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カテゴリ:留学
私は、留学中、偶然に、Stacey Abramsさんの大ファンになったのですが、先日、Amazon PrimeVideoで、彼女のジョージア州知事選での闘いを取り上げつつ、アメリカの選挙権に関する歴史を辿ったドキュメンタリー映画を発見しました。Staceyさんはどういう方かというと、2018年のジョージア州知事選で、共和党が圧倒的に強い地盤の中で、デッドヒートを演じつつも惜しくも敗れたという方です。
私は、このスピーチを見てから、彼女の大ファンになりました。 今は、日本語字幕もありますので、是非是非!私が好きなところは、Do not allow setback to set you back!(挫折に負けてはいけません!)ですかね。でもまあ全部好きです。 昨年の大統領選では、副大統領候補にも最後まで名前が挙げられていたくらいの民主党のホープです。 こちらは予告編ですが、とにかく、あまりにも凄い作品なので、本編を多くの人に見て頂きたいです! アメリカ建国当時、国民全体の6%しか持っていなかった選挙権が、どのような闘いを経て、今まで広がってきて、今はどのような闘いが起こっているのか、見ていて息詰まる映画なのです。 ダイジェストでいうと、南北戦争後の国の分断の修復時期(Reconstruction)には、アフリカ系アメリカ人で選挙人名簿に登録されていた方は67%だったのに、その後、選挙税、読み書きのテストなどの一見もっともらしいけど、その狙いは選挙人名簿からマイノリティを駆逐することにある一連の政策のために、冷戦時期には3%まで減って、そこがまた市民権運動や、前科のある国民にも投票権を認めよう等の運動が粘り強く、時には命がけで行われて、でも、今なお、投票所を閉鎖したり、複数のIDを要求したり、集計機の台数を絞ったり等の選挙妨害は堂々と続けられている、Staceyさんは、その闘いの中心にいるんですよ、みたいな話です。ダイジェストすぎますが(苦笑)。 キング牧師にオバマ大統領など、スターが一杯出てきて、その映像にも、おおお!!!と思うし、やっぱり、スターは短い登場でも、オーラが違うよね、なんだこのオバマ大統領の華とスピーチのうまさは、等とも感動するのですが、私の心に一番心に残るのは、投票するために炎天下、寒い中、数時間以上じっと並び続ける無名の人たちであり、Staceyさんが「語る」映像にはないけれど、眼前にありありと浮かぶ祖母の姿-投票するために勇気を振り絞らなければならなかったけど報復されるかもしれないという恐怖で固まっていた-です。Staceyさんは、自分が見た光景を、ありありと他人の目のスクリーンに再生できる天才だと思います。 根源的な価値が大きく揺らぐアメリカ、私は、それでも、惹きつけられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.18 18:51:20
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