどもたちをどこかしら惹きつける魅力を持っている。それは、ＤＮＡにも刻み込まれているのではないかと思うくらいだ。　しかし、残念ながら、こうした日本の音階や旋律に接する機会は、どんどん少なくなってきているのが現状だ。もちろん、西洋音階など、他の国や民族の音階や旋律も素晴らしいものではあるが、日本のこどもたちには、ぜひ受け継いでいってほしいと思っている。　そこで、その日本音楽を楽しくあそびながら体感できる、「わらべ歌」と「わらべ歌」を用いたあそびを、こどもたちに押し付けることなく、保育に導入することにした。　と言っても、何らかの働きかけをしないと、「わらべ歌」は自然に歌われることは難しくなっている。だから、保育師から「かごめかごめであそべへん？」などと誘いの言葉をかける。すると、大概は低学年のこどもたちが応じてくれる。これは、保育所や幼稚園などでは、「わらべ歌」を取り組んでいるところが多いからだろう。　低学年のこどもたちと保育師で始めた「わらべ歌」を用いたあそびの輪は広がり、時には６年生のこどもたちまでもが、一緒にあそぶようにもなった。少なくとも、私が学童の保育師をしていた、20世紀の末頃までは、日本旋律は、大いにこどもたちを惹きつけていたことは間違いがないだろう。　おそらく、「わらべ歌」は今もまだ十分にこどもたちを惹きつける魅力を持っていると確信しているが、「わらべ歌」が就学前の保育所や幼稚園だけに留まり、小学生以上のこどもたちの間で、歌われなくなっていくと、その確信も揺らぎかねない。　近年、小中学校の授業で邦楽が重視されていると聞き及ぶが、本来音楽は勉強するものではなく、楽しむものであったはずだ。こどもたちが強制されることなく楽しく歌える「わらべ歌」を使ったあそびが衰退するようでは、日本の音楽を受け継いでいくことは難しいのではないだろうか。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.04

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『ごっこあそび』：学童保育メモリーズ（90）

　学童保育においては、ともすれば幼稚なあそびとして軽視されがちなあそびが「ごっこあそび」だ。１・２年生の低学年ならそれほどでもないが、高学年の「ごっこあそび」に、眉をひそめる保育師（指導員）や保護者は少なくはない。　高学年でも、そればかりであそんでいるのは別として、高学年の加わった「ごっこあそび」は、低学年だけの「ごっこあそび」と違って、大きな特長がある。それは、だれでも参加できる異年齢の集団あそびとしての、素晴らしい特長を持っているのだ。　そんな異年齢集団の「ごっこあそび」では、高学年のこどもたちは、時には素晴らしい脚本家となり、時には敏腕の演出家となり、時には面倒見の良いプロデューサーとなるのだ。そして、低学年のこどもたちは、その高学年の一挙一動を見ながら、あそびの中で育っていくのだ。　しかも、「ごっこあそび」は、コマ回しやお手玉あそびなどのように、さしたる技術も必要とせず、だれでも参加できる特質を持っている。だから、異年齢の「ごっこあそび」で培った絆が、他の集団あそびでも如何なく発揮されるのだ。　運動的なあそびの苦手な子が、「ごっこあそび」で紡いだつながりで、「陣取り鬼ごっこ」などにも、楽しく参加できるようになっていった例は、数限りない。「ごっこあそび」をこうした観点で見直すのもいいだろう。　なお、「ごっこあそび」と言えば、「お母さんごっこ」や「ままごと」を連想し、とかく女の子のあそびと思われがちだが、男の子たちも、結構「ごっこあそび」を楽しんでいるものだ。もちろん、男女が一緒にあそぶ「ごっこあそび」も珍しくはない。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.03

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『音楽』：学童保育メモリーズ（89）

　保育や学童保育においては、その保育内容として「音楽」を取り入れているところは多い。私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）でも、年間を通して様々な音楽に関する取り組みを行っていた。　入所式、卒業式、お楽しみ会、お誕生日会などの行事においては、全員あるいはグループ（班）単位で、歌や合奏として取り組んだ。これらは、どちらかと言えば、音楽を楽しむと言うよりも、行事における必須要件として、こどもたちは儀礼的あるいはある種の教育的課業として取り組んでいた。　音楽には、それだけでなく、もっと素朴に歌や楽器演奏を楽しむと言った、取り組み方がある。歌いたいから歌う、笛を吹きたいから吹く。これも、音楽の大事な側面なのだが、残念ながら多くの保育・教育現場では、こうした側面での音楽活動、特に楽しく歌うと言う活動は、まだまだ少ないのが現状だ。　そこで、私がいた学童では、歌う楽しみをこどもたちに伝える活動として、次のような取り組みをしていた。まず、保育師（私）が楽しく歌っているところを、こどもたちに見て（聴いて）もらうことにした。こどもたちのあそんでいる部屋で、私一人で単にギターを弾きながら歌うのだ。もちろん、これから歌いますと言って始めるのではなく、勝手に歌い始め、こどもたちにも聴くことを一切強制しないのだ。　幸い、私は上手くはないが、そこそこ歌えたから、少なくとも歌うのが好きな私の気持ちは十分に伝えられる程度の、音楽的技量は持っていたので、学校で習ったことの無い歌を歌っていれば、好奇心旺盛の子や歌好きの子が、必ず傍によって聴いてくれた。　そんな様子を見ていて、「教えたろか？」と誘いを掛ければ、一人や二人くらいはその誘いに乗ってくれる子もいるものだ。こうなればしめたもので、私を含め何人かの自発的合唱が始まり、その人数は回を重ねる度に増えていった。　もちろん、最後までその歌の輪に入らない子もいるが、少なくともこの自発的な歌の輪に強制して参加させることは、厳につつしんだ。楽しく歌っている様子を遠くでも見てもらうだけで良しとしたのだ。　なお、こうした取り組みでは、歌詞を大きく書いた紙を壁などに、常時掲げて置くことも大切で、さらに歌の選曲も重要となっている。こどもたちにも魅力的な歌が良いのだ。そんな歌として、私が採用していたのは、「あじさいの花」「タンポポ」「広場とぼくらと青空と」などだ。　なかでも「タンポポ」は卒業式のテーマソングとしていたので、この歌を聴くと、大好きな歌にあげてくれる子や、薄らと涙を浮かべるＯ.Ｂたちがいた。これは、楽しむ音楽の持っている素晴らしさの一つの成果だと思っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.10.02

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『おやつ』／その３：学童保育メモリーズ（87）

　私が保育師をしていた学童（学童保育所）における「おやつ」で、こどもたちが手作りした昔ながらのおやつを幾つか紹介する。まず、珍しいものでは「竹の子チューチュー」と名付けたおやつがある。これは、梅干の実だけをほぐして、竹の子の皮で包んだものを、竹の子の皮を通して吸うものだ。　竹の子の薄めの皮の方が、比較的に早く、完全に包み込んだ梅干を、皮ごしに吸い取ることができ、吸った後の竹の子の皮が、赤く変色していることも楽しめるおやつだ。なお、早く味わうものではなく、長い時間、酸っぱさを楽しむおやつなので、おそらく貧しかった時代のおやつと思われるので、そのことをこどもたちに伝えながら楽しむといいだろう。　次に、極めて簡単であるにも拘らず、こどもたちに人気のあったのが「亀の子焼き」だ。材料は、小麦粉に砂糖を適量混ぜて水で溶いたものをホットプレートなどで焼くだけのものだ。水溶き小麦粉を、亀の形に焼いたことから、その名が付いた。現代お菓子に慣れたこどもたちには、この素朴な味は新鮮なのかも知れない。　その他、摘んできたヨモギで作る「ヨモギ団子」、葛粉（片栗粉）などを砂糖とともに、お湯で溶いてドロっとした触感の「葛湯」など、たまには、こんなレトロなおやつは、学童での生活にアクセントをもたらせてくれるだろう。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.28

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『おやつ』／その２：学童保育メモリーズ（86）

　学童（学童保育所）における「おやつ」には、市販品をそのまま提供する場合と、調理して提供する、いわゆる「手作りおやつ」があり、その「手作りおやつにも」、保育師が作る場合と、こどもたち自身が作る場合がある。今回は、その内保育師が作って提供するおやつで、私のいた学童での特徴的なものを紹介する。　保育師が作ってこどもたちに提供するおやつは、その栄養価や安全性を考慮することは当然のことだが、「おやつ」という保育内容において、これまでに伝統的おやつ文化として、受け継がれてきたものを、こどもたちとともに、引き継いでいくことも、意義深いものとなっている。　伝統文化と言っても、大げさなものではなく、庶民生活の中で生まれ受け継がれてきた素朴なおやつも多い。特に、比較的簡単に作れるものは、学童と言う限られた時間で調理すると言う条件に適している。　そんなおやつに、紫蘇（しそ）ジュースがあった。これは、パートの保育師の方が、長年作って来られたもので、着色料を使用しない、鮮やかな赤紫色をしたジュースで、夏の暑い日には、こどもたちには好評のおやつとなった。　また、サツマイモを食材としたおやつに、「切り焼き芋」があった。これは、私がこどもの頃に、ご近所で売られていたものを、再現したもので、輪切りにした芋を、フライパンで塩を振りかけて焼くだけの、簡単なものだ。「ふかしイモ」や「焼き芋」と違った趣がある。　その他にも、伝統的なおやつもあるが、その中で特に簡単に調理できるものは、こどもたち自身による「おやつ作り」として、次回に紹介する。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.27

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『おやつ』／その１：学童保育メモリーズ（85）

　学童（学童保育所）における「おやつ」は、嗜好品と言う役割もさることながら、昼食と夕食の間の「間食」としての役割を持っている。放課後の時間に思い切りあそぶことにより消耗したエネルギーを補う「おやつ」は、特に共働き家庭での夕食時間が遅い傾向にあることからも、大変重要な保育要素となっている。　こうした基本点を踏まえながらも、私が保育師（指導員）をしていた学童では、「おやつ」において、特徴的な取り組みを、幾つか採用していた。その一つは、「おやっつの日」で紹介したが、今回は、そんな特定の日の「おやつ」ではなく、普通の日々の「おやつ」について紹介していく。　まず、おやつの出し方だが、基本的にはこどもたちに銘々皿などに、個別に同分量ずつ配る方法でななく、幾つかの大皿などに盛り付け、そこから銘々が自由に好きな分量だけ取る方法を採用していた。もちろん、おやつの性質上、こどもたちそれぞれに、同量分あるいは適量分を分けて配る場合もあるが、原則としてこの方法を採った。　そうした方式を採用したのは、こどもたちの年齢・体格などの違いにより、必要とするおやつの分量は違うのだ。また、同じ年齢・体格であっても、その日の運動量は違い、体調や気分によっても違ってくる。だから、それをこどもたち自身が加減して食べることを重視したのだ。　もちろん、その日の状況やこどもたちの状況を見て、全体分量が足りなければ追加したりはしたが、特定の子が食べ過ぎたり、全く食べなかったりすることは、ほとんど無く、意外とこどもたちはこうした方法では、比較的に公平におやつを食べていたことを付記しておく。　なお、こうした方法は、保護者から「同じおやつ代（教材費と込みで）を払っているのに？」と言う疑問も出されたが、「この学童は、６年間在籍することを前提に、保育を計画しており、「おやつ」も同様にしています。」と答えていたが、実際上も、欠席児童分や、保育師が施設から受け取る「おやつ・教材費」の総額からの繰り入れなどで、最低でも想定される一日のこども一人分「おやつ費」を下回ることはほとんど無いと言っていいほどだった。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.26

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『呼び名』、保育師の場合：学童保育メモリーズ（84）

　これまで、学童（学童保育所）における、こども同士の呼び名に触れたが、もちろん「呼び名」は保育師（指導員）にもある。そこで、私が保育師をしていた学童での例を紹介していく。私は、学童に勤め始めた頃は、「北條先生」と呼ばれていた。これは、多くの学童で、ごく普通の呼び方だ。　その後、施設分割に伴い、新しい施設を任されるようになってから少したって、こどもたちから自然に「北條先生」の省略形と思われる「ほうせん」に変わっていった。一種の愛称とも考えられ、私自身は、その呼び名を素直に受け止めていた。　しばらくして、あるパートの保育師さんから、「ほうせん」と言う呼び方では、「こどもたちに示しを付けられないのでは？」と、ご指摘を受けた。その時。私はこう答えた。「呼び方によって、こどもたちが保育師を信頼するかどうかは関係ないと思います。」　ようするに、こどもたちを保育するにあたり、保育師による、適切な行動の指示、不適切な行為の禁止、非常時の命令、などに、こどもたちが従うかどうかと、「呼び名」には、基本的には相関関係が無いと、考えていたのだ。　実際に、私の呼び名が「ほうせん」に変わっても、上記の点で何ら不都合な点は無かったし、反対に「先生」と呼ばれておられるケースにおいて、上記の点に関する不都合な状況に陥っているケースも、少なくはないのだ。　こどもたちが私を「ほうせん」と呼んでくれることで、こどもたちが私に親しみを持ってくれるのなら、その親しみは、こどもたちを適切に指導・保育する有利な条件として受けとめたのだ。　もちろん、保育師への愛称が、保育や指導上の有利な条件となると言っても、愛称をこどもたちに押し付けるのは本末転倒で、それはむしろ不利な条件となるだろう。こどもたちが親しみを持てる相手には、自然と「愛称」が付くのではないだろうか。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.25

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『あいさつ』／その２：学童保育メモリーズ（83）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）で、最もポピュラーなあいさつの一つは、こどもたちが学校から学童へ帰って来た時のあいさつだ。こどもたちは「ただいま」、それに応えて保育師は「おかえり」と応える。これは、考えれば不思議なあいさつだ。　学童は、こどもたちにとっては通う施設で、こどもたちの各家庭と違って帰る所ではないのだが、私が保育師を始める前からの習慣でもあり、全国的にも「ただいま」「おかえり」の施設が多い。それは、放課後における、家庭の代わりとしての学童の役割から、そうなっているのだろう。ともかく、こどもたちも何の違和感も無く「ただいま」と「帰って」来るところが学童なのだ。　さて、前にこのブログで「バイバイ」で例示した、こどもたちが学童から帰宅する際のあいさつだが、こどもたちの「バイバイ」に対して、私は「バイバイ」と同じあいさつで返す時もあるが、多くの場合「また明日な」と言うようにしていた。　これは、今の（私が保育師をしていた頃も）こどもたちのあそびは様変わりして、「また明日」と言えるような、前日と継続したあそびが少なくなっているように思えたからだ。今日一日楽しくあそんで、その名残おしさを胸に、明日のあそびに思いやる。そんな気持ちを「また明日」に込めたかったのだ。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.24

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『あいさつ』／その１：学童保育メモリーズ（82）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、あいさつの仕方については、強制的な指導を出来る限り行わないようにしていたが、、ある保護者から、次のような指摘があった。「うちの子は、学童に入ってから、言葉遣いが悪くなった。」とりわけ、あいさつが雑になったということだ。例えば、「さようなら」が「バイバイ」に変わったり、何もあいさつをしなくなったとかだ。　そうした保護者に、私はいつも「それは、地が出ただけですよ。これからが本当のあいさつを覚えていくのです。」と答えていた。前記のような指摘をされた子の多くは、いわゆる礼儀作法に「厳しい？」と言われる一部の幼稚園・保育園の出身のこどもたちだ。　それらのこどもたちは、登園時には「おはようございます」、帰宅時には「さようなら」と、あいさつの意味や意義が解らぬまま、言わされ続けてきたと考えていい。それは、学童に入所して、その強制から解放されたとたん、そんな形式的なあいさつをしなくなったことが証明している。　そもそも、あいさつとは、何らかの人間関係の中で成立したり、あらたな人間関係をスムーズに構築する時に導入される。そこには、挨拶をする者の意志があり、それが尊重されなければ、あいさつが形骸化するのは、前に例示した通りだ。　一般的に（一部かも）、「さようなら」に比べて、粗雑なあいさつと見なされる「バイバイ」は、ある意味で親密な関係のある人たちの間で交わされることが多い。だから、保育師であっても、こどもたちから「バイバイ」と言われれば、それはそれで、保育師冥利に尽きるあいさつだと、少なくとも私はそう思う。　その親しみが、尊敬に変わった時に、こどもたちのあいさつは誰に強制されることなく、「バイバイ」から「さようなら」に確実に変化することを、多くの経験が教えてくれているからだ。　もちろん、「バイバイ」とすら言ってもらえない時もある。それを、こどもたちだけのせいにするのではなく、保育師としての自分自身のこどもたちへの対応の反省材料として謙虚に、受け止めて向かい合っていれば、そんな子が「バイバイ」と言ってくれた時の感激は、極めて大きくなるのだ。（続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.23

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こども同士の『呼び名』／その２：学童保育メモリーズ（81）

　（前回からの続き）こどもたちの間での好ましくない呼び方に対しての、保育師（指導員）の関与は、ある意味で干渉的な対応となり、本意ではなかったのだが、学童と言う、こどもたちにとっては、少なくとも放課後や長期休暇期間は、その集団からは逃げることのできない、そんな閉鎖集団では、保育師の関与は致し方が無いことだ。　昔のように、地域と言う、かなり多人数のこどもが所属して、嫌なこどもたちから逃れてもあそべるような環境であれば、こども同士の呼び名は、ほぼこどもたちの関係に任せても、さほど問題はない。嫌な呼び方をする子とはあそばなくても、他にあそべるたくさんの子がいるからだ。　学童や保育所、あるいは幼稚園や学校でのクラスという、ある意味で逃れようのない集団の中での、こどもたち同士の呼び名は、残念ながら時としては、おとなが適切に関与しなければならないのだ。　もちろん、嫌な呼び方を「嫌」と言えるようになることも大切だ。だからこそ、こどもたちの呼び名は原則自由でなければならないのだが、嫌さが限度を越せば、大胆におとなが関与しなければならないのも、忘れてはならないだろう。その見極めは、日々こどもたちとどのように接しているかにかかっている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.22

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こども同士の『呼び名』／その１：学童保育メモリーズ（80）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）での、こどもたち同士の名前の呼び方について触れておく。私は、こどもたちを姓名の「名」の方で、敬称を付けずに呼んでいたが、こどもたちには強制していなかったことは、すでに紹介した通りで、こどもたち同士の呼び方は、基本的に自然に任せるようにした。　だから、「ちゃん」付けや「愛称」・「あだ名」も、原則としてこどもたち同士の関係の推移に任せた。もちろん、「姓」で呼ぶか「名」で呼ぶかも自由なのだが、私が「名」で呼んでいたことや、保育所での呼び方が継承されて、こどもたちみんなも、「名」に関連した呼び名を使っていた。　以上のように、こどもたち同士の「呼び名」は原則自由なのだが、前にも述べたように、「あだ名」「愛称」は、故意であるかに拘わらず、相手を傷つけていたり、時にはいじめの手段としても利用されることがある。そうした際は、当事者に注意したり、こどもたち全員を集めて、話し合ったりもして、相手の嫌がる「呼び名」を使わないようにした。（続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.21

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『愛称』と『あだ名』：学童保育メモリーズ（79）

　学童（学童保育所）において、保育師（指導員）の私は、こどもたちの姓名の「名」を大切にしてきたのは、前回に紹介した。だから、こどもたちに対して、「愛称」や「あだ名」では、けっして呼ばないようにしていた。もちろん、こどもたち同士で呼び合うことまで、「名」を強制したわけではない。　それは、「名」を大切にするという考えからだけではなく、こどもたちに付けられる「あだ名」は、けっして当の本人が快く思うものだけはなく、時にはいじめにつながる「あだ名」が少なくないのだ。それは、「愛称」と思って付けられた「呼び名」にも見られる。　多くの、「あだ名」や「愛称」は、人間関係の中で自然に付けられる。言い換えれば、「あだ名」や「愛称」は、一般的には特定の人間関係を持った者同士で交わされる呼び名なのだ。だから、「あだ名」「愛称」が介在する人間関係の外にいる者が、安易にその「あだ名」や「愛称」を使うと、問題が生じる場合も少なくないのだ。　以上の理由で、私は学童のこどもたちを呼ぶ時には、「あだ名」「愛称」は一切使わず、「名」だけを使ってきた。もちろん、私の友人などの親しい関係にある人たちとは、お互いに「あだ名」「愛称」を使っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.20

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『名前』の呼び方：学童保育メモリーズ（78）

　学童（学童保育所）では、こどもたちを呼ぶ時、当然ながら名前を呼ぶことがあるが、この名前の呼び方に私は一つのこだわりを持って、こどもたちに接していた。名前（姓名）には姓と名があるが、私は必ず「名」の方で呼ぶことにしていたのだ。　そうしていたのは、自分自身の体験からでもある。それは、長女を保育所に入所させた時のことだ。それまでは、長女の事を「あっこ」と呼んでいたが、たまたま保育所の同じ組に、「あっこ」と呼ばれていた先輩の子がいたのだ。だから、途中入所の長女は、「あきちゃん」と呼ばれることになった。　確かに、同じ呼び名が居れば、混乱はあるかとは思うが、「あっこ」と呼んでいたそれまでの年月が、無視されたような嫌な思いをしたからだ。ともかく、保育所の要望に沿い、その後は家庭でも「あきちゃん」と呼ぶようにしたが、今でも苦い思い出となっている。　また、学童に勤め始めた頃、同様のことが起きた。先輩の保育師（指導員）が、こどもの名前が重なった時、後から入所した子に、小さい方の「けんちゃん」と言う意味で「ミニけん」と名付けたのだ。　こうした経過もあり、施設分割で先輩保育師と別れ、一方の施設の保育師となった時に、こどもたちは姓名の「名」の方で、「ちゃん」「くん」「さん」を付けないで呼ぶことにした。　もちろん、時には同じ「名」の子が在籍することもあったが、例えば「なお」と言う女の子が３人同時に在籍したことがあったが、それでも全くと言っていいほど、学童での生活や保育に支障は無かった。　その場の状況判断やアイコンタクトや身振りも含めて、同じ呼び名でも、誰を指しているかは、識別できたのだ。もちろん、当の相手の子も、周りのこどもたち然りだ。紛らわしいようなケースでは、姓を付加すれば、全く支障はない。　姓と名では、最もその子らしさを表わすのが「名」だ。何故なら、父や母あるいは家族などが、その子だけのために、心をこめて贈ったのが「名」なのだからだ。そんな素晴らしい「名」を大事にしたかったので、私は「名」にこだわったのだ。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.19

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『力の差が出ないあそび』：学童保育メモリーズ（77）

　学童（学童保育所）では、当然ながら毎年４月には新しいこどもたちを迎える、そんな時期に大切なのは、先輩のこどもたちとあたらしいこどもたちとの関係を築くあそびが重要となっている。　そんなあそびに、私が保育師（指導員）をしていた施設では、年齢や力の差が比較的に出ないあそびを幾つか導入して、取り組んでいた。屋内でもあそべる「王様ジャンケン（王様とこじき）」や外あそびの一つ「王様陣屋」などだ。　どちらも、基本的にジャンケンで勝ち負けが決まるあそびで、前者は個人で競い合う集団あそびで、後者はチーム対戦型の集団あそびだ。新入生のこどもたちが上級生と、かなり親密にあそぶことができる。道具も必要としないので、新年度の時期に、お奨めのあそびとなっている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.15

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『高学年行事』（その５）：学童保育メモリーズ（76）

　「高学年旅行」の費用は、交通費・宿泊費・各種施設利用費・お土産代など、「大リーダー会議」で決めた。なお、付添いの保育師の諸経費は、施設の財政事情により各自負担となっていた。形式的には学童（学童保育所）の行事で、実質的には、保育師とこどもたちが一緒に行く私的な旅行扱いとした。　「高学年旅行」の全行程においては、お金の管理はこどもたち各自で責任を持ち、全ての支出もこどもたちが自分で行うことにした。そのための簡単な金銭支出表（「お小遣い帳」）をこどもたちで作成した「旅行の栞」に掲載した。　例えば、交通機関の切符の購入、遊園地などの入園料と遊具利用料などの支払いなどは、こどもたち各自で行った。その中で、遊具は各自で好きな遊具を自由に選んで利用することにしたので、支出表にしっかり記入する必要があった。なお、宿泊施設への支払いは、宿泊日の夜に、こどもたちから徴収し、保育師が行った。　私が付き添った「高学年旅行」においては、こどもたちは概ね、お金の管理は出来たいた。ただ、遊園地での遊具利用料や飲料代などを使い過ぎて、当初予定のお土産を買えなくなった子は何人かいた。それでも、帰りの交通費まで使い込むこどもは一人もいなかった。　ともかく、「高学年旅行」は、金銭管理を含めた、自分の日々の生活の管理を、基本的にこどもたち自身が行うことも、行事の大事な課題と位置づけたのだ。また、こうした取り組みが、ほぼ実現できたのは、「合宿（キャンプ）」や「大和川探検の下見」などの諸行事で、高学年のこどもたち（大リーダー）独自の取り組みで経験を積んでいたからだと思っている。　もちろん、そのまた前提として、低学年からの学童での生活と諸取り組みを通じて、徐々にこどもたち自らが育んできたことと、低学年の頃に高学年のこどもたちの振る舞いを見ながら育ってきたことが、「高学年旅行」を充実・成功させる土台となっていたことは言うまでもない。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.11

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『高学年行事』（その４）：学童保育メモリーズ（75）

　「高学年旅行」の計画を進める、高学年のこどもたちだけの「大リーダー会議」は、卒業生がある年は、その希望に沿いながら、まず「高学年旅行」で何をしたいか、どんな所に行きたいかを決めることから始めた。「魚釣りをしたい。」「遊園地であそびたい。」変わったところでは「温泉に行きたい。」などの希望が出された。　そうした希望に沿って場所の選定が決まると、宿泊先を決めるのだが、その前提として費用の目安は、保育師が保護者と相談し設定した額を基準とした。宿泊先は電話帳や旅行雑誌などを参照しながら、実際にこどもたちの代表が電話して、空いているかを問うようにした。　もちろん、話が込み入ってきたり、不都合な点が出れば、保育師が電話を代わるようにした。こうした方法を採ったのは、見知らぬところへの、失礼とならないような電話の掛け方を覚え、こどもたちの行事への参加度合いを高めるためでもあったが、こうしたこどもたちの電話問い合わせに丁寧に対応していただける施設は、実際に宿泊した時の、こどもたちへの対応を見決める材料となるからだ。　空きが確認されれば、こどもたちが問い合わせしたことに対して、その理由の説明や、そのことへのお詫びと感謝の意を、保育師が丁寧に説明して、宿泊予約手続きを済ませた。このようにして実施した「高学年旅行」では、概ね問題なく良好な宿泊を行うことができた。（次回に続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.10

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『高学年行事』（その３）：学童保育メモリーズ（74）

　私がいた学童（学童保育所）で取り組んでいた「高学年行事」で、こどもたちが最も楽しみにしていたのは、「修学旅行」として始まり、後に「高学年旅行」として発展した取り組みだ。　私のいた学童では、６年生まで在籍できることになっていたが、１年生で入所したこどもたち全員が、６年生まで在籍するのは、様々な事情で難しいことだった。それでも、高学年のこどもたちの定着率が増えてくると、そのこどもたちの学童での大きな節目として、「修学旅行」を取り組むようになった。　しかし、毎年、６年生が複数在籍することは難しく、「修学旅行」としての継続が難しくなった時に、学童で「大リーダー」としての役割を担っていた４年生以上のこどもたちを対象として、「修学旅行」を「高学年旅行」に発展させることになった。　この「高学年旅行」は、基本的にはこどもたちで計画・準備することにしていた。その具体的内容は次回に紹介するが、ほぼ２ヵ月程度前から、定期的に高学年だけで構成する「大リーダー会議」で相談して進めた。（次回に続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.09

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『高学年行事』（その２）：学童保育メモリーズ（73）

　私がいた学童（学童保育所）で取り組んでいた、高学年（４～６年生）だけを対象とした行事である「高学年行事」には、後日紹介する「高学年旅行（修学旅行）」の他には、大きな行事としては諸行事のための下見がある。　夏に行われる「合宿（キャンプ）」、冬に行われる「大和川探検」などの現地下見を、保育師と高学年のこどもたちで行うのだ。合宿では、ほぼ同じ交通機関を利用し、キャンプ地とその周辺を調べて、合宿の計画づくりに生かす。「大和川探検」は、探検当日とほぼ同じコースを歩き、休憩場所や昼食場所などを選定する。　この下見は、それぞれの行事において、高学年のこどもたちが、低学年をリードし行事を成功に導く役割を果たす上では欠かせない取り組みとなっている。また、キャンプ地や探検場所を前もって知っているこどもたちがいることは、行事当日の安全性を高めることにもなる。　なお、高学年による下見の前には、必ず保育師が下見を行っており、その意味では、高学年のこどもたちの下見は、二重三重に「合宿」や「探検」の安全性を確保する手立てともなっていた。（次回に続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.08

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『高学年行事』（その１）：学童保育メモリーズ（72）

　学童保育の大事な特徴として、異年齢のこどもたちが、あそびを中心としながら、ともに生活するということがある。この異年齢集団は、昔の地域では当たり前のことで、当然ながら異年齢のあそびも普通だった。　それでも、異年齢の集団で毎日あそんでいたわけではない。６年生まで在籍する学童（学童保育所）などに見られるように、１年生から６年生までの、かなり歳の差のある集団で、あそぶことは稀であったと言える。それは、あそびには歳の差や力・体格の差や性差のあるあそびも少なくないからだ。　だから、時には低学年だけであそぶのが面白いあそびや、高学年だけであそぶとずっと面白くなるあそびもある。あそびがそうなら、高学年だけの行事も高学年にとっては、大事な力を育むこともあるし、より楽しくなることもある。そこで、私の学童でも、幾つかの高学年だけの行事を取り組んだ。（次回に続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.07

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『特大オセロ盤』：学童保育メモリーズ（71）

　私が保育師（指導員）をやっていた学童（学童保育所）では、あそび道具をこどもたちや保育師が自作して、出来る限りみんなであそべるように常備していた。そんな自作のあそび道具に「特大オセロ盤」があった。　これは、元々コマ（独楽）を回すための盤として、保護者の家庭から、いらなくなったコタツの天板、と言っても今流行りの上等なものではなく、片面がラシャを貼ったもので、もう片面が合板でできたものを、もらっていたが、それが多く集まったので、その一部をオセロ盤に転用したのだ。　盤は、コタツ板に８×８のマス目を描いて使用したが、駒にはカップアイスクリームの紙の蓋がちょうどいい大きさとなっていたので、おやつとして食べた、アイスクリームの蓋を貯めて利用した。蓋は、そのままで使ったり、片面をこどもたちで色を塗って使ったりもした。　この「特大オセロ盤」は人気があり、雨の日などは何組かで熱戦が繰り広げられた。また、牛乳のキャップを５枚程度貼り合わせて作った駒と、私が紙ひも（紙バンド）で作り上げた、特製のオセロ盤も活躍したことを付記しておく。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.04

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『どん底／石けりケンパ』：学童保育メモリーズ（70）

　学童（学童保育所）には「ケンパ」があそばれている施設も多いが、石をマスに投げ入たり蹴ったりする「ケンパ」である「石けりケンパ」であそんでいるところは意外と少ないが、私が保育師（指導員）をしていた学童では、この「石けりケンパ」を取り入れていた。　そんな「石けりケンパ」の中でも、石は蹴らないがマスに投げ入れてあそぶ「どん底」と言うあそびは、こどもたちの間でも人気があり長続きしたあそびの一つとなった。　この「どん底」は、詳しくは遊邑舎ＨＰの「どん底」を参照していただくとして、私のいた学童で「どん底」を採用した理由を紹介すると、まず石をマスに投げ入れることが、目で見た状況に合わせて目と手を連動させる能力および、その結果として手の動きをコントロールする能力を培うあそびとなっていることだ。　マス目の位置や大きさを目で観察して正確に認識した結果に即して、指先・手首・手の関節などを巧みに動かしながら的確な力加減が成立することで、石がマス目に入る。この一連の動作や力の制御が、こどもたちにとって大事な能力となるのだ。　また、「ケンパ」が持っている、マス目を片足で跳んでいく動作も、目と足の連動動作と考えれば、手と同様にこどもたちの発育にとっても有用で、それらの能力は、不慮の事故などの時に、とっさの身のかわしや防御を大きく左右することは間違いがない。　「どん底」を取り組んだのは、以上の発達上の効用だけでなく、「どん底」と言うどんでん返し的ルール（「どん底」参照）があり、この「ケンパ」の面白さを倍増させているからだ。このルールは、より正確な石の投げ入れが要求されるので、より上記の効用が期待できるので、学童での保育に採り入れるのも一案だと思っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.09.02

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『あやとり（段ばしご）』：学童保育メモリーズ（69）

　多くの保育所や学童（学童保育所）では「あやとり」が、保育のなかで取り組まれている。私が保育師（指導員）をしていた学童でも、「あやとり」を取り組んでいた。あそびとしての「あやとり」は当然のこととして、こどもたちにある意図を持って「あやとり」を教える「あそび的課業」としても取り組んだ。　それは、「あやとり」は、比較的簡単に手に入る道具（ヒモ）であそべる上に、数あるあそびの中でも、最も指を巧みに動かす必要のあるあそびの一つであるにも拘わらず、ほとんどあそんだことが無かったり、全く出来ないこどもたちが、少なくなかったからだ。　その「あやとり」の題材として選んだのが、「四段ばしご」に代表される「段ばしご」と言う一連の技だ。「あやとり」技の中では、易しくはないが、一般的には一段から八段くらいまでの、違った段数の技があり、しかも四段から五段のように、途中で変化させることで、段数を上げる方法があり、これが他の段数にも応用できる特徴を持っている。　あそびとは別に「あそび的課業」として取り組んだので、使用するヒモも結びコブができないように、私が自作したヒモを使った。それは、「あやとり」をしている途中でヒモが引っ掛からないようにと、「段ばしご」の技に出てくる、指を返し広げることにより「はしご」を完成させる動作がスムーズにいくようにさせるためだ。　このちょっとしたヒモの結び目が、難しい技を作る時に、失敗を招く大きな原因となり、ともすればそのことにより、「あやとり」の奥ゆかしさを経験する前に、「あやとり」から離れてしまうことも少なくないのだ。　このような工夫をしたこともあって、「あやとり」を題材とした「あそび的課業」は、順調に進行し、一段から八段までの技をほとんどの子が習得してくれた。また、「春の集い」などで、舞台で発表できるようにまで、その技の出来具合は大きく向上した。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.31

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『長方形折り紙』：学童保育メモリーズ（68）

　日常の保育において折り紙を取り組んでいる学童（学童保育所）も多いが、その多くが市販の正方形の紙（いろ紙）を使ったものがほとんどだ。しかし、こどもたちや私たちが日常生活の中で、最も接する機会の多いのは、正方形ではなく長方形の紙だ。　例えば、新聞紙そのものもそうだが、その新聞紙に折り込まれているチラシ、学校で使うノートや用紙類、コピー用紙やメモ用紙などなど、日常生活には長方形の紙が溢れている。　だから、昔のこどもたち、少なくともそうした長方形の紙が、安く簡単に手に入るようになってから以降のこどもたちは、手軽に手に入る長方形の紙を使って折り紙を楽しんだ。　最もポピュラーなのは、折り紙飛行機だ。昔のこどもたちなら最低２・３種類くらいの折り紙飛行機を折ることができた。その折り紙飛行機ですら、知らない子もいるのが、今の現状で、私が学童の保育師（指導員）を始めた頃（1970年代末）でも大差はなかった。　そこで、この長方形の紙を使った折り紙をこどもたちに教えることにした。もちろん使う紙は、チラシ・ビラ・ポスターや使用済みのコピー用紙などだ。私が学童で取り組んだものは、遊邑舎ＨＰの「長方形折り紙」に幾つか掲載しているので、参考にしていただきたい。　ともかく、市販の折り紙（いろ紙）を使わないので、大量に紙を使って、ある意味で好きなだけ使っても、ほとんど経費が掛からず、ほぼいつでもどこでもあそべるのが「長方形折り紙」なので、折り紙が楽しく好きになる、貴重なあそびとなっている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.29

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『大工道具』：学童保育メモリーズ（67）

　学童（学童保育所）では、様々な道具を使いこなす取り組みを行っている施設も少なくない。私が保育師（指導員）をしていた学童でもそうだった。そんな道具の中で、昔に比べて使用頻度が激減した道具の一つが大工道具だ。　家庭でも、今や電動道具が主流となり、昔ながらのノコギリや金槌などの簡単な道具でさえ、あまり使用されなくなった。当然こどもたちは、そんな大工道具を使う機会は、全く無いと言っていいほどの状況だ。　そこで、学童では、こどもたちに、せめてノコギリ・錐・金槌くらいは、上手く使いこなせなくても、とりあえず何とか扱えるようにと、幾つかの取り組みを保育の中に採り入れた。　例えば、以前に紹介したベニヤ板をノコギリで切って錐で穴を開けて作った画板がある。また、ビー玉を転がしてあそぶ、スマートボール台のようなコリントゲーム盤を作ったりもした。これは、木の板に釘を大量に打ち付ける必要があるので、金槌の扱い方に慣れることができる。　さらに、竹返し用の竹の棒、竹製の水鉄砲、竹トンボなどなど、あそぶための様々なアイテムを、大工道具を使用して、こどもたちで自作することも状況に応じて取り組むようにした。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.25

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『ひな祭り』と『端午の節句』：学童保育メモリーズ（66）

　私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）での行事として、男女お互いに異性に思いやる日として、「ひな祭り」と「端午の節句」を取り組んでいた。と言っても、保育師から特別な話をするわけではなく。異性を理解しお祝いする日とした。　男の子が３月３日の「ひな祭り」に女の子を、女の子が５月５日の「端午の節句」に男の子を、それぞれお祝いする日にし、「ひな祭り」を例に、次に紹介する取り組みをした。（「端午の節句」は男女の立場が入れ替わる。）　「ひな祭り」の日は、当番活動である、掃除とおやつの準備と後片付けは、女の子はお休みで、全て男の子が分担して行った。また、100円程度のプレゼント（費用は施設で負担）を男の子たちで事前に相談して購入しておいたものを、適当に一人ずつ個々に手渡すようにした。そして、おやつの時間の前に、事前に相談し練習をした「出し物」を女の子に披露した。　毎年の行事ではあるが、その時のこどもたちの年齢構成や集団の特徴により、その内容は様々に変化があり、男女お互いに気恥ずかしくもあり、可笑しさもある、こどもたちにとって楽しみな行事の一つとなった。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.24

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『自然との戯れ』：学童保育メモリーズ（65）

　都市部の学童（学童保育所）では、自然と触れ合う機会は少なくなったが、それでも探せば、身近な場所にも自然が残されている。私が保育師（指導員）をしていた学童は、大阪市の南部にあり、近くに大和川があったり、田圃や畑があったり、植物園もあるなど、比較的に自然と接する場所に恵まれていた。　これまでに、こどもたちが実際に捕まえたり、手に振れたことのある、昆虫や小動物などをざっと挙げると、トンボ・蝶・セミ・バッタ・カミキリムシ・コガネムシ・ダンゴムシ・カマキリ・トカゲ・カエル（オタマジャクシ）・ザリガニ・ヘビ・イモリ・ヤモリなどとなる。　その内のヘビを除き、こどもたちが捕まえたことのあるものばかりだ。ヘビも私が捕まえて、その時のこどもたち全員が手で触れて、あのヒヤッとした鱗の感触を体験した。もちろん、こどもたちがそれまで捕まえたことの無い、トカゲやトンボの捕り方を覚えるには苦労もしたが、それでも何人かのこどもたちは、かなり上達してくれた。　私が保育師を辞してから10数年になるが、学童の近くではトカゲの捕れる場所は全く無くなり、トンボの数も減り、ザリガニも遠出しなければ釣ることさえできないように、自然はこどもたちから増々遠ざかっている。もちろん、それはおとなのせいではあるが、自然を取りもどせるのもまた、おとなの力なのだ。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.23

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『伝統行事』：学童保育メモリーズ（64）

　学童（学童保育所）では、伝統的な行事を取り組むことも多い。入所や卒所などの公式行事、ひな祭りや端午の節句などの日本古来の行事、合宿（キャンプ）や高学年旅行などの保育の取り組みとしての行事など、様々な形態の行事がある。　こうした伝統行事は、日本や郷土、あるいはその施設独特の伝統を受け継ぐと言う意義はもちろんの事、こどもたちの成長発達にとって大きな意義を持っている。それは、伝統行事によって、こどもたちが自らの成長発達を確かめることだできると言うことだ。　特に、その行事において、毎年同じ方法や形式で行われていると言った特徴の上に、さらにこどもたちの役割分担が明確となっている行事おいては、こどもたちの成長に伴い、その行事の中での役割が違ってくることにより、自らの成長発達をわかり易く捉えることができる。　だから、私が保育師（指導員）をしていた学童では、幾つかの伝統行事を節目にしながら、保育の年間を通した流れは、基本的に同じものとなっていた。もちろん、その時の施設やこどもたちの状況に応じて、若干の変化はあるが、出来る限り同じ年間の流れとした。　これは、一方でマンネリと言う批判もあるが、同じ行事であっても毎年の行事は、その実態を変えているのだ。行事の主役であるこどもたちは、日々成長し、毎年全く同じと言うこどもの状況はあり得ないのだ。　さらに、学童の生活が行事ばかりで占められているようでは、マンネリに陥る可能性は高いが、私のいた学童のように、日々の生活の大きな部分が、いわゆる「自由あそび」を中心とした、こどもたちの自覚的・自主的な活動で占められておれば、さらにそんな心配はない。　そのあたりの状況は、これまでにこの「学童保育メモリーズ」で紹介してきた諸行事やあそびの取り組みを見ていただきたい。なお、こうした形態の伝統行事が施設で受け継がれていくには、保育師の交代があっても、施設として受け継がれていくような対策も必要だ。　全国的に学童保育師の労働条件は劣悪と表現できるほど低く、保育師が毎年のように入れ替わる施設も少なくない。より良い保育、すなわち、こどもたちのより良い成長発達には、学童保育師の労働条件の飛躍的な改善が求められる。　なお、現状では、就学前のこどもたちの保育の現場を預かる、保育師のみなさんの労働条件も、けっして良くは無いことを付記しておく。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.22

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『伝承あそび』／その５（将棋）：学童保育メモリーズ（63）

　昔は、将棋（本将棋）を知っているこどもたちは結構いた。今では、おとなも含めて将棋人口は激減した。もちろん、こどもの将棋の全国大会などを見れば、かなりの腕前のこどもたちもいるが、あそびとしての将棋は、ほとんど見かけなくなったと言える。　そんな状況を反映してか、「どうぶつしょうぎ」なるものも販売されてはいるが、前途は多難だ。何故なら、昔は多くの家庭に将棋の駒や盤があったが、今ではそれも極端に少なくなっている。昔のこどもたちは、本将棋を始める前に、家にある将棋の駒を使ったあそびをやっていた。それが、後に本将棋を始める土壌を培った。　だから、私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、将棋の駒と盤を常備することとした。それも、学童は人数が多いので、駒と盤のセットを何組か用意した。その全てを保育師が自作した。　まず、将棋の駒を使ったあそび、たとえば「歩回り（回り将棋）」、「山崩し」「挟み将棋」「積み将棋」などを、まずはこどもたちとあそび始め、こどもたち同士であそべるような状況に持っていった。　こうして、将棋あそびがこどもたちに定着した段階で、本将棋の取り組みを、段級位認定方式で始めた。駒の名前を覚えることから、駒の並べ方、駒の動かし方までの基礎的なルールを習得するまでを級位認定の対象とし、実際に対戦することで昇段するようにした。　ともかく、こうした方法で多くのこどもたちに、本将棋を伝えることは出来た。同様の方法で、囲碁にも挑戦した。これは、残念ながら、多くのこどもたちは五目並べ程度に終わった。それでも、将棋と囲碁を後に本格的に始めた子も出たことを付記しておく。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.21

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『伝承あそび』／その４（ゴム段跳び）：学童保育メモリーズ（62）

　ゴムひもを使ったあそびは、最近でもたまに見かけるが、跳び越す高さを競い合う「ゴム段跳び」、大阪では「一段跳び」あるいは略して「一段」と言っていたあそびは、全くと言っていいほど見かけなくなってしまった。　「ゴム段跳び」を見かけなくなったのは、最近のことではなく、私が学童保育の保育師（指導員）を始めた頃（1970年代末）には、廃れてしまっていた。もちろん、ゴム紐を跳び越えるだけだから、難しくは無いのだが、何故か廃れてしまった。さて、ゴム紐だからこそ高く跳び越えられる技があるのをご存じだろうか。　それは、一般には「女跳び」とか「回り跳び」と言われていた跳び方だ。身体を回転しながら跳び上がり、足でヒモを引っ掛け下げて跳び越える技だ。「ゴム段跳び」そのものが廃れていたから、「回り跳び」を知っている子（おとなもかも？）はいない。私は、男ではあるが、かろうじて「回り跳び」が出来たので、こどもたちに教えることができた。　ただ、実際教えてみて、これがなかなか難しいのだ。昔なら、「回り跳び」の見本はそこら中にごろごろしていたので、こどもたちは目で覚えていた。それと違って、見本が私だけだから、「ゴム段跳び」を取り組み始めた頃は、相当苦労した。　そこで、初めから「回り跳び」でゴム紐を跳び越えるのは止めて、まずこどもの膝くらいの高さを、歩いて超えることにした。この時、ゴム紐を引っ掛ける足と反対側に、身体を回転させながら、半回転した時に足の裏を上に向けた格好でゴムひもを引っ掛けて、ヒモを下側に引き下げて、もう一方の足をヒモを越えさせるようにする。　ようするに、「回り跳び」の身体と足の動きを、ゆっくりとした歩く動作で覚えていくのだ。これを十分に繰り返すと、ほとんどのこどもたちは、「回り跳び」を習得してくれるようになった。　次の年からは、この方法と、「回り跳び」を習得した上級生の見本が加わり、飛躍的に習得のスピードが向上した。その結果、自分の身長のはるか上の高さのゴム紐を跳び越えるこどもたちが何人も出た。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.20

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『伝承あそび』／その３（お手玉）：学童保育メモリーズ（61）

　昔はそうは思わなかったが、今では比較的に技術の習得の難しい「伝承あそび」となっているのが「お手玉」だ。例えば、２個のお手玉を両手で回転させながら、投げ受けを繰り返す、最も基本的な技が、今のこどもたちは意外と出来ないのだ。　これは、目と手の連動と言う動作、すなわち目で見てものの動きを正確にとらえ、その動きに応じて、手を的確に対応させる動作が、今のこどもたちは苦手になっていることだ。もちろん、野球やボールあそびの好きな子は、今でもその動作が出来ている。　さて、そうした特徴を持ったこどもたちに、「お手玉」を教えるには、一つのコツがある。まず、一方の手で、お手玉を正確に上に投げ上げることと、落ちてきた落ちてきたお手玉を、もう一方の手で受け止めることを練習することだ。　そのためには、いきなり２個のお手玉を使わずに、１個のお手玉で上記の動作を繰り返し練習することが大切だ。そして、この時、お手玉を受け留める手は、肘を軽く曲げて水平よりやや上で、手のひらを上に向けて構えるようにするといい。そして、受け止めたお手玉は、もう一方（投げる方の）手で、取りに行くようにすると、次の動作がやり易くなる。　次の動作は、これまでの一連の動作を、受け止めたお手玉を、投げ上げる手に、直接に手渡すように変化させることだ。この時、自然と両手が手渡しやすいように、中央に寄り合うようになる。　ここまでの動作が正確にできれば、いよいよ２個のお手玉を操る動作に移る。まず、両手に１個ずつお手玉を持ち、一方の手でお手玉を投げ上げた後、すぐにもう一方の手にあるお手玉を、投げ上げる方の手に手渡す。　この動作を１回だけ行うことを練習するといい。この時、投げ上げたお手玉を受けることは、あまり気にしなくてもいいが、お手玉１個だけの練習が完成しておれば、自然と受け止める動作は出来ているはずで、両手２個の動作は何サイクルかは成功するケースは多い。　なお、保育師（指導員）や上級生などの、上手な人の技を見ることができるような環境にあれば、上記の一連の練習はスムーズに進むし、級位認定基準が簡単な段級位認定表を活用すれば、より効果的になる。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.17

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『伝承あそび』／その２（コマ回し）：学童保育メモリーズ（60）

　「伝承あそび」の中で、比較的に技術の習得の難しいものの一つにコマ回しがあるが、このコマ回しを難しくしている理由の一つが、コマにヒモを巻き付けることだ。ヒモが巻けて初めて回すことに挑戦できるのだが、それが難しいので、コマ回しに挑戦することを難しくしている。　さらに、そのヒモの巻き付けの難しさの根本原因は、コマの芯にヒモを引っ掛けることが容易ではないのだ。通常、コマの芯にヒモを掛けるには、ヒモの先端に結びこぶを作り、その結びこぶをとっかかりにして芯にヒモを掛けるのだが、これが意外と難しい。　だから、一部の保育園や幼稚園などでは、ヒモの先端に輪を作って、それをコマの芯にひっかけて代用する方法が採用されている。確かに、この方法は、最初の困難さを回避する上では有用だが、これは反面、コマの芯にヒモを通常通りに掛けることへの挑戦を遅れさせることにつながり、その結果、より高度な技への挑戦を妨げかねない。　だから、やはり基本通りにヒモを掛けることを追求する必要がある。これをこどもたちに指導する上で、最も大事なことの一つが、ヒモを掛ける際のコマとヒモの持ち方にある。　続いて、コマの芯にヒモを掛ける際の、ヒモと芯の位置関係、ヒモを押さえる指の形と、ヒモを芯の周りを回転させた後、一旦ヒモを引き締める方向などが基本通りなら、割と簡単にヒモはコマの芯に掛けることができる。一連のヒモの掛け方と巻き方については、遊邑舎の「「コマまわし」に、一つの基本図を掲載しているので、参考にしていただきたい。　これらの点を考慮して、私が保育師（指導員）をしていた学童（学童保育所）では、コマ回しの段級位の認定表にも、ヒモを掛けることと、ヒモを巻けることが、級位認定の基準となっている。コマを回せないこどもたちには、気軽に挑戦できるようにと、独自に考案した段級位表だ。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.16

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『伝承あそび』／その１：学童保育メモリーズ（59）

　学童（学童保育所）では、日本の昔からあるあそびである、いわゆる「伝承あそび」を取り組んでいるところは多い。私の勤めていた学童でも同じで、ざっと主な「伝承あそび」を挙げれば、コマ回し、けん玉、お手玉、ビー玉、メンコ、おはじき、あやとり、ゴム飛び、竹馬、凧揚げ、折り紙、竹返し、石けり、ケンパ、大縄飛びなどがある。　これらの「伝承あそび」は、残念ながら、その多くはすでにこどもたちの間では伝承が途絶えてしまっている。そこで、保育師がこどもたちに伝承することになる。しかし、その伝承もコマ回しやけん玉など、ある程度あそぶための技術が必要なあそびの伝承には工夫がいる。　その工夫の一つが、以前に紹介した、あそびの個人記録を表にして掲示する「「あそびの記録表」と、あそびの技術の習得状況を認定する「あそびの段級位」だ。これらは、あそびの技術習得を、意欲や目標をもって持続的に進める工夫となっている。　それでも、あそびの技術の習得には、当然ながら、その技術そのものをこどもたちに教える必要があるが、これが意外と簡単ではないのだ。その具体的な状況と対策やコツを、おもな「伝承あそび」を例にとりながら、次回から紹介していく。（続く）「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.15

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『博物館クイズ』：学童保育メモリーズ（58）

　学童（学童保育所）の近くにある施設を活用した面白い取り組みは、「オリエンテーリング」だけでなく、他に自然史博物館で行った「博物館クイズ」があった。自然史博物館の展示物をクイズの問題にして、グループ（班）で、その正答した得点を競い合うものだ。　実は、この取り組みを思いついたのは、博物館に行っても、恐竜や昆虫などに関心を寄せるのはいいが、ただ珍しさだけに魅かれるのでは、物足りないと思ったからだ。恐竜ならどんな時代、昆虫ならどんな地域に棲んでいたかなどへの関心や、岩石や地質などへの興味も持たせたかった。　クイズと言った形式で、展示物をより詳しく観察してもらうようにした。ただ、植物園の「オリエンテーリング」と違って、博物館内は走り回ることができないので、クイズを解く早さは問わなかった。全グループ同じ問題をみんなで協力して、正解する得点を競い合った。　今では、こうしたクイズは、全国各地の博物館でも行われてはいるが、私の学童では、まだそうした取り組みが広まっていなかった時期に始めたていた。ともかく、学童の近くに博物館などの施設があれば、ぜひ試していただきたい取り組みだと思っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.14

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『オリエンテーリング』：学童保育メモリーズ（57）

　私の勤めていた学童（学童保育所）の近くには、長居植物園と、その園内にある自然史博物館がある。だから、その二つの施設へは、よくでかけていた。植物園では、ザリガニを釣ったり、木の実を拾ったりもしたが、時には面白い取り組みもした。　それが、学童で「オリエンテーリング」と呼んでいた取り組みだ。本物のオリエンテーリングではないが、植物園に幾つかのポイントを設け、そのポイントを速く回ってゴールすることを、グループ（班）で競い合うものだ。　最初に、第一ポイントの位置を示す「指令書」、これはグループごとに違ったポイントを記載している（以下のポイントも同じ）もので、それには「鬼が乗るバスは？（答え「オニバス」）、その近くのベンチの裏」などと書かれている。以下、こどもたちは各グループで相談し合って、早く全てのポイントを回ってゴールすることを目指した。　実は、この各ポイントに置く「指令書」を隠す場所に苦労したのだ。見つけ難ければこのゲームは成立しないし、見つけやすければ、学童のこどもたち以外の他の見学者のみなさんに見つかってしまうからだ。幸いなことに、実施した何回かの「オリエンテーリング」は全て成功した。　「指令書」を隠す作業は、実施する日の午前中の植物園開園直後におこなった。もちろん、「指令書」は、そのまた前日に植物園に行って、実際に各ポイントを回りながら原案を作り、施設に戻り「指令書」に仕上げ、必要枚数をコピーして作成した。　ともかく、手間のかかる取り組みだが、その分、こどもたちが、植物園をくまなく見て回り、それなりに身体を使い、様々な植物に出合い、そして楽しい一時を過ごしてくれたので、意義の大きい取り組みだったと言える。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.13

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『大きな遠足』：学童保育メモリーズ（56）

　私の勤めていた学童（学童保育所）では、前に紹介した「小さな遠足」が恒例化することにより、夏休みなどの長期休暇や休校日を利用した、本格的な遠足を「大きな遠足」と呼ぶようになった。　この「大きな遠足」では、幾つかあるグループ（班）ごとに行動することを基本とした。例えば、遊園地などに行けば、各グループに人数分の乗り物券を配り、その券の範囲で自由に好きな乗り物に乗ることをはじめとして、昼食の場所と時間、帰りの集合場所と時間を決めて、基本的に園内を自由行動とした。　こどもたちの安全確保のために、付かず離れずの監視要員として、保育師と同行の保護者を配置し、あらかじめ危険と思われる場所や遊具については、立ち入り制限や使用禁止処置を行った。　こうした方法は、乗り放題チケットのある施設では有効で、私の施設では、河内長野市にあるサイクルスポーツセンターをよく利用した。この施設の乗り物は基本的に、乗り手が自分で漕いだり動かしたりして、身体を使う乗り物となっていることも、よく利用する理由となっていた。　なお、「大きな遠足」に持っていくおやつについては、前日に近くのスーパーマーケット・コンビニ・駄菓子屋さんなどに、グループでまとまって、個人それぞれに買いに行くようにしていた。そのせいもあって、「大きな遠足」はこどもたちにとって、学童での最も楽しい行事の一つとなっていた。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.12

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『おもしろ怪談話』：学童保育メモリーズ（55）

　学童（学童保育所）での怪談話は、こどもたちに人気があるが、いつも怖い話ばかりでは面白くない。そこで怪談話に名を借りて、こどもたちを面白がらせるために、一種の「からかい話」とでも言える、「おもしろ怪談話」をすることがある。　この「おもしろ怪談話」は、怖そうな話と見せかけて、実は駄洒落を使ったお話しで、結果としてこどもたちは、話し手に騙されて面白がるのだ。「凶悪の十字架」や「猫の魂」などの古典的なものもあるが、保育師の私が適当に創作した話もある。　それらを、梅雨時の怪談話が連日続く日などは、その間に一話ずつ「おもしろ怪談話」を話して聞かせた。その幾つかは、「おもしろ怪談話」に掲載しているので、雨で困った時や話のネタが無い時に、活用するのも、学童での生活の一寸したアクセントになるだろう。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.11

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『怪談話』：学童保育メモリーズ（54）

　落語のような面白い話もさることながら、こどもたちは何故か怖い話を聞きたがる。私の勤めていた学童（学童保育所）のこどもたちも、その例にもれず、私が創作した怪談話を聞きたがった。こどもたちにする「お話し」の半分以上は、この怪談話となった。　ただ、その怪談話をする上で、こどもたちとの間で幾つかのルールを設けていた。まず第一に、怪談話は落語と同様に基本的に雨の日に行うようにしていた。晴れた日は、外で思い切りあそぶ方が望ましいからだ。　次に、雨の日でも、話して聞かせる怪談話は一話だけに限定していた。そこで、一日に二回、怖い話を私から聞くと、「本当に怖い目に遭うよ」とこどもたちに言い聞かせていた。慣れた上級生はともかく、低学年のこどもたちには効果的だった。　そして、怪談話を聞く上でのルールでユニークなものは、本当に怖い目に遭わないように、「おまじない」（架空の）をしてから話を聞くことにした。これは、感受性の強いこどもたちにとって、夜にうなされたりトイレに一人で行けなくならないようにとの、念押しの配慮のためだ。　そんなこどもたちのために、聞くのが嫌な子は聞かなくてもいいと言うことにもしていたが、一度も私の怪談話を聞かなかった子は全くいないことを考えると、こどもたちの怖いもの好きは相当なことがわかる。　そうしたルールを決めながら、私がかつて見たり聞いたりした怖い話をアレンジしたものや、過去の体験談から完全に創作したものまで、基本的にオリジナルな話を披露した。演出効果を上げるために、窓を閉め切って灯りを消して、ほの暗い部屋で行った。　ともかく、怪談話を聞いている間は、黙って静かに聞いており、民間学童で、長屋の一軒を学童に転用している施設では、お隣の方にこの怪談話の時間帯だけでも静かにできたことが幸いだった。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.10

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『落語』：学童保育メモリーズ（53）

　私の勤めていた学童（学童保育所）は、保護者の自主運営（共同運営）の施設で、普通の民家を活用していた。だから、雨の日は、部屋中にこどもたちがひしめき合うと言った状況が起きる。　そんな時にこどもたちを集めて、いろんな怪談話や童話などの「お話し」をすることがある。そんな「お話し」に、私は落語を取り入れていた。こどもの頃はラジオで落語をよく聞いて聞いていて、おとなになっても好きな演芸の一つだった。　ともかく、雨の日の対策の一つとして、耳で覚えた落語をこどもたちに聞かせるようにした。演目は「時うどん（そば）」「壺算」「愛宕山」などで、今のこどもたちにもわかりやすいように、枕（まくら）で解説したり、独自に脚色して演じた。　また、こどもたちの誰もが知っている、日本の昔話である「桃太郎」などは、奇想天外に脚色した創作落語も話して聞かせた。これは、聞かせる度に、その時の気分感情のまま、ストーリーや登場人物を変えて、幾つかのバージョンの話を聞かせた。　落語は、「怪談話」とともに、雨の日だけのこどもたちの楽しみの一つとなった。もちろん、この落語も毎年のようにやる恒例となったが、一度聞いたはずの上級生たちも、どういうわけか聞きたがったが、それはおそらく、古典落語の素晴らしさのおかげだろう。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.09

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『手品』：学童保育メモリーズ（52）

　学童保育所において、毎年入ってくる新入生と、保育師（指導員）との関係を、どのように構築していくかは、大げさに言えば、その年の保育を決定づけ、こどもたちの成長・発達にも大いに影響を与えると言ってもいい。　新しい環境に飛び込んできた、こどもたちにとっては、その小さな体に溢れんばかりの不安を持っているのは当然で、そうしたこどもたちとの関係づくりには、まず保育師に親しみを持ってもらうことが大切だ。　特に、男性保育師にとって、まだまだ女性保育師がほとんどの保育所や幼稚園から上がってくるこどもたちにとっては、ともすれば怖い存在となりかねない。そんなこどもたちに、親しみを持ってもらう上で、効果的に接する方法はいくつかある。　私が度々試みた一つの方法が、簡単な手品（マジック）を披露することだ。トランプやヒモなど、ありあわせの物を使って行った。相手が一年生たちだから、極めて簡単なものでも驚いてくれる。もちろん、絶対に失敗してはダメで、そのためには十分な事前練習は行っておく。　こうした新入生への手品披露は、恒例となると、傍で見ている経験済みの上級生たちは、「また、やっとるわ！」と言う顔で見ているが、そこは出来た上級生、手品のタネは分かっていても、黙って見ていてくれる。　もちろん、そんな上級生たち用にも、とっておきのマジックを、密かに練習・習得するようにしていたものだ。ともかく、手品は、保育だけでなく、社会生活でのいろんなシチュエーションでも使えるので、覚えていて損にはならないと思っている。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.08

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『銭湯』：学童保育メモリーズ（51）

　昔から、「裸の付き合い」と言う言葉があるが、自宅風呂の普及に従って、こども同士が一緒にお風呂に入る経験がほとんど無くなってしまった。そこで、私のいた学童（学童保育所）では、夏休みの時期に年に一度、こどもだけで近所の銭湯に行く日を設けていた。　男の子と女の子の二つのグループ（人数の多い時は四つのグループ）に分けて、それぞれが行く銭湯を決め、洗面器やタオルなどの必要品と入浴料を持って出かける。銭湯が混雑する時間帯を避けて、開店直ぐの時間帯に行くことにした。　取り組み始めた頃は、同じ銭湯に保育師も同行して行って様子を見ていたが、やはりこどもたちだけで行った時の方が、こどもたちが帰って来た時のうれしそうな表情が違っていたので、その後はこどもたちだけの取り組みとした。　あれから早や10数年が経過した先日、学童があった場所を久しぶりに訪れたが、すでに無くなってしまった銭湯もあった。文字通りの裸の付き合いができる銭湯、いつまでも残したい日本の文化でもある。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.03

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『水鉄砲戦争』：学童保育メモリーズ（50）

　学童（学童保育所）では、こどもたちが大勢集まっていると言う特徴をいかしたあそびや「あそび的課業」が行われる。私のいた学童でも、「水鉄砲戦争」と言う「あそび的課業」があった。　その当時、昔ながらの竹筒鉄砲を自作する取り組みがあったが、せっかく作った水鉄砲をもっと楽しいことに生かせないかと考えて始められたのが「水鉄砲戦争」だ。夏休みの午後の時間帯を使って行われた。　全員水着に着替え、二チームに分かれて、それぞれの陣地には、水を汲み入れたバケツを置き、いよいよ対戦開始となる。こどもたちは大はしゃぎであそび回った。終いには、バケツの水をそのまま相手に掛ける子まで出るありさまだ。　このように、大勢が集まってより楽しくなるあそびは多くある。その点、学童は、気心知れたこどもたちが大勢集まっているので、さらに一層楽しいあそびや行事は可能だ。そして、それはこどもたちのかけがえのない思い出ともなる。「こどものあそび（遊び方）」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクトFC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

2013.08.01

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