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弁護士YA日記

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留学

2019.09.29
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カテゴリ:留学
ずっとユタ訪問に向けて頑張ってきたのですが、終わってしまって、今後どういう風に研究計画を進めていけば良いか、まだ逡巡中の私です。まずは、沢山見つかった課題の整理と分析ですね。研究も英語も両方です。

まずはとにかくルーティンに戻ろうと思い、早起き英語勉強リズムを取り戻すことにしました。

今朝見たTEDは、Criminal Courts ご担当の裁判官によるスピーチでした。
様々な実際のエピソードを交えながら、法廷にdignity とrespect を持ち込むことの大切さを明るくエネルギッシュに語っていらっしゃる様子に引き込まれました。

後半、薬物依存の男性が、この裁判官に対し、You showed me more love than I had for myself と言ってきた、なんていうエピソードには目頭が熱くなりました。

https://www.ted.com/talks/victoria_pratt_how_judges_can_show_respect

こういう素敵な裁判官は日本にもたくさんいらっしゃると思うのですが、TEDのよう公に開かれた誰でもアクセスできるような場所でお話されるということがあるのでしょうか。あったらごめんなさい!!!なのですが、魅力的な裁判官が、実名で顔を出してご自身の言葉でお話される機会がもっと日本でもあったら良いのにと思いました。

私も自分の信念を自分の言葉で語れるように日々努力していきたいと思います。






Last updated  2019.09.29 20:38:25


2019.09.26
カテゴリ:留学
ユタ訪問記Part 1はこちらです。
https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201909260000/

プレゼンが終わった後は、Young 先生ご一家との楽しい旅行です!!!
総移動距離1053マイルという長大な距離を私たちのために運転してくださったYoung 先生、お父様、もうなんと感謝申し上げたら良いかわかりません。

初めてのGrand Canyon、あまりにも美しく荘厳で、とても写真では伝えきれません。
この自然に心身を浸す幸せ、最高の体験でした。目に心に焼きつく風景、少しお裾分けしますね。
Grang Canyonに落ちる夕日の美しさ、ため息しか出ませんでした。








Young先生ご一家の溢れる愛情に家族全員が暖かく包まれた旅行でした。
もうなんとお礼申し上げたら良いか分かりません。


本当にありがとうございました。私は今回のユタ訪問を一生忘れません。






Last updated  2019.09.26 19:47:04
カテゴリ:留学
​​さて、ここまで私視点での報告をさせて頂きましたが、私がもっとも尊敬している弁護士の一人で、かけがえのない親友でもある渡辺淑彦弁護士の詳細な報告もご紹介させて頂きます。短時間の滞在でここまで多くのことを学び言葉にする圧倒的な能力、本当に凄いと思います。あと、個人的には、私のアメリカに行くに至った問題意識を私と具体的に話したわけではなかったのに汲み取ってくれて本当に嬉しかったです。渡米前に、私は何故ここまで(渡辺さん含む)周り中に迷惑をかけてまで米国留学したいのかうまく言葉にできませんでした。親友である渡辺さんにもうまく説明できなかった。「私はどうしてもいかないといけないと思っている」くらいのことしか言えなかったのですね。でも、そこに至るまでどれほど悩んで苦しんできたかを誰よりも見てきた渡辺さんが、米国での私の姿を見て、また何よりも私以上に身を粉にしてご自身が闘ってきた道のり(現在進行形です)をシンクロさせて、書いてくれたこと、私の気持ちを代弁してくれるような気がして、あ~、分かってもらえている、と心の底から嬉しかったです。
でも、私のプレゼンについては褒めて頂くような出来ではなかったことは私が一番良く分かっています。渡辺さんほどの卓越した能力の弁護士が、私の研究の粗さ、足りなさに気付かなかった筈はないよね。最大のエールと受け止めます、ありがとう。これからも頑張っていくから、またまとめていく過程で沢山意見交換させて下さい。

そして、あなた自身が書いているように、日本の弁護士の真摯な活動、国内にとどめておくのは世界的損失だと思います。どんどん発信していこう、そして、どんどん学ぼう。自分の成長のためにも、守りたい誰かのためにも。

2ショットこれしかなかった(笑)。なんでも美味しそうに食べる渡辺さんが大好きです!



**************************

ユタ州訪問記
令和元年9月18日〜23日
参加者:津久井進、今田健太郎、神田友輔、工藤舞子、渡辺淑彦

                                                                (文責)渡辺淑彦

​【参加の動機】
相馬ひまわりの初代所長であり、私が心から尊敬し、無二の親友でもある葦名ゆき弁護士。震災後、8年間、愛する相馬、福島県のために、これほど、私利私欲を廃して頑張ってきた弁護士を私は知らない。
相馬ひまわりの所長を私(渡辺)と交代した後、静岡で開業し、所長として多忙を極めていたはずなのに、関弁連の中心となり、被災地福島の法的アクセス充実を図ろうと関弁連の弁護士を被災地に派遣してきた。
一言で「派遣」といっても、それは非常に難しい作業のはずである。地元自治体との調整、地元弁護士会への配慮、派遣人員の確保、派遣する弁護士のための研修・教育、広報手段の模索、派遣費用確保のための原子力損害賠償廃炉等支援機構との調整など、到底、凡人にはできないことを、葦名弁護士はやってきた。それは、傷ついた被災者の一人ひとりの痛みを感じられる彼女の豊かな感受性と、純粋な正義感であったからなせた技であった。​

しかし、そんな彼女をも疲れさせるほど、今回の東日本大震災の規模と影響は大きかった。これだけの大きな損害を個別に解決することなど到底できない。もともと、弁護士への距離が遠い司法過疎地。「損害賠償は個々に生ずるものであるので、個別に解決せよ。」というのは、まさに、「泣き寝入りしろ」というのと同義であろう。
この国では、原子力損害賠償の基準を形成するのは、残念ながら現在もところ、判例の権威ではなく、原子力損害賠償紛争審査会である。しかし、その審査会も、特に、会長が交代になった後、被災者の方ではなく、東電に金を貸している国の方ばかり見ており、やる気を感じられない。その証拠に6年近く指針も改定していない。「中間指針」がまさに「中間」だけでうやむやに終わろうとしている。
この国には、今回の福島第一原子力発電所事故のように大量不法行為に対し、公平、迅速、適切な賠償制度がない。このままでは、同じような大量不法行為が将来発生した際には、同じような轍を踏むだけである。そのようなことを繰り返してはならない。最後の人権の砦である司法は、大量不法行為処理を、制度の限界などとして無視してはならない。原発事故は、まさに、基本的人権の侵害であり、様々な社会問題を誘発する災害である。
将来の大量不法医行為の簡易・迅速・公平・適切な処理のために、今のうちから法的制度を用意して置かなければならない。過去8年間、身を粉にして頑張ってきた葦名弁護士の思いは、まさに、そのような思いだったのではないか。
悩んだ末、葦名弁護士の次なる選択は、大量不法行為の処理について、先進的な取り組みをしているアメリカから学ぶことであったようである。渉外弁護士でもない葦名弁護士が、英語をブラッシュアップし、日弁連の留学制度を利用し、現在、イリノイ大学のビジティングスカラーとして留学している。その研究計画を見せて頂いたが、感動し、胸が打たれる思いだった。
感動は、国を越える。
この研究計画をネイティブチェックをしたユタ州のヤング弁護士。ぜひとも、ユタ州の弁護士にも、福島第一原子力発電所の事故の状況を教えてほしい。今回の大量不法行為に日本の弁護士は、どのように対応してきたのか聞きたいとのリクエストが、葦名弁護士の下にあった。
実際に原発事故に携わった法律家が、海外へ、自らの言葉で発信することが、どんなに大切なことか。一旦苛酷事故を起こすと手がつけられず、国の財政にも影響を与えるほどの事故。金銭的賠償だけでは絶対に救済できない事故。金銭賠償と復興政策が、二次的、三次的被害を与えてしまう事故。廃棄物をどう処理すべきかさえも決まっていないエネルギー。そんなエネルギーと、本当に我々は共存できるのか。「科学と倫理」など存在しなかった第二次世界対戦に由来するこのエネルギーと、そろそろ決別する段階に来ているのではないか。本当に、持続可能な社会、次世代へ引き継いでいかなければならない環境にとって、維持しなければならないエネルギーなのか。原発事故被害賠償に実際に携わる法律家が世界へ発信することは、極めて重要ではないか。
そんな思いから、私達5人の災害復興委員会の仲間も、葦名先生を応援しようとユタ州訪問を計画した。
当初は、葦名先生のユタ州弁護士会でのプレゼンを「応援」しようという企画だった。しかし、葦名弁護士から、「皆さんが、忙しいのはわかっているが、日弁連の災害復興委員会として来るなら、被災者支援のプロフェッショナルとして、自分の言葉で、日本での被災者支援の状況を語るべきではないか。英語ができる、できないではない。伝えたいこと、世界に発信したいことを、自分の言葉で語るべきではないか。それが、このような機会を提供してくれるユタ州弁護士会への礼儀ではないか。」との言葉を頂いた。
英語でのプレゼン。お恥ずかしながら、人生初の経験である。しかし、この歳になってこのような経験をするのもいいことではないか。できない、できないと言っていたのでは一生できない。葦名先生に、尻を叩かれるような思いで、仕事の合間や、夜中の時間を利用してプレゼンの準備をした(妻にも手伝ってもらったが・・・)。

【ソルトレイクシティ到着まで】
ユタ州への実質滞在時間は、わずか3日間。まさに、私たちにとっては冒険であった。
途中、サンフランシスコ空港らソルトレイクに行く予定であったが、飛行場の都合で出発飛行場が急遽変わった(そんなことあるのか?と思ったが、「アメリカあるある」である。)とのことで、サンノゼの空港までUber(タクシー)で移動しなければならなかった。また、事前に確認したのに、荷物がなぜかアラスカ航空によってシアトルまで持って行かれてしまうなどのトラブルもあったが、なんとか身体だけはソルトレイクシティにたどり着いた。
飛行機から、広大なアメリカの大陸を見ながら、「ここには、原発を立地するだけの『低人口地帯』はあるだろう・・・。しかし、国土の狭い日本には、そのような場所はどこにもない。避難により亡くなった多くの人々。国土の狭い日本では、原発事故が生ずれば、必ず『強制避難』が伴う。そして多くの命が奪われ、日常生活が奪われる・・・」などと飛行機で考えながら、外を見ていた。ちょうど、東電役員の刑事裁判の判決が出るところであり、その結果が気になりながらユタ州ソルトレイクシティに向かった。


【ソルトレイクシティ、モルモン教】

ユタ州ソルトレイクシティは、モルモン教徒の総本山である。冬季オリンピックの開催地でもある同地は、美しい山々に囲まれ、塩湖(ソルトレイク)のある都市である。ダウンタウンは、碁盤の目のように整然と整備されている。人口の6割がモルモン教徒であり、礼拝のある日曜日は、ほぼ店も開いていないようである。
私たちは、今回、幸運にもモルモン教の教会の相当偉い方々にお会いできた。そして、その世界中における教会の災害支援活動を知るまでは、お恥ずかしながら、ほとんど、モルモン教も活動について何の知識もなかった。強いて挙げれば、田舎で育った私にとって、「人生で最初に会った外国人がモルモン教徒の2人組の自転車のお兄さん。」程度の認識であった。(いや、むしろ、一夫多妻制や変わった下着を着るなどの偏見があったかもしれない。)
しかし、その教えを聞くと、「人としての道」に叶った至極まっとうな教えばかりであった。
・月に1度か2度は、断食をし、食べ物の有り難みを噛み締めながら、浮いたお金を恵まれない人のために寄付する。
・究極の支援は、その人の自立であって、単にお金や物資を与えるだけではなく、自立のため、継続的な教育とサポートをする。
・労働の喜びを大切にすること、若い頃に海外の文化を体験させること。飲酒を慎み、貞操を守ること。
などなど、人としてどうして生きていくかを教えてくれるような宗教であった。宗教の力が、心の平穏を保つための重要な指針になっていると感じた。(日本の仏教の場合、一部で「葬式仏教」などと揶揄され、人の日常生活の指針や依り何処となっていない状態は、ある意味、不幸なのかもしれない。)
以前読んだ中坊公平先生の本に、「ローマ法以来、医者と弁護士と宗教家は、金銭的請求をしないとこが原則となっている。それは、いずれも人の「痛み」を扱う仕事であるからである。そのため、現在でも民法の委任の規定には、無償であることが原則との規定がある。」のような記述を読んだことがあったが、モルモン教の教会の方々の話を聞くと、まさに「無償の愛や慈悲」というものを感じられた。そして、人としての正しい行いとは何かを感じざるを得なかった。個人的に、神の復活とか、サタンなどを例にして宗教を説明することに違和感を覚えてきたが、それは、わかりやすく人の道を教える手段に過ぎないのではないか。その背後には正しい人としての道があり、日常生活の指針と、心の安寧のために、宗教の力は大きいと感じざるを得なかった。

【モルモン教の災害復興支援】

本当に特別なことであると思うが、1日目は、モルモン教における世界中の災害被害者のために、どのような支援をしているのか見せていただく機会に恵まれた。慈悲の原資は、信徒からの収入の10分の1の寄付が基本となっているようである。
パンも、ジャムも、肉も、運送手段も、外部委託するのではなく、原価を抑えるために、教会の系列施設で直接運営しているのである。直接雇用者とボランティアとをうまく組み合わせ、人件費も抑えながら運営している。自主生産であると、そこに雇用や労働の機会が生まれ、難民、犯罪者、薬やドラックの中毒者などにも労働の機会が与えられる。90歳を超える高齢者にも、恵まれない人への支援というボランティアを通じて、生きる希望が与えられていた。「福祉の産業化」の実践がまさにここにあったと思い、感動を覚えた。
しかも、その規模たるや、想像を超えていた。コストコの数倍はあるであろう物流拠点倉庫、自前の運送用トラック、災害が生ずればすぐに送れるような支援物資、支援食料の製造システムなど、本当に、一宗教法人がやっていることなのであろうかと感嘆の連続であった。
実際に、支援物資を詰める作業(ボランティア作業)を経験させて頂いた。
被災者支援の目標は「個人の自立」であり、いかに、自立を促すための支援、教育はどのように行うべきかなどを考え、世界中からすばやく情報を集め、それを実践していた。そして、宗教法人の単独、縦割りで支援をするのではなく、世界中の各種団体と連携しながら、被災者の自立に向けた継続的支援が行われてきた。
宗教の力を通じ、災害ケースマネージメントの先進的な実践を見せつけられるような思いであった。

【12使徒を囲んでの昼食】

これも特別なことであると思うが、モルモン教の12使徒という相当高位の方のご招待を受け、昼食を取りながら、東日本大震災におけるモルモン教徒の支援について説明を頂いた。実に、迅速かつ的確に、津波被災地を中心に支援をしていた。例えば、漁業者の自立のために、漁船を贈ったり、津波で失われた製氷工場をいち早く再建する支援など、地元への支援について、何をどのようにするべきかの優先順位が、実によく調査されていた。単にお金を渡せば終わりではなく、「個人の自立」のために何が一番効果的かを考えた支援がなされてきたことが紹介された。


【寺院などの訪問】

モルモン教の寺院やホールなどを見せて頂いた。さすが総本山であって、規模が違う。テンプル寺院、巨大なパイプオルガンなどは圧巻であった。


【政府の災害対応組織への訪問】

その後、政府の災害対応する部署の方の話を聞かせて頂いた。月に1度、緊急事態を想定した協議会をもっているようである。ユタ州でも山火事や洪水などはあるが、地震などは滅多に起こらない。そのような中でも、月に1度のペースで、各部署の専門家が集まり、緊急事態における支援策を協議する場を設けているようである。災害国日本では、もっともっと、各専門家が集まり、意見交換する場を各地で設ける必要があるのではないか。そして、平常時から自治体単位で、どのような支援ができるか、緊急時・復興時と、時期を分けて、準備しておくような法制を整えるべきではないかと感じた。


【プレゼン】

2日目は、いよいよ、ユタ州弁護士会での英語でのプレゼンである。20名近く、災害に関心のあるユタ州の弁護士が集まってくれた。
津久井委員長から、なぜ、災害に対し弁護士が支援を行う必要があるのかの総括的なお話を英語でしてもらった。
次に、私からは、原発事故以来8年間、福島県で被災者支援活動をしてきたという立場から
・福島全体が現在も危険であるかのような誤解をしないでほしい。
・避難は簡単にできることではない(大交通渋滞、スクリーニングは避難所にも入れないなど)
・強制避難は、特に避難弱者(高齢者、持病を持つ方など)にとって、それ自体が危険である(避難所の劣悪な環境、仮設住宅でのストレス、日常生活の阻害による健康被害と希望の喪失)
・東電や政府が、賠償を止めようとしているが、風評被害などは、現在も続いている。
・賠償の不公平による新たな分断、対立が避けられない。
・放射線の捉え方の違いによる軋轢が避けられない。
・このエネルギーと本当に共存できるのか、関心をもってほしい。
などを、英語でのプレゼンはかなり辛かったが、自分なりの表現で話してきた。
その後、神田弁護士からは、原発被害の都会からの支援について話してもらった。
今田弁護士から、祖父母の原爆被害の話の後、広島の集中豪雨被害とその支援や連携の話をして頂いた。
工藤弁護士からは、法テラスの災害支援について話をして頂いた(一番、笑いをとって会場を明るくしてくれた。)
いずれも、頑張って英語での発表であり、これまで経験したことが無いぐらいの緊張と余裕の無さの中で、なんとか伝えることはできたと思う。
葦名先生の英語のレベルは、素晴らしかった。そしてそれ以上に内容も素晴らしかった。アメリカに来て3ヶ月程度しか経過していないのに、ここまで英語力を身に着けてきた葦名さん。その背後には、「どうしても伝えたい」という思いに裏打ちされた相当の努力があったのであろう。福島の賠償問題のみならず、現在研究を進めているアメリカの大量不法行為処理問題についても言及し、現地の弁護士からもアドバイスを受けていた。
会場からも質問があり、東電取締役の無罪判決についてどう思うかとの質問が出た。私からは、判決文をまだ読んでいないので、はっきりしたことは言えないが、刑事事件としなければ、不起訴のまま、絶対に表に出てこなかった証拠があることがわかった。検察官のもとで、証拠が闇に葬られていたと思うと、刑事事件としたことに、たとえ無罪であっても非常に意味があることであると思うと述べた。また、津久井委員長からは、個人ではなく、法人も処罰できる組織罰のようなものを導入できたら、また、変わっていた可能性があるとの発言があった(私も津久井先生も、ここは葦名先生に英訳を手伝ってもらったが・・・)。

【裁判官訪問】

その後、これも特別なことであったと思うが、まず、実際にユタ州の地方裁判所で民事事件を担当している判事にお会いする機会をいただき、葦名先生の研究テーマである大量不法行為事件の処理について、ユタ州裁判所の運用についてレクチャーを受けた(非常に難しくて私は半分ぐらいしか意味が取れなかった。)
さらに、刑事事件を担当する裁判官にも、アメリカの陪審制の運用について話をしてもらったばかりか、実際に使用しているコートに入れてもらい、法服を来ながら陪審員席や裁判官席に座らせてもらうという機会も得た。

【ヤング弁護士とリチャード弁護士】

今回、英語が得意ではない日本からの5人のために、ヤング弁護士が、日本語ができるリチャード弁護士にお願いし、送り迎えなどをしてもらったが、そのリチャード弁護士の事務所に訪問させてもらう機会を得た。床にまで書類が置いてあり、弁護士が忙しいのは万国共通のようである。
それにしても、特に、ヤング弁護士、リチャード弁護士には、今回、全面的にお世話になってしまった。自分が反対の立場なら、見ず知らずの外国人のために、見学場所の手配、送り迎え、食事の手配などまでできるだろうか。会う人、会う人、どの方々も親切であった。これもユタ州が好きになった理由の1つである。

【ご家族との交流】

夜はヤング弁護士一家(かわいい子供さんが5人もいらっしゃる!)のホームパーティーにご招待頂いた。子どもたちが遊び回ることができる広い広い庭。楽しい食事と、心の交流ができた時間であった。ヤング先生のお父様は、ユタ大学で日本語を教えていた方であり、流暢に日本語を話し、冗談ばかり言う実に愉快で楽しい方であった。

【ユタ州内のミニ観光】

最終日は、1日だけ自由時間があった。レンタカーを借り、夕方まで帰って来ることができる範囲でユタ州の自然を満喫することにした。
まず、ソルトレイクから1時間半ほど走ったところにある塩の湖であるボンネビル湖。今の時期は乾燥し、一面の塩の結晶となっていた。プレゼンも終わり、ほっとして、童心に帰り、5人ではしゃいでしまった。
ネバダ州の国境近く、第二次世界大戦の際に米空軍が使っていた基地に立ち寄った。今は廃墟のようになっているが、ここで、かつて広島に原爆を投下したエノラ・ゲイのパイロットらが訓練をしていたとのことであった。
ネバダ州はカジノが認められている州である。ユタ州からのカジノ需要を見越してか、州の境近くには数々のカジノ施設があった。
その後、再びソルトレイク方面に戻り、アンテロープ州立公園に行った。ここでは、美しいグレートソルトレイクの風景のみならず、放し飼いになっているバッファローが見られる。バッファローを間近で見るのは初めての経験であった。

【最後に】

今回、葦名先生のおかげで、貴重な経験をさせて頂いた。現地の弁護士に、日弁連が取り組んでいる各種人権活動の話をすると、強い関心をもって頂いた。例えば、ひまわり基金法律事務所を作り、過疎地に交代制の事務所を設置した話などは、非常に関心を示してくれたと思う。
私達、国内法を扱っている弁護士も、もっと、もっと海外の制度に関心持ち、また、自分たちがやってきた活動に誇りをもって、それを海外に伝える役割を果たしていかなければならない立場であると思う。
気候の急激な変動に伴い自然災害は世界中で起こっている。また、原発も、いまや世界中に設置され、さらに新たに設置されようとしている。災害国である我々の経験が参考になるはずである。
原発は、いざ苛酷事故を起こせば、その後、取り返しがつかない「絶対損害」を生じさせ、国の財政のみならず、国の存立さえも危うくしてしまうエネルギーである。この問題に携わってきた我々が、これらを広く世界に発信しなければならない使命を有していると思う。そのためにも世界の共通語になりつつある英語で伝えることの大切さを感じされられた3日間であった。



続きはこちら。
https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201909260004/







Last updated  2019.09.27 01:17:39
カテゴリ:留学

さて、ここからは、駆けつけてきてくれた日弁連の仲間と共に行った活動について、様々な方々への感謝を込めて書いていきたいと思います。

まず、今回来てくれた5人の弁護士仲間は、日弁連災害復興支援委員会の中心メンバーで、私以上に自然災害、原発事故の被害者救済のために一生懸命努力してきた方々でした。私にとって心から敬愛し、また、大切な友人でもある先生方が、遠いユタにまではるばる来てくれたこと、感謝の思いしかありません。その上、今回、それぞれの活動について、短いプレゼンもして下さいまして、私単体では到底できない、それぞれの専門分野を活かした厚みのある豊かな報告ができ、日本の弁護士の存在感を示せたと思います(津久井先生:災害復興に弁護士が関わる意味の包括的説明、渡辺先生:福島の現場からの被害の発信、神田先生:被害者支援に関わった経緯と実際に行ってみての感想、今田先生:祖父母の被爆体験とご自身の活動の紹介、工藤先生:法テラスの被災者支援活動の活動紹介)。下記は、先生方が用意して下さった資料です。




激務の中、英語のプレゼンを準備することがどれほど大変か、痛いほど分かる私としては、資料を印刷しながら自然と涙がこぼれてきましたし、実際のプレゼンを聞きながら、しょっちゅう目が熱くなりました。本当にありがとうございます。プレゼンの雰囲気が伝わる写真、少しご紹介しますね。




そして、この日弁連から5人弁護士がやってくるという事実が影響したことは明らかと思いますが、個人旅行では到底体験できないような、あたかも「日弁連公式訪問」(実際には有志連合だったのですが)であるかのような貴重な視察や経験を沢山できたことは非常に幸運でした。

プレゼン前日の午前中は、モルモン教の高位の方(皆、それぞれの本来のお仕事をお持ちで、この方は外科医が本職ということでした)のご案内で、教会の活動内容を見学する機会に恵まれました。ソルトレイクシティは、世界中に支部があるモルモン教の総本山、人間は皆神の子という教えを真摯に忠実に実践していることを今回の視察で実感しました。貧しい人、困っている人、災害に苦しむ人(アメリカだけではありません、世界中の方々に対してです)がいれば、さっと具体的な救済の手を差し伸べる、でも、決して「施し」や「恵み」としてただただ与えるだけの支援ではなく、Self Reliance(自立)の概念を非常に大事にされています。Self Relianceの大切さはその通りですが、困難を抱えている方に寄り添いつつも、相手の人格を尊重し、生きる力を引き出していくという非常に手間暇と愛情、人的資源が必要となる支援のあり方、またそのスケールの大きさには、ひたすら感動しました。以下少し写真をご紹介します。

こちらはHumanitarian Center,  難民の方や貧しい方に寄付された衣類の仕分け等、働く場所を提供しつつ、英語をはじめ米国で生きていくための生活上の知恵を無償で教え、自立を促していく施設とのことです。



こちらは巨大な物流倉庫。広すぎてカートで巡りましたが、入り口には、私たち一行のためのWelcome boardが掲示されていました。本当にありがとうございます!



工場内でボランティアの方が作成した手作りキルトを頂きました。




広すぎてカートで移動です。皆、童心にかえって大歓声でした。




緊急支援の食料品(4人家族が一週間暮らせる量を目安にされているそうです)の箱詰め作業を体験させて頂きました。必要な場合、さっとボランティアの方が集まり、48時間以内に世界中に発送するそうです!





モルモン教の高位の方々を囲みつつの昼食会。日本の東日本大震災の支援につき、詳しくプレゼンして頂きました。Self Relianceの理念はここでも活き、個人事業主が多い沿岸部の漁業を復活させるための支援として、緊急の食料や毛布など以外に、漁業に使う道具や製氷機を贈って下さったそうです。皆、災害支援に関わる弁護士ですので、遠く離れた異国の日本のために、ここまでニーズに合った支援を迅速に行って下さったことに感謝の気持ちしかありませんでした。





こちらは、世界有数の大きさを誇るパイプオルガンの音が美しい教会です。本当に荘厳な雰囲気でした。





午後は、Young先生が、ユタ州の災害管理の責任者の方とのセッションを組んで下さいました。月に1度、災害関係の各部門の方々が集まり、人的信頼関係を築くと共に、災害発生時のシミュレーションを行っているとのこと。ユタ州弁護士会とは直接関係を築いていないということで、Young先生が、日本の連携のあり方に学びたいと仰って下さいました。








上記セッションの後、私のResearch Planに目を通して下さっているYoung 先生は、私の研究に少しでも役に立つようにと、State Courtで、現在Multidistrict Litigation(広域係属訴訟)をユタ州に導入すべく準備作業を行っているJudgeとの面談を組んで下さいました。私の足りていない勉強、足りていない英語力で、臨むにはもったいないような面談でしたが、貴重な機会でしたので、頑張って沢山質問したところ、Multidistrict Litigationの全体像がかなりはっきりしてきて、非常に有益でした。Young先生は、ご自身がLaw School時代にお世話になったというFederal CourtのJudgeからも、Multidistrict Litigationについての資料を一式入手して下さり、今後の研究に活きることが確実です。もう本当になんと申し上げたら良いか、感謝感謝です。

続けて、Criminal Court担当のJudgeとお目にかかり、Juryの仕組みや手続についてレクチャーを受けました。なんと裁判官席に座る体験まで!貴重な体験に皆大喜びでした。







なお、今回駆けつけてくれた仲間には、私のリクエストに応じて、沢山の日本の懐かしいお菓子やお茶、子どもたちのためのドリルを頂きました。写真に写りきらないほど沢山あります!本当にありがとうございます。激務の中、遠くまで来て下さったことにひたすら感謝しています。これからもそれぞれの持ち場で身体第一に進まれて下さい。いつでも本当にいつでも応援しています。








続きはこちら。
https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201909260003/






Last updated  2019.09.27 01:10:18
カテゴリ:留学



さて、Young先生のご配慮で沢山の企画があったユタ州訪問ですが、まずはメインの目的であったプレゼンについて書きたいと思います。私のリサーチのテーマは、A comparative study of compensation systems for mass torts in the U.S. and Japan(大規模不法行為における日米比較研究)です。自分の関心を絞っていくことに日本でリサーチプランを作成するときから苦しんでいたのですが、正直なところ、アメリカに来てもっと大変になりました。日本とアメリカの法制度の違い、法律家の果たす役割の違いが、様々な部分に影響をもたらしており、関心を持つ分野も次々に広がっていく感じで、とても整理しきれないし、どこにリサーチの対象を絞っていけば良いのか分からないという有様でした。ただ、今回のプレゼンは、無理矢理にでも、漠然とした思考をアウトプットできるレベルにするための非常に貴重な機会になりました。資料を読む際にも、アウトプットを意識しながら読むのと漫然と読むのは全然違うので、強制の契機があって、本当に良かったです。

とはいえ、6~7月はIEI、8月はLaw500でかなりの時間を取られていたこともあり、本当に研究に専念できるようになったのは9月からで、とにかく時間がありませんでした。英語以前に、形になるプレゼンができるのか、焦りと不安と恐怖に追い詰められる緊張する日々でした。自分の研究ですので基本的には自分が全面的な責任を負っているものの、相談できる人には何でも相談しようと思い、プレゼン一週間前には、UIUCのHost ProfessorであるAnderson教授に、プレゼン骨子を見て頂き、非常に的確なアドバイスを頂きました。研究室にお伺いするなり、「あなたがこのプレゼンで言いたいことを2分で言ってみて」とご指示があり、まさかそんなことを言われると思わなかった私が、「自分の言いたいこと」を考え考え、何とか辿々しく話し終えると、「OK!まずは、それが一番大事。何のためにここに来たのか、何を言いたくて来たのか、それを2分でも5分でも10分でも良いんだけど、最初に紹介することを強くお勧めします。聴衆が、その後のあなたの話を目的と関連づけながら聞くことができるから、退屈にならないからね」と今回のプレゼンに限らず一生役に立つようなアドバイスをいきなり頂き、本当にご相談して良かったと思いました。Academic Termも細かく直して頂き、最後に、「アメリカでは、あなたみたいな人を励ますために、Break a leg!っていう言葉があります。私もあなたにこの言葉を贈ります。プレゼンが終わったら、どんな感じだったか必ず教えて下さいね」と送り出して頂きました。Break a leg!という言葉は、大舞台に向かう人に、足が折れるくらい全力を尽くして頑張れ!というニュアンスの言葉で、本当に励まされました。

Anderson教授のアドバイスに従い、自分は一体何が言いたいんだろう、ということを改めて考え、その視点からプレゼン全体の構成を再考し、まだクリアな結論にはとても辿り着けていないと断りつつ、何故わざわざ日本での活動をすべて中断してここまで来たのかを自分で考え抜き、冒頭で説明することにしました。それが下記の部分です。

-What brought me to the U.S.
(1) the strong doubt for the power of “Compensation” to save the victims of severe nuclear accident
(2) the strong sense of crisis to the present compensation system in Japan

-私をアメリカに連れてきたもの
(1) 深刻な原発事故の被害者を救うための「賠償」の効力に対する強い疑い
(2) 日本の現在の賠償システムに対する強い危機感

(1)と(2)は矛盾するかもしれないけど、「賠償だけでは被害者を救えない」ということを正面から認識することは弁護士の本来的役割-目の前にいることを救うこと-を考える上でとても大事だと思っていること、でも、「賠償は意味がない」等と評論家のようなことを言って終わるわけにはいかないとも同時に思っていること、賠償が被害者の被害回復のための有効なツールであることは間違いない以上、現場の実務家として、苦しい現状の中でどうやったらもう少し有効なツールに改良できるのかを考えるのも私の大切な仕事だと思っている、というようなことを話しました。

どの程度、聴衆に伝わったかは分かりませんが、うんうんと目を見て頷いて下さる方々もいらしたので嬉しかったですし、自分の問題意識をきちんと整理できたことは良かったと思っています。ただ、プレゼン全体としては、自分の思考が深まっていないことがそのまま現れた非常に未熟な構成で、「比較研究」と言えるレベルに達していないことは行う前から明らかでした。
また、1時間半、英語で話し続けるということ自体が私にとって初めての体験で、特に後半、頭が疲れてしまって、文章をうまく構築できなくなってきてしまい、本当に悔しかったです。日本語なら何時間だって話せるのに、と思いますが、私の英語力が私の気持ちについていかなかったというのが正直なところです。終わったその瞬間から今に至るまでずっと、「悔しい、本当に悔しい、もっと頑張る、絶対頑張る!」という気持ちしかありません。でも、少なくとも言えるのは、今回のプレゼンは、自分の今の実力通りであるということです。もっとうまく出来たはず、という後悔はありません。今後、助けたい誰かと自分の成長のための研究を深め、英語力を一歩ずつ高め(本当は「飛躍的に高め」と書きたいのですがそんな魔法はありません、毎日ちょっとずつ少しずつ努力するしかありません)、今よりもっともっと進化していくことをYoung先生にも、雄大なGrand Canyonにも、誓いましたので、その誓いを実行するのみです。

それでも、拙いプレゼンを15人ものユタ州弁護士会の方々が聞いて下さって上に、実務的な鋭い質問を頂いたことは大きな喜びでした。質問は全部で3つあり、(1)私が報告したメキシコ湾岸のOil Spill事故で補償基金を利用した人、クラスアクションを利用した人との割合の統計はあるか、(2)先日の東電幹部の無罪判決について日本の弁護士としてどのような見解を持っているか、(3)国の責任を認めた判決がいくつか出ているのに、更に訴訟を続ける意味は何か、判決に拘束力はないのかというものでした。

(1)については私がお答えしましたが、(2)については、その場にいた日弁連から来た弁護士たちに助けを求めました。渡辺淑彦弁護士からは「非常に残念な判決ではあるが、刑事手続きにならなければ永遠に出ない証拠が沢山出てきた、という意味では、結果とは別に刑事事件になった意味はあると考えている」という答えを頂き、質問者にお伝えしたところ、「日本の民事手続きにはDiscovery(全面証拠開示手続き、のようなものです)がないのか」と驚かれました。日米の基本的な法制度の違いが明らかになった瞬間でもあり、とても興味深いやりとりでした。津久井進弁護士からは、「日本には組織罰の既定がない。仮に、組織罰の規定があれば違う結果になった可能性がある」というこれまた非常に示唆に富むご回答を頂きました。アメリカの刑事手続きでは、会社を罰する仕組みがあるのかなあ、と非常に興味を持ちました(すみません、まだ調べていません)。いずれにしても、私一人ではお答えできない質問だったのでとても助かりました。

(3)については質問自体がかなり難しかったこともあり、Young先生が「日本はCivil Lawの国なので、Case Lawの国であるアメリカとは先例の拘束力がまったく異なる」という概括的な説明を頂き、私から「地裁判決は基本的にその事案のみにしか拘束力がなく、Officialな拘束力がない。国の責任を認めた判決が出ても、事実上世論を喚起するような効果はあるが、一つ勝ったから安心ということはなく、闘い続けなければいけない」というようなことを少しだけ補足しました。どの質問も、弁護士が聴衆であることを実感させられた実務家ならではの質問で、やりとりできること自体が本当に嬉しかったです。

今、渡米して以来の大きな目標だった「ユタ州弁護士会」でのプレゼンを終えたわけですが、このプレゼンの準備過程で学んだことは勿論、実際にやってみて思ったこと、感じたことは本当に大きく、すべてを自分の成長に繋げていきたいと思います。振り返ってみて、改めて何という貴重な機会だったのだろうと思います。



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Last updated  2019.09.26 20:35:46
カテゴリ:留学

 先週から今週にかけて一週間、ユタ州を訪問していました。余りにも色々な経験をしたので、何から、どう、書けば良いのか迷ってしまいますが、かけがえのない一生忘れないであろう出来事の連続だったので、何とか言葉に残したいと思います。

まず、一番最初に書きたいことは、お名前を書くだけで、目頭が熱くなってしまうような、今回の企画の担当者であるDaniel Young 弁護士への強い感謝の想いです。Young先生は10年ほど前から日弁連国際室の依頼を受け、日弁連派遣で海外に留学する弁護士のResearch Plan や履歴書、日弁連からの推薦状のネイティブチェックを担当されています。私がユタ州を訪問することになった発端は、Research Plan作成の最終段階で、日弁連国際室を通じて受け取ったYoung先生からのメールでした。メールは、Young先生が福島に住んでいたご経験があること、ユタ州の災害復興支援委員会のメンバーの一員であること、私のリサーチプランを読んでとても感動したこと、だから是非ユタ州弁護士会でこれまでの活動や研究内容をプレゼンしてくれませんか、というものでした。まだ英語のメールを読むのも書くのも慣れていなかった私ですが、このようなメールを頂いたことが本当に嬉しく、英語でプレゼンするということの大変さも良く分かっていないまま、「是非お伺いさせて下さい!」とお返事しました。

その後、主に渡米してから、日程やプレゼンの内容、配布物等のプレゼン本体に関わることやフライト、宿泊、プレゼン後の観光計画等をメールでやりとりさせて頂きながら、Young先生に実際にお目にかかることを心から楽しみにしていました。といっても、私一人だけではなく家族も一緒の訪問、家族を含めた宿泊先の手配(Young先生のお父様のとても素敵なご自宅に泊めて頂きました)、私がプレゼン等を行っている間の家族のケア(Young先生のご家族に、私の子どもたちを動物園やハイキングに連れていって頂きました)等もあり、受け入れ側のYoung先生、ご家族のご負担は本当に大変だったと思います。
また、今回のユタ州訪問には、日弁連災害復興支援委員会で共に活動をさせて頂いていた津久井進弁護士、渡辺淑彦弁護士、今田健太郎弁護士、神田友輔弁護士、工藤舞子弁護士も加わり、それぞれご自身の活動内容を報告してくれることにもなっていたところ、Young先生は、日本から参加する5人の弁護士のことも細やかにお気遣い下さっており、日本語が堪能なRichards弁護士が、後述する様々な移動の送迎やアテンドをして下さるよう手配して下さっていました。Richards 弁護士も大変な親日家で、お忙しい中、日本から来た弁護士をユーモア溢れる明るく暖かな雰囲気で包み込んで下さるようなとても素敵な方でした。

空港にお出迎え下さったYoung先生、優しい笑顔で、長時間のフライトを終えた私たち家族をいたわるように、流暢な日本語で話しかけて下さり、心底ほっとしました。それもそのはず、Young先生は、日本にモルモン教の宣教師として、その後も、大学や短期語学研修などで、郡山、北上、三条、長野、東京等にトータル2年半ほどお住まいになったご経験がある上、ユタ州日本語スピーチコンテストで優勝した程の親日家でいらっしゃったのです!留学して初めて分かったのですが、異国で、日本のこと好き、と言って下さる方に会うと、とても嬉しくなるものです。まして、国は違えど同じ弁護士です。共通の話題も多く、ますます嬉しくなりました。

一週間の訪問の中で、Young先生の真面目で優しく情熱溢れるお人柄に感動し続けていた私ですが、一番感動した瞬間は、私たちのプレゼン前のYoung先生のご挨拶でした。Young先生は、ユタ州弁護士会からの参加者の前で(約15人の弁護士が参加して下さっていました)、企画担当者として企画の趣旨を説明して下さったのですが、ご自身が日本に住んでいた期間があったこと、現在、日弁連のネイティブチェッカーをつとめていることを説明された後に、When I read her research plan・・・と言いかけた瞬間、涙で言葉に詰まってしまわれました。涙ながらにとても感動した、だからどうしてもここに来て欲しかった、今日の日を迎えられて本当に嬉しいというようなことをお話しされたので、横にいた私も、Young先生がどれほど真摯な想いでこの企画を進めて下さっていたのか心に響き、つられて泣いてしまいました。聴衆のユタ州弁護士会の皆様は、企画者とメインプレゼンターが同時に泣いてしまうというスタートでびっくりされたかもしれませんね。
でも、私はこの瞬間に、Young先生が、私が大津波や原発が爆発した瞬間を見た時と同じ感覚-愛する場所がなすすべもなく破壊される感覚といいましょうか-を遠いユタの地でお感じになっていたのかもしれない、だから、私の研究計画をお読みになった際に心が揺れたのかもしれない、ということも直感的に感じ、国を超えて心が共振する奇跡を体験しました。

プレゼンについては、後述しますが、こちらは、プレゼン後のYoung先生との2ショットです。終わった安心感で二人ともちょっと涙目です。私も相当泣き虫ですが、Young先生もかなり泣き虫なんです(あと、私の方が遙かに重傷ですが、ちょっと方向音痴なのも一緒です、笑)。



このプレゼン企画だけではなく、その前後の協会施設や裁判所の訪問企画、その後のグランドキャニオン等の観光も、Young先生や先生のご家族と約一週間ご一緒させて頂いたので、Young先生とは本当に沢山のことをお話しすることができました。私の研究分野のこと、弁護士の視点から見たアメリカの司法制度のこと等の真面目な話も勿論ありましたが、日本語をもっと学びたいと仰るYoung先生に、それなら日本式「マクドナルド」、「ワクチン」「ビタミン」等の平板な発音の仕方をマスターして下さい!そんなかっこいい発音では日本人と仲良くなれないですよ等と偉そうにお伝えし、Young先生が「早口言葉みたいです」と悩みながら、美しい発音を封印し、「マクドナルド」と何度も練習しているお姿を見ながら大笑いしたり、ワークライフバランスの大変さと楽しさ(Young先生は5人の可愛いお子様方のお父様です)をお話ししたりと、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

帰り際にお別れのご挨拶をするときには、何という素晴らしい体験をしたのだろうという色々な想いがこみ上げてきて、又泣いてしまい、Young先生も「泣かないで、Yukiが泣くと、自分も泣いちゃうよ」とつられ泣きするという泣き虫同士でした。

Young先生からは、これからもずっと沢山のことを学ばせて頂きたいですし、弁護士としても個人としても、これからもずっとお付き合いさせて頂ければ嬉しいです。

Young先生、この度は、本当にありがとうございました!!!!



続きはこちら。
https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201909260001/






Last updated  2019.09.27 03:21:34
2019.09.14
カテゴリ:留学

今朝見たTEDが素敵でした。
大好きな本を何度も繰り返し、指で言葉や文章をなぞりながらゆっくり読む幸せが語られています。好きな本は読む度に新しい発見があって、没頭した後は、心が豊かになって、登場人物が自分の中から去らない感じがする・・・みたいなことをお話しされています。
ああ、分かります、その幸せ、すごく!

・・・内容としては、それだけなんですけどね。厳しい現実と沢山闘わないと生きていけないですが、でも、厳しい現実に立ち向かう力は、今すぐ何かに役に立つ有益な情報に限らなくて、むしろそうじゃないことに身を浸す幸せからも、こんこんと湧いてきます。

私は沢山学んで沢山成長したいですが、そういう幸せも大事にしたいと思います。今も、これからもずっと。

https://www.ted.com/talks/jacqueline_woodson_what_reading_slowly_taught_me_about_writing







Last updated  2019.09.14 02:30:18
2019.09.07
カテゴリ:留学
先日、当大学UIUCの大学2年生が、hate crime で逮捕されるというショッキングな出来事がありました。
報道によれば、寮内のエレベーターに、noose(絞首刑用の首吊り縄)を置いたという容疑です。nooseは、南部の黒人のリンチのために使われてきたという暗い歴史がある差別の象徴です。
多種多様な民族がキャンパス内外に溢れかえっているアメリカの誇るdiversityの塊のような大学でこんなことが、と私は非常に大きな衝撃を受けました。
身近でminority に対する差別を目の当たりにしたのは初めてです。

大学はどう対応するのだろうと注視していたところ、今日、学長からのメッセージが全学生にメール配信されてきました。私の場合は、law schoolの学部長を通じてだったので、おそらく、全学部、学部長経由で配信されていると思われます。

私もここではminorityで、そういう視点からアメリカを見ることも必要だと常々思ってきました。
個人的体験にも根ざした毅然とした本学学長のメッセージ、大切な皆様にもシェアさせて頂きます。

Dear students, faculty and staff,

As you may know, this past Sunday morning, a noose was found in a residence hall elevator. The University of Illinois Police Department made an arrest Monday.
Regardless of the intent behind this incident, the fact that we are confronted by a symbol with such intense racist and violent connections is a difficult reminder of the damage that hatred and intolerance inflict on our entire community. To those like myself, who grew up in the South when Jim Crow laws were still in full force, this incident recalls memories of senseless violence and horrific acts carried out in the name of racist hatred. It is extremely upsetting that, more than a half century later, we are still facing symbols of hate that force another generation to ask why the color of your skin, the religion you practice or where your parents came from should make you a target of anyone’s anger or distrust.
We will not tolerate racism here at Illinois. We will not tolerate bigotry here at Illinois. We will not tolerate discrimination here at Illinois. We are committed to creating a university free of acts of intolerance, bias or prejudice. Incidents like this one remind us how much work remains for all of us to see that these words are always and truly practiced here at this university.
Housing staff and the University of Illinois Police Department (UIPD) responded quickly to this incident. UIPD immediately began an investigation that led to Monday’s arrest of a student. In addition to being subject to potential criminal prosecution, possible violations of the student code by individuals are also reviewed by our own Office for Student Conflict Resolution to determine any appropriate disciplinary action. The student is currently not allowed on campus property.
We did communicate the incident to all students in our residence halls along with information about how they could access support resources. Additionally, the Vice Chancellor for Student Affairs and the Vice Chancellor for Diversity, Equity and Inclusion have begun a series of meeting opportunities to allow students safe places to discuss the incident and any concerns they have.
We aspire to be a beacon of inclusion and excellence. I want to assure all of our students, staff and faculty that we are fully conscious of the seriousness of incidents like this and the chilling effect they have on every single thing we do here. We will continue to use all of our resources to investigate and address incidents as quickly as possible.
The work of creating an inclusive environment is everyone’s responsibility. Whether faculty, students or staff, we each have a role to play in creating a positive climate. And we will endeavor to more broadly share news of incidents of intolerance and racism that occur on the campus in order to ensure that our entire community can come together to make everyone who comes here feel welcomed and respected.

Sincerely,
Robert J. Jones
Chancellor






Last updated  2019.09.07 07:19:34
2019.09.06
カテゴリ:留学


気持ちの良い風を感じながら、心も体も濾過されるような緑の中を歩くのが好きです。
いつの間にか、朝の風が涼しくなってきました。大切な想い出ばかりの愛しい夏が、過ぎ去ろうとしています。時だけは万人に平等に流れていきます。時は巻き戻せなくても、刻々流れていくどの瞬間も大切に心に刻んでいきたいです。

今月後半には、私にとって非常に大きな挑戦が待っています。一足飛びに理想に辿り着けたらいいけれど、そんな魔法はないので、理想を心に大切に抱きながら、毎日コツコツ自分のベストを尽くすことが大事です。






Last updated  2019.09.06 00:05:42
2019.09.03
カテゴリ:留学

自然と涙が溢れてきてしまう動画をいくつかご紹介します。
バーガーキングのCMだけは、日本にいた時から知っていて、大企業が看板商品を粉々に破壊してまで訴えたかったメッセージの強さに感動していました。アメリカに住む今、多様な民族との共生が避けられない国の中だからこそ育まれた、しなやかで強靱な知性が、より私の心に響きます。

https://togetter.com/li/1165946

https://mobile.twitter.com/marceloishi2014/status/1167578147119861760

普通の市民、軍隊の兵士、空軍トップ、それぞれの人が、それぞれのやり方で、自分固有の言葉や仕草、行動を武器に、いじめや差別に毅然と、でも、自然に立ち向かう姿に本当に心打たれました。

大切な人たちとシェアしたい動画です。







Last updated  2019.09.03 08:32:02

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