先日、相談室に入ると、明らかに一回り細くなったXさんが輝く笑顔で迎えて下さった。
詳細は書けないが、様々な苦難の中で蓄積していったストレスがひたすら「食べること」に向かい、移動することが困難になるほどの体型になってしまったXさん、今は、毎日工夫してダイエットをすることが楽しくてたまらないのだという。
サプリメントや手術という方法ではなく、食生活の見直し、筋力トレーニング、水泳などの自助努力を組み合わせて、自分で目標を立てて達成していく日々のこと、たまのご褒美おやつのこと、ダイエット仲間のこと、応援してくれる家族のこと、これからの目標体重のこと、とても楽しそうにお話される。
なんてキラキラの笑顔、と見とれながら、「素敵ですね~」と相槌を打っていると、「全部、先生のお蔭です。先生に巡り会わなかったらどうなっていたか。それに、ほら、先生、どんなときも、私が辛いときも、大丈夫大丈夫、って、今みたいにいつでも笑顔で私のこと見て下さるでしょう?私、先生の笑顔が本当に大好きなんです。」と言って下さった。
「いやいやいや、Xさんの元々持っていらした素敵な性質が表に出てきただけですよ、全部Xさんのお力ですよ」と言いつつ、ふと涙がこぼれそうになる。私の笑顔が大好きと言ってくださったから我慢しましたけど・・・。
分かりやすい「勝ち」は勿論、事件が良い形で解決すること、を含めた「結果」が、いつでも仕事の一番の目標だし使命だと思っていますが、私は、依頼者の方が、自分の「今」を好きになって、自分の「未来」を楽しみにしていることを何気なくお話されている際に、「キラリ」と輝きがこぼれる瞬間が、本当に好きです。
「キラリ」は、言葉だったり、笑顔だったり、涙だったり、仕草だったり・・・色々な形をしていますが、本当に綺麗です。この瞬間は、弁護士になって本当に良かったなと思います。
弁護士は、目の前の誰かのために頑張るお仕事ですが、守りたい誰かに、色々な形で支えられているお仕事でもあります。
私を支えてくださっている沢山の皆様、いつも本当にありがとうございます。