何故だかいつも年の瀬には心に落ちる訃報が多い気がする。
社会に、時代に名を残す方々の報はそれぞれ広く聞く者の人生をも
振り返らせる。
岸田今日子さんといえば私にはやっぱり「ムーミン」だ。
もうすでに大人だったある頃、ず~と見ていた。随分癒されていたと思う。
ムーミン谷に冬が来て終了になってもしばらく後、又春と共にスナフキンが戻ってきていた。
しかしある時、冬になると「谷」を去るスナフキンが「さよなら・・・」と。いつもとセリフが違った。
そして深い雪に埋もれたままついに春の訪れはなかった・・・。
私の「ムーミン谷」は「ノンノ」の時代で「フローレン」登場の時はもう見る事はなかった。
あのスナフキンの声は西本???さんだったか今も心に残っている。
そしてやはり岸田さんの声が象徴的だった。
11月にヨーロッパへ行った時、ヘルシンキ経由だった。
フィンランド!!ムーミンの故郷という事でお店に一杯ムーミングッズが並んでいた。
結構お高くって、すでに散財?していた私は躊躇してしまった。
結局スナフキンだけをお持ち帰りした。ミーも可愛かったし一家を揃えたかった。
そこで買ったチョコも好評で今一度ヘルシンキへ(経由でも)行きたいと思ったもの。
岸田今日子さんって不思議なオーラを発する方だ。ヨーロッパの香りも又日本のモノクロな
映像にも違和感なく収まる。
醍醐味はきっと舞台だったのだろうけれど私はほとんど知らない。
額に入った古い絵画に明暗光影、どんなに加筆しても変わらずそこに存在しているイメージ・・・