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〇反ユダヤ主義の必要性
我々の主張を実行に移していくには、我々が現に居住し、活動している国々の民情を考慮しなければならぬ。なぜならば、すべての国々に一律に我々の原則を当てはめようとしても、それはいつでも成功するとは限らないからである。だが慎重に行動すれば、十年も経過すれば頑強な民族性もしだいに変化して、すでに我々に屈伏している仲間の一国となるであろう。 我々が政権を獲ったならば、我々のフリーメーソン標語の「自由」「平等」「友愛」を改正して、自由の権利、平等の義務、友愛の思想とする。角をつかんで牡牛を押さえつけるようなものだ。 実際、我々以外の諸国の政府は壊してしまったが、法律上はまだ存在している。現今では我々に反抗する政府もあるが、それは我々の希望によってまた我々の命令によって形式上やっているのである。 なぜならば、反ユダヤ主義はこれによって我々が下層のユダヤ人を監視するために必要があるからである。このことについてはすでに幾多の論議が重ねられているから、これ以上述べない。 実際において我々の前には障害は存在しない。我々の超政府は現に存在していて、人が通常、独裁という言葉で言い表わしているような状態にあるのである。 現今において法律を造るのは我々であり、我々が裁判官で人を罰したり、赦したりしていることを私は本心から断言できる。我々は言わば各軍の上に立つ総司令官のようなものである。 我々は力によって支配している。それはかつて強大だった党派の残党も我々の掌中にあるからだ。我々の野心には際限はない。我々は無慈悲の復讐に熱中し、深き怨みに燃えている。 〇教育制度を支配する 現今、世界的に広がりゆく恐怖は我々が生み出している。各種の意見、各様の学説を持った人々が我々の用を務めている。すなわち帝政復興を夢見る人もあれば、民衆迎合の人もあり、共産主義者やその他の空想論者もある。我々はこれらの人々をすべて働かせて、現在の秩序を破壊し、残存勢力を覆そうとしている。各国政府はこれに悩まされて、それを止めてくれと哀願して、あらゆる代償を準備している。しかし我々は彼らが公然と我々の国際的超政権を認め、これに心服しない間は平和を与えるわけにはいかない。 民衆は国際協力によって社会問題を解決すべく要求しているのである。だが彼らの党派が分立しているために全部彼らは我々の手に入った。なぜならば党派が対立抗争をすると金がいるが、その金は全部我々が握っているからだ。 我々はゴイム政権の利口な者が盲目的民衆と共闘することはないかと考えたが、そのような憂いについてはすでに処置を講じた。 その二つの勢力の中間に壁を造って、相互に恐れを抱かせることにしたのだ。それで民衆の盲目的勢力は相変わらず我々を支援している。 我々だけが彼らを導いて、我々の目的の方へ向けている。 盲人の手が我々の指導から離れ去らないために、時どきはこれらの群集と密接な連絡を取る。それは我々自身でもやるが、また我々に最も忠誠な兄弟を仲介者としてもやる。 我我の政権が公認となる場合には、我々自身が公開の場所で群集に呼びかけるであろう。そしてそのときには政治問題の必要な方面に論及するであろう。 田舎の学校の教育をいかに点検するかというと、それは容易である。というのは政府の代表者または首班自らが言うことは直ちに全国民に知れ、そして人民の声で伝播されるからである。ゴイムの諸制度を過早に破壊しないために、我々はこれに軽く手をかけた。そしてその機械のエンジンを自由に動かすことが出来る。昔はそのエンジンによる秩序がよく利いていたが、我々は自由主義によってこれを改造して不規則なものにした。我々は訴訟手続や、選挙法や、新聞紙法や、個人自由の問題に、なおもっと大事な自由生活の基礎たる教育問題に手をつけた。我々は嘘であると知っている原理原則を教えてゴイム青年を欺き、腐敗させ、魯鈍にし、風紀を頚廃させた。 〇法は解釈によって自在になる 現行法の内容は変えないが、反対の解釈を行なって条文の本質を歪曲し、驚くべき成果を挙げた。その結果は我々の解釈が法律の真意を隈して、これにより政府もそんなに混乱した法典は解明することが不可能になったほどにわかりにくいものとなった。それからは、法文は文字に拘泥せず、その精神によって解釈するという学説が生まれ出てきた。 諸君は我々の計画が暴露したならば、武装暴動が我々に向かって蜂起するだろうと考えるかもしれない。しかしこれに備えるために西欧においては、最も勇敢な人でも戦慄するような恐怖手段を準備した。すべての首都には地下鉄やトンネルが設けられているが、それらの各所から、世界の首都を建物や書類もろとも爆破してしまうのである。 [定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.01.22 00:00:18
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