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カテゴリ:ガンダム:ネタ
今回はMSのもうひとつの動力、推進ロケットについて考えますですよ。
エンジンとは発動機のことだよ、というのは前回書きましたが、 今回の用語は以下の通り。 ○ロケット 質量物を後方に噴射して駆動する装置。ただし、空気を外気から吸い込んで、 (一般的には空気で燃料を燃やして)、後方に噴射する“ジェット”は除くよ。 ○ジェット 上記参照以下略。 ○化学ロケット 酸素と燃料(小学校では“燃える気体”と習うよ)を化学反応(燃焼)させて、 膨張圧縮以下略だよ。 化学反応を装置内で起こすということは、内燃機関ということ。 ○非化学ロケット 化学ロケットじゃないロケット全般(⇒おい) 電気推進ロケット(ここでは説明省きますですよ)、原子力ロケット(今回の主役!)とか 色々あるよ。 ○原子力ロケット 核分裂か核融合で発生するエネルギーを何らかの形で利用するロケットだよ。 熱核ロケットもこの仲間。 はい。ここまでは一般論で、ここからがMSの動力ピンポイント。 まずは原理図を見てみましょう。 化学ロケットとの最大の違いは外燃機関か内燃機関か、ということです。 もちろん熱核ロケットが外燃機関。てことは前回のおさらいをすると、熱さえ出せば 本来、核融合でなくても何でも良かったりします。 ではなぜ、原子力が好まれるのかと言えば燃料的には少ない容積占有で高い熱エネルギーを 発生させることができるからなんだけども、難点は有害物質を出すことと、装置が でかくなることです。 MSの場合、ミノフスキー粒子がIフィールドで云々かんぬん、融合炉の小型が できたから実用化した、ということになってるよ。 さて、外燃機関ということは前回話した作動流体が必要ですが、熱核ロケットの場合は 作動流体=推進剤というのがポイント。 通常、熱核ロケットの作動流体は水素(液体水素として貯蔵)が想定されるのですが、 ここでは明言を避けます。 重要なのは、発電にしろ駆動にしろ、核融合炉は熱源としてしか利用していない、 外燃機関であるということです。 ※D-3He(重水素-ヘリウム3核融合)反応の場合、核融合直接発電も可能らしいのですが、 今回は端折ります。次回説明しようかなと思います。 どちらにしろ熱核ロケット(もしくはジェット)として作動流体の流動は行っているので、 途中に風車‥ていう言い方もいい加減どうかと思うので、こっからはタービンと 言い換えますけど、それを配置すれば、発動機にも発電機にも利用できるということに なります。構造原理が全く同じなので、発動用と発電用の核融合炉を分ける意味は ありません。直接発電ならなおのこと発電のためだけの核融合炉を設けるのは無駄としか 言いようがないわけです。 まぁバッテリーは必要になるでしょうけども。 というわけで今回のポイント。 1.MSのエンジンは熱核ロケット(もしくはジェット)だよ。 2.MSは発動も発電も核融合炉をエネルギープラントにしてるよ。 3.熱核ロケットも核融合発電も同じ原理の設備だよ。 ちゅーことで次回は直接発電のおはなしちょろっと、現実の戦闘機との比較から MSのスペックを考えるおはなしを主としてお送りいたしますです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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MSの話には興味がありますが、何やら難しい話ですね。
でも必要以上に長くなって難しくなり過ぎない様に所々あえて省略してくださっているのが分かります。 なのでこちらも何とか理解しようと読みます(理解できてないけどw) 1番いいのはそれらの内容を『今回のポイント』と称して更に分かりやすくまとめているところです。 助かりますw MSのエンジンって熱核ロケットだったんですか!? こういう所まで考えた事無かったです。 ザクは核融合炉を使ってても、ガンダムって何だかバッテリーで動いているイメージがありましたが…… (2010.08.13 13:38:53)
うーん、毎回思いますが、こうゆうことを書けるゼノタさんたちには感心します。
(2010.08.13 22:46:32)
ギュラ ハヤトさん
理解しにくければ、書き方がよろしくないかもですね(^^; まぁ高校で物理を習っているかどうかで理解度が変わって きちゃいますね。こればっかりはどうしようもないです。 (2010.08.14 22:07:49)
funuさん
>うーん、毎回思いますが、こうゆうことを書けるゼノタさんたちには感心します。 関心されるほどの内容はないですが、ありがとうございます! (2010.08.14 22:08:27) |