遅まきながら『女王の教室』を見て
3回にわけてやっと『女王の教室』を見終えた。娘と一緒に見るという事で彼女の時間に合わせたから。見出したら止まらず、がしかし彼女に合わせた。というのも見た後で彼女の小学校時代の思い出を聞く事が出来たから・・・重い内容だったけど絵空事でないからこそ自分のその頃と重ね合わせる事が出来たのだろう。第一夜の先生が自分だけをみてほしい女の子・・・。見ていて寒気がしたけど、いるだろうなあこんな子と思っていたら「いるよ」と娘。一度びっしょり濡れて大泣きして帰宅した事があってその時は一生懸命聞き出したものだけど私も仕事にかまけてあまり細かく子供の事は見ていなかったと、今TVを見て思う。親の目にはしっかりしたいいお友達と思っていたけど実はつらかったと・・中学になるとそのお友達も他に目がいく事がたくさんありでよかったらしい。今は思い出話だけど親の知らない所で子供なりに耐えているケースがたくさんありそう・・・恐いなあといまさらだ。幼稚園に勤めていた娘、「自分の子だけを見てほしい親が一杯だよ」と。一部かもしれないけどそんな親がど~んと前に出てくるから父兄って皆そうなのかと思ってしまうと。もうずっと前になるけど「いじめられた」側が新聞社に持ち込んで大騒ぎになった事があった。TVでも取り上げられ学校は責められ教師は倒れてしまった・・・。たまたま友人がその学校の父兄の役員をしていた時で真相を聞いていた。本当にひどいのは「いじめられた」側の子(というより親達)と周りは知っていたが新聞には連日一方的な記事が躍っていた。今ならスポ新の低俗さにあきれていられるが一般紙に載る影響力の恐ろしさを実感したものだ。あれ以来新聞等マスコミはまずホント?と斜め聞きする事にしている。「女王の教室」から思い出す事が多い。ドラマの世界だけの事ではない。学校のあり方も父兄のあり方も子供を挟んで探りあいの様相の今、阿久津先生の存在は危ういあこがれか・・・。