今週は、お盆の週。
孫崎亨さんの「戦後史の正体」を読んでいると、なるほど、8月15日は終戦記念日ではなく、日本が"降伏"した日だそうだ。
たしかに、日本だけ戦争はやめます、降参と言っておいて、米国はすぐに了解とはいかないのかもしれない。
米国と降伏文書をとりかわしたのは、1945年9月2日。
東京湾に停泊したミズリー号の上であった。
この日が真の"終戦記念日"。
もう1つ、日米安保条約では、「米国は日本を守る義務をもっていない。」ということ。これは知らなかった。じゃあなぜ、米国は日本に軍隊を常駐させているのか?ということになるが、少なくとも日本のためではない、ということになりかねない。
今、竹島や尖閣諸島でもめているが、これは、日本独自で解決策を見出していかなければならないということ。
今や、ナショナリズムで考える時代でもなくなってきているのだが、相手が過去の歴史にこだわり、ナショナリズムを煽って軍事的な圧力をかけてくるということは十分にありうる。
それが今生じているということは、日本の政権などや環境を分析し、今は国力が落ちている、と判断されているのであろう。
我々は、たしかに戦争を知らない子供たち、として戦後の日本の復興の中で生きてきた。偶然にも世界のどこかで起こっていた戦争や紛争にも巻き込まれなかった。しかし、それは過去の悲惨な歴史を踏まえてのことであり、それは歴史的にはまだ100年も経過していないことである。
忘れてはいけない歴史的事実なのであるが、つらいことを忘れることも人間の利点ではある。
こういう週ぐらいは、歴史の認識として思い出したいものである。