2008/02/11(月)18:22
在宅への思い 2 野菜おじさん
老人ホームでの夜勤バイトを始めたのは、大学一年生の秋。 東京での生活が何とか軌道に乗った頃でした。 先輩からの紹介でした。
『何事も現場が全て。習うより慣れろ』
昔から何事にも対してもそういう思いが強く、早く福祉の現場に出てみたいと思っていた私にとっては願ってもない話でした。
しかも、一晩2万円・・・ 生活費も稼げる! すぐに飛びつきました しかし、甘かった。楽に稼げるわけがないのです・・・。 初めての老人ホーム、すべてが初めての体験。現実が私の中の理想をことごとくぶち壊していく瞬間でもありました。 このホームは定員が70人程度で、おもに認知症の方が中心に入居されていました。介護度も高く、ここで亡くなられる方もたくさんいました。二階建てで、夜間は職員が1階に1名。2階に2名。自分たちバイトは、重度の方の多い2階で仕事をすることになっていました。 ナースから昼間の申し送りを受けて、いざ仕事。夕食介助が始まります。食べ終わった方を次々にお部屋に連れて行きます。ナイトケアをします。最後は、一番奥のお部屋から順々におむつ交換をしていきます。時間が早く終わったら1階の手伝いに行き、後片付けをして、ひと段落。 ひたすら 流れ作業。 必死でした。考える余裕もなく、ただこなすしかありませんでした。時計と睨めっこしながら。