数字の重み
4月会報原稿「 数字の重さ 」3月19日、シドニーのシンボルのひとつでもあるハーバーブリッジが75周年を迎えた。1932年3月19日に完成したこの橋は、全長503m、全幅49m、アーチの一番高い部分までは海面から134m。この当時、長さ、幅、高さ、全てにおいて世界ナンバー1を誇っていた。電車、車、徒歩、北から市内までの交通を結ぶこの橋は、シドニーの経済を築き上げるのに大きな存在だっただろう。3月18日、この橋の誕生を祝い、8車線の車道を封鎖して20万人の市民が歩いて渡ったイベントが行なわれた。ここで、私の頭の中に、ひとつの疑問が浮かび上がった。「なぜ、75周年??&*%??」「75」という数字が、こちらでは大きな意味があるのだろうか?日本のように10年を一区切りとした感覚はないのだろうか?この数字の意味を探ろうと、いろいろな人に聞いたり、インターネット、本など調べてみたが、わからいというのが現状だ。ただ、今年に入り、様々なところで、様々なイベントが行なわれているシドニーの街。好景気とも言える雰囲気が、私の目から見てもわかる。景気が良い時に、何かを祝おうというのが、むしろこちらの方々の発想かもしれない。歴史を振り返り、橋に感謝し、敬意を払い、そして、いつまでもシドニーのシンボルとして大切にしていこうという意気込みなどを感じる。そういった意味から75という数字にこだわらなくても、絶妙のタイミングでのイベントだっただろう。私達においては、数字にこだわりを持ち、突き進んでいかなければならないタイミングが必要だ。今年は、オセアニア出張所の10周年、記念祭は9月30日に執り行われ、真柱様のお入り込みも決まった。そして、来年は、東濃大教会110周年を迎える。100周年の記念事業のひとつであったことから始まった私達、それも、もう10年を迎える。何もない所「0」からスタートし、10となった今、この「10」という数字は、重みのある数字であるかもしれない。それと同様、ありがたい数字であるかもしれない。10年を迎えさせて頂くこの時旬、ハーバーブリッジのようなイベントはできない。しかし、心は、感謝と勢いを持ち続けていきたい。そして、ここぞというタイミングにおいて親にお喜び頂くものを作っていきたい。ところで、この原稿も99回目となる。何故だか私の原稿「海外だより」だけが、数字を入れて頂いている。これも編集長の思惑か?それとも100回目は、記念の粗品でも戴けるものなのか?とにかく、数字には、続けてくる事ができたという喜びがある。そして次の数字に向かう努力と意気込みを忘れてはいけない。永遠に続くのが数字である限り・・・・