「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
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2019.02.27
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全13件 (13件中 1-10件目) 日出町法律事務所紹介
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
2016年から5年間、日出町法律事務所で執務してきて下さった横山友子弁護士が、お連れ合いの転勤に伴い、4月から福島県郡山市の渡邊真也法律事務所に移籍されました。
![]() 日出町法律事務所は、2015年開設ですので、私と間さんにとっては、横山さんは、もういてくださって当たり前という存在になっていました。同僚でもあり、妹でもあり姉でもあり(私よりお若いのですが、私よりはるかにしっかりされています!)、かけがえのない友人でもあり、という存在でした。 お引っ越し当日のお見送りの際にも、全然お別れの実感が湧かなくて、またすぐに明日にでもお会いできる気がして、泣かずに笑顔で送り出せて本当に良かった!なんて思っていたのですが、今週事務所に出て、そうだ、横山さんがいないんだ、ということを、毎日じわじわ実感し、しみじみ寂しく思っているところです。 この5年間、事務所では、毎年のように修習生を受け入れていた他、スタッフ弁護士も2名養成しました。また、一昨年からは、私が勝手なことに一年のアメリカ留学に行き事務所を留守にしました。これだけの事実だけでも、横山さんがもしいてくださらなかったら、なんて、ちらりと一瞬考えるだけで、ひょえー、そんなことを考えるのはやめておこう!という気持ちになる程恐ろしく、横山さんは、神様が特別に日出町法律事務所に遣わした天使だったのではないかと思っております。職場だけではなく、家族ぐるみで楽しくお付き合いさせて頂いたことは、私たちにとって一生の思い出です。 また、横山さんは、私と間さんにとって、なくてはならない人だった以上に、依頼者の方々にとって、唯一無二の素晴らしい弁護士でもありました。私は、横山さんがご担当されていた案件を何件か引き継がせて頂いたのですが、前々から分かってはいたことではありましたが、依頼者の方が、横山さんを深く信頼され、慕っておられる様子を目の当たりにして、横山さんがどれほど全身全霊で弁護士業務をされてきたか、一人一人の依頼者を大切にされてきたか、心で実感し、本当に敬服しました。 暖かで優しくてチャーミングなお人柄、でも、強くて緻密で切れ味鋭い主張をきっちり展開できる卓越した能力を併せ持つ横山さん、郡山でも多くの方々に愛され、更にご成長されること、確信しております。 そんな横山さんが在籍される渡邊真也法律事務所の所長、渡邊真也先生は、私が、相馬ひまわり赴任時代から、本当にお世話になり続け、心からご信頼ご尊敬申し上げている弁護士のお一人です。相馬時代には、困難な事件処理の相談を何度もさせて頂きましたし、事件数や重責に押しつぶされそうになる私を、折に触れて、明るく支え励まして頂きました。また、原発事故後は、困難な賠償問題にずっと立ち向かい続けながら、周囲の人を心からほっとさせる笑顔を絶やさない先生に、いつも沢山のエネルギーを頂き続けてきました。 素敵な真也先生と、素敵な横山さんを通じて、またご縁が深まることもまた、心より嬉しく思っております。 福島県弁護士会の先生方、福島県の皆様、どうぞ、横山さんのことを宜しくお願い申し上げます。 そして、横山さん、どうぞお元気で、そしていつまでもお幸せに!!! 事務所一同、心から、お祈りしております。また是非お会いしましょう!!!
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2021.04.12 11:08:03
2020.02.06
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
本年1月から、日出町法律事務所に、宮田尚典(みやた・ひさのり)弁護士が加入しました。
HP上でもご紹介しています。お祖母様の手助けをしたいという想いを原点に弁護士を志されたという誠実なお人柄、素敵です。 http://www.hinodecho-law.jp/ 宮田さんは、法テラスのスタッフ弁護士であるため、当事務所で一年間の養成期間を経た後、弁護士を必要とする地域に赴任することが予定されています。司法の光が全国津々浦々に点灯するように努力することは当事務所として大切にしているミッションですので、この度、宮田さんをお預かりできることは当事務所全員の喜びです。 宮田さん、半年後になってしまいますが、ご一緒にお仕事ができることを今からとても楽しみにしています。お会いできるときまでに今の自分よりもっと成長できているように私も頑張ります! 今は、素晴らしい弁護士である間さん、横山さんからできるだけ多くのことを貪欲に吸収して 日々を大切にお過ごし下さいね。 皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 **************************
この度、当事務所に、宮田尚典 (みやたひさのり)弁護士が加入することになりました。 宮田弁護士は、明治大学、明治大学法科大学院を経て弁護士としての第一歩を踏み出した新進気鋭の弁護士です。真面目で誠実な人柄と依頼者に寄り添う気質を兼ね備えておりますので、必ずや皆様のお役に立てる弁護士になることと思います。 宮田弁護士は、当事務所での一年間の養成期間を経た後、法テラスのスタッフ弁護士として司法の光を必要とする地域に赴任することが予定されております。宮田弁護士により司法サービスを受けることになる方々にも思いを馳せ、心を込めて指導して参りたいと考えております。 また、私たちとしても、宮田弁護士と共に成長し、当事務所の理念である「身近で優しく温かな司法」を一人でも多くの方々にご提供できるよう、引き続き、努力精進して参りたいと思います。 皆様には、なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 謹白 令和2年1月吉日 弁護士 葦名 ゆき・弁護士 間 光洋・弁護士 横山 友子 謹啓 新春の侯、皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 この度、法テラス静岡地方事務所に配属され、1月から日出町法律事務所で養成を受けさせていただくこととなりました。 静岡は、私にとって初めての地でありまして、この新しい地で、心機一転して弁護士としての大切な一年目を送ることができ大変うれしく思います。 経験を重ね、一歩ずつ着実に力をつけ、早く弁護士として静岡へ貢献できるよう努めて参ります。 皆様には、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 令和2年1月吉日 謹白 弁護士 宮 田 尚 典
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2020.02.07 03:21:22
2018.05.23
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
以前、事務所の同僚の間光洋弁護士が、生活保護申請を却下決定された男性の代理人として、同決定の取消請求を求めて提訴していることを、ブログで、ご紹介しました。 脱退したのに暴力団員と認定され生活保護の申請を却下されたとして、静岡市の男性(66)が市に決定の取り消しや慰謝料などを求めた訴訟の判決で、静岡地裁は26日、市に却下決定の取り消しを命じた。判決は「暴力団を脱退していると認めるのが相当。がんの治療を受けながら生活することは極めて困難だった」と支給要件を満たしているとする一方、慰謝料の請求については棄却した。
判決によると、男性は2007年ごろから県内の暴力団に所属。14年3月にがんと診断され、生活が苦しいとして生活保護を申請した。しかし、市は県警に照会したところ男性が暴力団員であると認定されていたとし、受給要件を満たさないとして申請を却下した。 判決は、男性が県警に提出した書類などを基に、「却下処分時には既に暴力団を脱退していたと認められる」と指摘した。一方、「市は注意義務を尽くさず漫然と処分したわけではない」など、慰謝料の請求を認めない理由を説明した。 原告代理人の間光洋弁護士は判決後「生活保護の受給は命に関わる問題。誤った判断は二度としないでほしい」と話した。静岡市の田辺信宏市長は「今後の対応は判決内容を十分検討した上で決定したい」とのコメントを出した。
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2018.05.23 05:30:42
2017.09.27
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
同僚の間光洋弁護士が担当している事件が、最近、続け様に、新聞に掲載されています。
(静岡新聞) http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/403919.html (朝日新聞) http://www.asahi.com/articles/ASK7P3PT0K7PUTPB004.html 一つ目の事件は刑事事件、二つ目の事件は民事事件ですが、間さんがどんな姿勢で弁護士という仕事に臨んでいるかがとても良く伝わる記事だと思います。 間さんは、刑事弁護のプロフェッショナルです。 私は、元々刑事弁護が好きで、刑事弁護から学んだことが今でも自分の背骨になっていると確信していますが、ここ数年は、ほとんど担当していません。 最大の理由は、時間のやり繰りの難しさですね。 「依頼者が事務所に来て下さる」のではなくて「こちらが依頼者のところに出向く」(接見)ことが刑事弁護の基本なのですが、この時間の捻出が、キャリアを重ねるほど、大変になってくるのです。 間さんにとっても、勿論大変なことです。 こんな時間から、そんな遠い警察署に行くの?って思う時間に事務所を出て行く間さんを見ていると、身体、大丈夫かなと心配になることもあります。 誰にも親身になってもらったことがない人のための活動を続ける間さん、「世間に嫌われている人のためにこそ弁護が必要だと思っています」と言っている間さんを、心から尊敬します。 最近、とある英語圏の方に、「共感できない人のために仕事をするのはなぜか。 あなたは世の中に善を生み出すために弁護士になったのではないの か」と聞かれました。 自分なりに、「共感できない人は、 共感できないことばかりするために生まれてきたわけではない。 自分ではどうしようもできない理由で、また、 様々な困難に直面する中で、今に至っている。そういう事実を、 まずは丸ごと受け止めることは、 彼彼女が善人になるかどうかにかかわらず、 私たち弁護士の大切な役割だと思っている。 一生懸命仕事をすることそれ自体に価値があると思っている」 と拙い英語で伝えてみました。 質問の答えを考えながら、この問いに答える資格が私にあるのかな、とも思いました。 私は、ここまで大変な仕事をしていない、この質問に答える資格があるのは間さんなんじゃないかなとふと思い、間さんなら、どう答えるのだろうと勝手に想像しながら答えました。 同僚を心から尊敬できる幸せを感じつつも、私も負けないように、自分の持ち場で、一生懸命仕事をしようと思います。
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2017.09.27 07:56:30
2017.03.23
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
書きたいことは一杯ありますが、重い内容ばかりで、私としても慎重に言葉にしたいので後回しにして、「ぎゅうぎゅう」の話を。
先日、修習生Tさんを事務所にスポットで臨時に受け入れることになったのですが、最早、余っている机がないので、各種判子やポストイット等の文房具類を置いてある作業台を明け渡して、そこにパイプ椅子を添えて、何とか座って作業できるスペースを作りました。 7月からは、スポットではなく、間さんが主任で修習生を数ヶ月受け入れることになっているので、前々からもう作業台を使うしかないよねえという話を事務所内でしていたのですが、実際に作業台を使って頂く事になり、意外と机っぽいじゃん!と嬉しくなった私でした。実際にTさんの使い勝手がどうだったのかはお聴きしていませんが、ごめんなさいね、もうそこしかないの、許して下さい、と申し上げるしかないないです。 それにしても、弁護士4名、事務局2名、修習生1名が、全員在席していると、小さな事務所はぎゅうぎゅうです(笑)。 でも、私、「ぎゅうぎゅう」好きなんです。 分からないことを周りの人にすぐに聞けるし、事務局さんにもすぐにお願いできるし、他の弁護士や事務局の電話の内容も良く聞こえるので、「なんだか大変そうですね」と声を掛け合ったり、「なるほど、こういう言い方をすればいいんだな」と心の中でメモしたりできるし、事務所内で共有すべき事がすぐ全員に伝わるし。 良いことずくめじゃないですか、うんうん。 ということを思っていて、ふと、私が「ぎゅうぎゅう」好きなのは、一番最初に居た事務所が「ぎゅうぎゅう」だったからだなと言うことに突然気付きました。 新人の頃、在籍していた東京パブリック法律事務所は、当時、弁護士名の増加にビルのスペースがついていかず、2Fと5Fの2フロアに、弁護士も事務局も分かれていました。 弁護士スペースと事務局スペースは多少分かれていましたけど、私がいた弁護士スペースは、ベテランも新人も関係なく、背中合わせに隣り合わせに、とにかくぎっしり机が並んでいました。 新人だった私は、そもそも法律事務所に馴染みがなかったのでそんなものか位にしか思っていませんでしたが、中堅・ベテラン弁護士にとってあの環境がどうだったのか、冷静に考えると、先生たち、良く文句一つ言わず、執務されていたなあと心が熱くなります。 でも、新人の私にとっては、このぎっしりぎゅうぎゅうの弁護士スペースにいたからこそ、学べたことが数限りなくあって、間違いなく最高の環境でした。 まず、私の場合、社会人経験もなかったので、電話をかけること、電話を受けることがそもそも恐怖でした。第一声に何を話せば良いのかも分からない。 だから、全身耳にして、先輩弁護士の電話を盗み聞き?していました。ああ、なるほど、第一声は「お世話になっております。弁護士の○○です」かあ、とか、記録を広げている時の保留ボタンはこのタイミングで押すのかあ、相槌はやっぱり「はい、はい」かな?でも「うん、うん」って言う場合もあるんだなあ、とか内容以前のことは勿論、話の切り出し方、割り込み方、闘う相手に対する凜とした毅然とした口調、傾聴するときの柔らかな声と受け止める優しさに満ちた間、すべてが本当に勉強になりました。 勿論、私の電話も周りの居合わせた先輩が聞いていらっしゃるわけで、のめり込んで電話した後に、「今の相手誰?今の言い方じゃ、あなたが何が言いたいのかまったく分からなかったですよ」、「あの敬語はあり得ないよね」とか気に懸けて頂いたり、注意頂いたり、本当にもう、一本一本の電話が活きた教材でした。 あと、とにかく、そこら中に先輩が居たので、しょっちゅう、「先生、今暇ですか?」と話しかけては、事件相談以前の、「今日こんな事があってびっくりした」「私は、ああいう不正義は許せない」とかの自分の中にしまっておけないお話もとことん聞いて頂きました。 聞いて頂くだけじゃなくて、「で?どうするの?」という応答をせざるを得なくなるような、これは聞きっぱなしで終わるわけにはいかないと、うっかり話を聞かされた弁護士が切実に思ってしまうような駄目弁護士の私の話が、どれほど先輩方の貴重なお時間を奪っていたことか・・・ということも、そういえばかつて書いたことがありました。 https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201211080000/ ・・・暇だった筈が絶対ない先輩たちに、一度たりとも「暇ではない」と拒否された記憶が無いことを、言い様もなく申し訳なく恥ずかしく、でも、心からありがたく思います。 懐かしい、本当に大切な新人時代が、「ぎゅうぎゅう」という言葉から、空気感まで鮮やかに浮かんできた幸せを書き留めておきますね。 私は、今の私の事務所で、ぎゅうぎゅうの幸せを他のメンバーにも味わってもらえるような人間でありたいと改めて思いました。 今日も明日も明後日も、これからもずっと、日々一瞬を大切に過ごして生きたいと思います。
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2017.03.23 23:55:42
2017.01.26
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
本年から、当事務所に、吉倉智彦(よしくら・ともひこ)弁護士が加入しました! 日出町法律事務所は、平成27年2月に、私が開設した事務所ですが、約1年後の平成28年1月に、間さんが加わりました。 間さんは送り出す側、私は送り出される側ではありましたが、若い弁護士が多岐にわたる仕事上の技術を身につけることは勿論のこと、先輩達の仕事への姿勢を見つめながら、弁護士という仕事に対する自分なりの軸を持つことが如何に大切かを痛感していました。
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2017.01.26 21:54:56
2016.09.28
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
今日は、事務所内勉強会でした。
月1回の頻度で、事務所内の弁護士が担当をリレーし、各自がその時関心のあるテーマや注目判例を報告するという企画です。 今日の担当は間さんで、一部執行猶予制度の解説でした。私は、刑事弁護から離れてしまっているのですが、刑事弁護以外の事件でも、刑事弁護についての知識は必要な時があります。とはいえ、実際に事件を担当していないと、勉強する機会がなく、自習する時間はもっとなく・・・という有様なので、こういう機会に「一部執行猶予」の全体像を頭に通しておくことができてとても助かりました。 この「一度でも頭を通しておく」という作業をしておくかどうかで、その後の何かのきっかけでその分野に取り組まなければならなくなった時のハードルの高さが全然違うのですよね。 明晰で分かりやすい解説をして下さった間さん、本当にありがとうございました。 勉強会の後は、ホームグラウンド修習が9月一杯で終了する司法修習生Tさんを囲んで、皆で焼き肉屋さんへ。来月に和光に戻るTさんを叱咤激励しつつ、間さん、横山さんと、普段の業務の悩みや乗り越え方などを話しつつ、めちゃくちゃ美味しい焼き肉を食べるというとても幸せな時間でした。 飾らずリラックスして本音で話ができ、かつ、自分にはない尊敬できるところを沢山持っている間さん、横山さん。一緒の事務所にいられて嬉しいなあと改めて思いました。 間さんの、私にはない尊敬できるところは、 1,コツコツと為すべき努力を、どんな時もきちんと積み重ねていく (私は、かなり感性に頼って力技で乗り切ってしまうところがあります・・・) 2,教育者としての経験からか、他人を冷静的確に言語化して分析できる (私は、かなり直感的な表現になってしまうので外部に出せません、最終的な結論は大体間さんと一緒なんですけどね) という点でしょうか。 横山さんの、私にはない尊敬できるところは、 1,限りなく優しい、そして、気が長く、辛抱強い (私の優しさ、気の長さレベルを3とすると、横山さんは100くらい、次元が違う) 2,的確なリサーチ能力、緻密な起案の構成能力 (私は、「はまる」場合はともかく、「はまらない」と起案が組み立て上がらないというムラがあります、この「はまる」という言い方自体が私らしいですが) という点でしょうか。 我ながらなかなか的確なまとめではないでしょうか!と自画自賛している場合ではなく(笑)、お二人から真似できるところ、盗めるところ、沢山学ばせて頂きたいと思います。 さあ、私も頑張ろう、起案だ起案だ!
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2016.09.28 23:10:09
2016.09.07
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
事務所の同僚、間光洋弁護士が、この度、「弁護士が選ぶ刑事弁護人」に掲載されました。 事案の概要: 被告人の主張: 原判決の結論要旨: 控訴審判決の結論要旨: ========== 日々、目の前の依頼者のために、全力を尽くすこと。
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2016.09.07 04:53:49
2016.04.20
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
熊本地震の被害につき、心痛める日々。
全県的な被災で、どれほど沢山の方々が悲しみと恐怖、先の見えない不安の中にいらっしゃるのだろうと胸が潰れる思いです。 これだけの大災害、全ての人に支援の出番が回ってくるという気持ちで、支援する側は焦らず心に余裕を持って、被災地、被災者のニーズを見極めたい。遠くでもできること、遠くだからこそできること、必ずあるはずだから。 さて、まさかの大災害ということもあり、ご報告が遅れてしまいましたが、この度、当事務所に、横山友子(よこやま・ともこ)弁護士が加入しました。 横山さんは、私と同じ、東京パブリック法律事務所で養成を受けた後、青森県五所川原市に設置されたつがるひまわり基金法律事務所の三代目所長として赴任、その後、ご出産され、この度、お連れ合いのお仕事のご縁で静岡に引っ越されて、当事務所に加入されることになりました。 http://hinodecho-law.jp/ 育休明けの横山さん、この1年間、お仕事をお休みされていたということもあって、毎日、ものすごく楽しそうに幸せそうに事務所に出てきて下さり、私も間さんも、フレッシュなエネルギーを浴びて元気が出てきます。 つがるひまわり時代に多くの方々の心に希望を灯してきた横山さん、明るくて優しくて誠実、という依頼者に寄り添う弁護士としての資質をすべて備えていらっしゃるので、ここ静岡でも沢山の方々に愛されることは確実でしょう。 そんな彼女のお人柄が良く伝わるエピソードがこちら。 下記は、つがるひまわり所長の任期満了間際の2年前に、横山さんが、東京パブリック法律事務所出身弁護士が加入するMLに投稿したメールです。私はこれを読んだ時に、思わず涙してしまいました。 ご本人の許可を得て転載しますので、どうぞご一読下さい。 今日の午前中、ちょっといいことがあったので、ご報告させてください。 (ありふれた話だったらごめんなさい。) 自己破産の免責審尋手続がありました。 青森地裁五所川原支部では、東京のような集団審尋ではなく、個別に一人一人、15 分くらい時間をかけて行います。 私の依頼者(破産者)は、60代の女性で、生活保護受給中です。 孫や嫁から「他のおばあちゃんはもっと色々してくれるのに・・・」と言われて、つ いついクレジットカードで洋服等を購入し孫や嫁にプレゼントしてしまったのが主 だった債務の原因でした。 彼女は、8年前に一度自己破産をしていますし、今回も収入を偽ってカードを作った り、浪費行為があったり、と破産法の免責不許可事由に当たる事情がある人です。 支部長の裁判官は(普段は面白くて優しい人物だということは知っていますが、おそ らく演技で)、私がこれまで見たことのない厳しさで依頼者に審尋し、借金ができた 理由や二度と借金しないためにどうしたらよいか等、30分程の間説諭しました。そ の間、依頼者はハンカチがくしゃくしゃになるほど号泣していました。 結果、免責不許可事由はあるものの、裁量による免責が認められ、本日許可決定が出 ました。 ラウンド法廷の外に出て、涙が止まらない依頼者から感謝され、依頼者の今後の生活 について話している時、今日のやり直そうという決意、気持ちを忘れないためにどう したらよいか、という話になりました。 弁護士「例えば、人身事故を起こした人で、二度と事故を起こさないと誓って、自動 車のハンドルに家族の写真を貼って、運転する度に家族の写真を見て気持ちを引き締 めているという人を知っていますよ。毎日目につくところに何かを飾って、その度に 『もう借金はしない』と今日の誓いを思い出すというのはどうですかねぇ。」 依頼者「そうですね・・・何を飾ったらいいかしら・・・。」 弁護士「免責許可決定書はどうですか?」 依頼者「それだと人が来た時に困ります。」 弁護士「そうですか。インパクトはあると思うんですけどねぇ。」 依頼者「先生のお顔とか?」 弁護士「いや、それはさすがに(汗)」 など2人でベンチに腰をかけて話をしていたところ、 依頼者が、 「先生、私決めました。ひまわりの花を飾ります。先生の事務所はひまわりでしょ。 ひまわりの花を見たら先生を思い出すし、先生を思い出せば今日一緒に裁判所に来た ことも思い出すから。」 と仰いました。 その言葉を聞いて、私はなんだか嬉しくなってしまいました。 冬場は造花を飾らないとねぇ、なんて言いながら、何度も頭を下げて、彼女は帰って 行きました。 来週、つがるひまわりの後任の弁護士の選定の面接が予定されており、後任へバトン タッチしてこの場所を去ることをそろそろ考え始めていた矢先でした。 私が去った後も、彼女の部屋にひまわりの花が飾られて、それが彼女がこれから経済 的にやり直しをするための助けとなるのだと、五所川原での活動が依頼者の人生に 残っていくことを実感しました。 不充分なこともありますが、これからも依頼者のために頑張って行きたいと思いま す。 横山さんの加入で、東京パブリック法律事務所出身者2名、大阪パブリック法律事務所出身者1名と、静岡における都市型公設事務所のOBOG事務所のようになった当事務所です。 日々の業務に丁寧に誠実に取り組みつつも、皆で共有している都市型公設事務所共通の理念である、司法アクセスの改善や法曹養成に取り組んで参りたいと思います。 最後に、当事務所からお送りしました挨拶状を貼り付けておきます。 皆様、今後ともどうぞ、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。 謹啓 春陽の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 この度、当事務所に、横山友子(よこやま・ともこ)弁護士が加入することになりました。 横山弁護士は、平成22年に弁護士登録し、都市型公設事務所である東京パブリック法律事務所にて養成を受けた後、弁護士過疎地域である青森県五所川原市に設置された「つがるひまわり基金法律事務所」の所長を経て、この度、ご縁あり、当事務所に入所することになりました。 横山弁護士の優しく明るい人柄と誰に対しても丁寧で誠実な対応は、これまでも多くの相談者、依頼者の信頼を得てきましたが、ここ静岡でも、多くのファンを獲得することを確信しております。 私たちとしても、横山弁護士と力を合わせて、当事務所の理念である「身近で優しく温かな司法」を一人でも多くの方々にご提供できるよう、引き続き、努力精進して参りたいと思います。 皆様には、なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 敬白 平成28年4月吉日 弁護士 葦名 ゆき・弁護士 間 光洋 謹啓 麗春の候、皆々様におかれましてはますますご清祥のことと大慶至極に存じます。 この度、弁護士に再登録し、日出町法律事務所に入所することとなりました。 東京弁護士会の都市型公設事務所である東京パブリック法律事務所で2年間の養成を経て、青森県弁護士会に入会し、同県五所川原市のつがるひまわり基金法律事務所で所長弁護士として2年間執務致しました。この間、一般民事事件、家事事件、債務整理事件、刑事事件、財産管理事件等、多種多様な類型の案件を通じて、貴重な経験を積ませて頂きました。関係各位に篤く御礼申し上げます。 その経験および、1年間の育休中に得た生活者としての視点を生かして、さらに精進し、誠実に執務することで、静岡の地域社会に貢献できるよう努めて参ります。 特に、日出町法律事務所の理念である、市民の司法へのアクセスの充実および法曹養成に関わる活動に注力したいと考えております。 今後とも、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 敬白 平成28年4月吉日 弁護士 横山 友子
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2016.04.21 11:57:37
2016.01.19
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
本年1月から、日出町法律事務所に、間光洋弁護士が加わりました。
http://hinodecho-law.jp/ 二週間前の間さんの合流と共に、新たに事務局Kさんも加わり、おまけに、69期司法修習生Tさんの実務修習(弁護)の受け入れも同時スタートで、今まで私と事務局Aさんの2人だった事務所が一気に5人になりました。 皆で、コミュニケーションをしっかり取りながら、全員が気持ちよく働ける体制を作って軌道に乗せていきたいなあと思います。 この二週間、一番新鮮だったのは、「保釈請求」「保釈金の納付」といった事務が発生して、事務局さんが走り回っていること! そうです、私、刑事事件はここ数年ほぼ受任していないので、当然、刑事事件に付随する事務も発生していませんでした。刑事訴訟法ゼミ出身の私、元々刑事事件には思い入れが強く、刑事事件・少年事件に教えてもらったこと、励まされたこと、勇気づけられたこと、この場に書き切れない程沢山あったのですが、現在は、諸事情で刑事事件を責任をもってお引き受けすることは難しく、よほど例外的事情がある場合を除き受任していません。 でも、刑事事件への愛着は消えることなく私の心に刻まれているので、今回の間さんの加入によって、刑事事件が再び身近に戻ってきたことをとても嬉しく感じます。 まして、間さんは、刑事事件も受けている、というレベルではなく、HPをご覧頂ければ分かるように刑事弁護の専門性を高めていきたいという確固とした決意を胸に弁護士人生を歩んでいるので、今後は、事務所に刑事事件が途切れなく存在することになりそうです。 身を切られるような凄まじい孤独の闇にいることもある被疑者・被告人のことは勿論、「誰になんと言われようと」最後まで彼・彼女の味方であろうとする間さんの活動を心から応援しています。 間さんは、平成17年に大阪にて弁護士登録、大阪パブリック法律事務所を経て、平成23年から静岡に移ってきました。 (大阪パブリック法律事務所のHP) http://www.osaka-public.jp/ 私は、最初に登録した事務所が東京パブリック法律事務所で、福島県相馬市への赴任を経て、平成20年から静岡に移っています。 (東京パブリック法律事務所のHP) http://www.t-pblo.jp/ 間さんとは、同じ年齢であること、他の地域から静岡に移ってきたという経歴が共通すること、静岡綜合法律事務所時代の同僚でもありお互いの仕事のやり方を分かっていた等の要素はありますが、やはり、場所は違えど、同じ都市型公設事務所である「パブリック」の出身であるという共通点があることが、信頼の最大基盤であるように思います。 私にとって、東京パブリック法律事務所は、箸にも棒にもかからない本当にびっくりするほど駄目な弁護士だった私を根気強く育ててくれた事務所であるという心の故郷ともいうべき場所です。 そして、同時に、私に、司法の役割、法律家の役割はどうあるべきか、という壮大な問題に対し、弁護士一人一人が自覚的に日々の仕事の実践を通じて取り組まなくてはいけないということを教えてくれたかけがえのない場所でもあります。 刑事事件専門を特徴とする大阪パブリック法律事務所も、高い理想を掲げ続ける事務所であり、若い弁護士だった間さんにとって、どれほど沢山のことを学んだ場所であったかは、間さんの机の上に、大阪パブリック法律事務所の理念である「誰が何と言おうとあなたの味方です!」という言葉を書いた葉書が飾られ続けていることから、容易に推察できます。 ちなみに私の机には、東京パブリック法律事務所に在籍していた新人時代に同期や先輩方に囲まれて撮影した写真を飾っています。何かの飲み会の後なのでしょうか、皆ニコニコしています。それにしても先輩方、お若い!13年前ですものねえ。久々に見入ってしまいましたが、お一人お一人に(叱られた)思い出がありまして、懐かしいやらほろ苦いやらでうるうるしてきます。 間さん加入に伴い、日出町法律事務所では、事務所全体の目標として、今後、都市型公設事務所に共通する理念である司法アクセスの改善、法曹養成等の諸問題に、積極的に取り組んでいきたいと考えています。 具体的にどんな取り組みをするか、については、まだ間さんと色々と意見交換している段階で、これからきちんと詰めていかなければいけません。でも、一人一人の弁護士が仕事をする上で理念と目標を持ち、事務所という職場を通じて共有する理想を具体化させていくことを、私たちはとても大事なことだと考えていますので、今後もHPやブログを通じて発信していきたいと思います。 あと、私の場合、弁護士登録13年目に入り、日々に追われる中で、原点を忘れることはなくても、磨くことはできていない、成長できていないという焦燥感を常に感じていました。自分はもっと成長しなければならない、もっと勉強して努力しなければならない、でも実際には全然できていない、日々の忙しさを言い訳にしている、その場を乗り切ることで一杯になっている・・・そんなことをここ数年いつも感じてきました。 間さんも、常々もっと成長したいということは感じていたようで、そういう想いを共有できる時期だったことはお互いにとって幸運でした。感情豊かで落ち着きに欠ける私と異なり、穏やかで冷静なお人柄の間さんが、心に秘めている情熱に、時々はっとすることがあります。 それぞれに足りないところを見つめ、勉強し、切磋琢磨し、一歩でも二歩でも成長していきたい、そう思います。 色々な想いを同じくする仲間と合流できた喜びはありますが、ここからがいよいよスタートだ、という身が引き締まるような思いの方が強く、向上心を加速させて日々を生きていきたいと心から思っています。思っているだけじゃなくて行動します、今年こそ!と強い決意を言葉にしてみました。 最後に、私と間さんの挨拶状を末尾に貼り付けておきます。 支えて来て下さった多くの方々への感謝を心に刻みつつ、一歩でも前へ進めるよう精進して参りたいと思いますので、皆様、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。 謹啓 新春の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 この度、当事務所に、間光洋(はざま・みつひろ)弁護士が加入することになりました。 間弁護士は、平成17年に弁護士登録した後、大阪、静岡にて、多様な民事・刑事・家事事件を取り扱いつつ、裁判員裁判や再審事件等、難しい刑事事件にも積極的に取り組んできました。また、全国各地で日弁連の主催する裁判員裁判の研修の講師を担当したり、静岡大学法科大学院で刑事法の講義を担当したりする等、教育者としての実績も積んできました。 間弁護士の一つ一つの事件に真摯かつ誠実に向き合う姿勢や、丁寧でありつつ筋の通った教育者としての実践には学ぶところが多く、この度、一緒に仕事ができることを心から嬉しく思っています。 今後、間弁護士と切磋琢磨しながら、より多くの方々に、当事務所の理念である「身近で優しく温かな司法」をご提供できるよう、努力精進して参りたいと思います。 皆様には、なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 敬白 弁護士 葦名 ゆき 謹啓 初春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたび静岡綜合法律事務所を退所し、日出町法律事務所に移籍することになりました。 平成23年4月に大阪から静岡に移り、会務では主に刑事弁護の分野に取り組んでまいりました。また、静岡大学法科大学院では非常勤講師として刑事法の講義の一部を担当させていただいています。昨年は、裁判員裁判や否認事件に2人目の弁護人としてお誘いいただき、多くの刑事事件を担当することができました。日頃の皆様からのご高配に心から感謝申し上げます。今後も、民事事件はもちろんのこと、刑事弁護の分野で専門性を高め、力を入れて取り組んでいく所存です。 葦名弁護士は東京パブリック法律事務所、私は大阪パブリック法律事務所と同じく都市型公設事務所に在籍していました。いずれの事務所も司法アクセスの問題や法曹養成といった課題に取り組んでいます。そのため葦名弁護士とは問題意識を共有しており、今後は微力ながら司法アクセスの問題や法曹養成に事務所として取り組んでいこうと構想しています。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 謹白 弁護士 間 光洋
Last updated
2016.01.20 02:43:05
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