成瀬シリーズ気づいたら新しいの出てるではないか!
本屋大賞を2年連続で受賞した成瀬シリーズ第一弾「成瀬は天下を取りにいく」第二弾「成瀬は信じた道をいく」第三弾「成瀬は都を駆け抜ける」知らないうちに第三弾がでていました!なので未読だった二弾と合わせてGETしました。成瀬は天下を取りにいくに代表される「成瀬シリーズ」は、いわゆる青春小説の枠に収まりつつも、かなり独特な魅力があります。主な特徴をわかりやすく整理するとこんな感じです。主人公・成瀬あかりの圧倒的キャラ空気を読まないけど悪意はゼロ自分の信念にまっすぐで、ブレない周囲からは「変わってる」と思われつつも、なぜか惹きつけられるいわゆる“共感型主人公”ではなく、「観察したくなる主人公」なのが大きな特徴です。何気ない日常がドラマになる舞台は地方都市の日常(滋賀・大津など)大事件はほとんど起きないそれでも、成瀬の行動によって日常がちょっとだけ特別になる静かなのに不思議と読ませる力があります。周囲の視点で描かれる構成成瀬本人の内面はあまり語られない友人や同級生など「他者の視点」から見た成瀬が中心これによって、「成瀬って結局どんな人?」という余白が残り、読者の中で人物像が広がります。シュールでじわっとくるユーモア真顔でとんでもないことをする会話のテンポが独特クスッとくるのに、あとからじんわりくる派手な笑いではなく、“じわじわ系”の面白さです。青春のリアルさ(でも重すぎない)進路や人間関係の悩みはちゃんとあるただし湿っぽくならず、軽やかに描かれる「青春=キラキラ」でも「青春=苦しい」でもない、中間の温度感が魅力です。地元愛・ローカル感西武大津店など実在の場所や文化が登場地元の空気感がかなりリアルこれが作品に独特の“生活感”を与えています。ざっくり言うと、「変わり者の少女を、周囲の目線から静かに愛でる物語」です。成瀬シリーズ」がここまで支持されている理由は、いくつかの要素がうまく噛み合っているからです。単に“面白い”というより、今の読者の気分にフィットしているのが大きい。①「こういう人でいいんだ」と思わせてくれる主人公成瀬は天下を取りにいくの成瀬あかりは、空気を読まないでも他人を否定しない自分のやりたいことを淡々とやるこの姿が、「周りに合わせすぎて疲れてる人」にとってかなり救いになる。押しつけがましいメッセージじゃないのに、読後にちょっと楽になるんです。② 共感じゃなく“観察”する面白さ普通の小説は「わかる〜」が軸ですが、この作品はちょっと違う。成瀬は理解しきれない部分があるだから読者は「この子なんなんだろう」と見続ける気づくと好きになっているいわば「推しを見守る感覚」に近くて、これが中毒性につながっています。③ 軽いのに、ちゃんと余韻がある文章は読みやすくテンポもいいけど、人間関係の距離感成長のさりげなさ地元との関わりこういう要素が後からじんわり効いてくる。“軽い読書体験+しっかりした余韻”のバランスが絶妙です。④ 「日常系」の進化版いわゆる日常小説って、退屈に感じることもあるけどこのシリーズは違う。何も起きないようで、毎回ちょっとした“事件”があるしかもその中心に成瀬がいるだから、静かなのにちゃんとドラマがあるんです。⑤ ローカル×リアルの強さ滋賀・大津という具体的な土地感がしっかりあってリアル。実在の店地元ネタ生活の温度感これが作品に「作り物じゃない感じ」を与えて、読者の没入感を高めています。⑥ 今っぽい価値観にハマっている今の読者は、無理に群れない自分のペースを大事にする他人をジャッジしないこういう価値観を好む傾向が強い。成瀬はそれを説教なしで体現しているキャラなんです。そんな成瀬シリーズも第三弾でおしまいのようです。作者のインタビューを見たのですが、もう書きたくないようですね!恐らくアイデアを引っ張り出すのが大変なのでしょう。終わってしまう寂しさのため最後の話がまだ読めていません。そう思わせてくれる不思議な魅力のある作品だと。そんなことを思う今日この頃でした。楽天市場で購入可能です↓↓↓楽天市場で購入可能です↓↓↓楽天市場で購入可能です↓↓↓