105770 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

湯瀬ホテルスタッフブログ

2025.12.12
XML
カテゴリ:鹿角の伝説
鹿角の冬は、ひっそりとした静けさの中に、

どこか昔語りの余韻が漂います。

この地域には古くから「錦木塚」をめぐる伝承があり、

時代を越えて多くの文人が心を寄せてきたことで知られています。



前号では、 第一回 謡曲「錦木」──恋の祈りと、日本の美学

をお送り致しましたが、

引き続き、「錦木塚伝説」への世界へと誘います。


前回の内容はこちらからご覧ください





菅江真澄 「錦木」 文化四年(1807年)(錦木塚展示室より)



第二回 石川啄木と『鹿角の国を憶ふ歌』──時代を越えて心を寄せた人々



錦木塚展示室には、「錦木を」枕詞とした短歌が数多く展示されています。

同じ伝説でありながら、

それぞれが異なる視点で“恋”“祈り”“誠”を読み取り、

錦木がいかに多くの文人の鑑賞の的となったかが伺えます。



その中で、鹿角の自然や人の営みに

深い情緒を重ねた人物が、現盛岡市出身の歌人、石川啄木でした。

啄木は旅の中でこの地の静かな風景と伝承に触れ、

心に残る余情を《鹿角の国を憶ふ歌》として表現しています。





錦木塚展示室より



《鹿角の国を憶ふ歌》は、明治39年1月号の文芸誌「明星」に寄稿された長詩で

鹿角に伝わる、「錦木塚」と「ダンブリ長者」の2つの伝説を重ね

十和田湖と大日堂の情景を織り交ぜて一編にしたものです。



約120年前の人々の素朴な暮らしの中に、

確かな祈りが込められていることに気づきます。




石川啄木 『鹿角の国を憶ふ歌』 現代語訳





(訳者 海沼志那子 旧姓 川又)



また、啄木が満19歳で刊行した最初の詩集「あこがれ」の中にも

明治37年に「明星」に寄稿した長詩「錦木塚」が収蔵されています。







鎌倉幕府の中でも特異な存在として知られる

初の皇族将軍「宗尊親王(むねたかしんのう)」は、

多くの歌集を残しており、

その中で「錦木塚」について、次のように詠んでいます。


“ 夫木
思ひただ けふのさぬのの 麻衣 
きても逢見ぬ むねのくるしき ”





錦木塚展示室



錦木塚は、大切に保存され美しく整えられており、

現地を訪れると、
まるで現代に

当時の人々の祈りが届けられているように感じられます。



ご紹介した詩や和歌は、展示されているほんの一部です。

よろしければ、展示室は冬季間も見学いただけますので

ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。



次号では、引き続き「錦木塚」をテーマに、

古来より多くの説が語られてきた「錦木」と、

幻の布ともいわれる『けふの狭布』についてご紹介したいと思います。

伝承に秘められた“祈りと美”の世界を、どうぞお楽しみに。


毛馬内盆踊り保存会ホームページ


https://kemanai.akita.jp/nishikigizuka/tenjishitu/

錦木塚展示室

鹿角市錦木地区市民センター内
秋田県鹿角市十和田錦木字浜田91-1
TEL 0186-35-4477
当館から車で約25分





湯瀬ホテルのご予約はこちらから




<冬季ご来館時のお願い>

冬期間は必ずスノータイヤでお越しください。(必要に応じてチェーン携行)

天気情報や、道路状況をご確認の上、十分にお気をつけてお越しくださいませ。

また、冬季通行止めや規制がかかる道があります。

詳細はホームページ「あきたのみち情報」や「旅するかづの」からご確認いただけます。


冬季間の道路情報など詳細はこちらから








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.12.12 21:00:58


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

湯瀬ホテル

湯瀬ホテル

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.
X