|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ある森に短い短い短~いヘビ君がいた。ヘビの世界では長~い事が立派な事だったので、短い短い短~いヘビ君は悔しくて仕方がない、だからいっぱい食べた。すると短い短いヘビになった。 「ううん、これっぽっちかあ?」 そこでいっぱいいっぱい食べたら短いヘビになった。 「だけどこれ以上食べられないよ。」 それではと今度は、いっぱいいっぱい食べた後にいっぱいいっぱい運動して、いっぱいお腹が減ってまた、いっぱいいっぱい食べた。 すると普通のヘビになった。 「やっと普通のヘビになれたぞ。でももっと長くなりたい。そうだ寝る子は育つって言うぞ。」 と、今度はいっぱいいっぱい食べた後、いっぱいいっぱい運動して、いっぱいお腹がすくのでまたまたいっぱいいっぱい食べて、いっぱいいっぱい運動すると、いっぱい疲れていっぱい眠った。 翌朝目が覚めると、なんと長いヘビになっていた。 「よーし、なかなかいいぞ。でももっと長くなりたーい。」 そこでヘビ君、こうなったらもっと長くなってやろうと、木の枝にぶら下がりいっぱい石をくわえた。するとからだがいっぱい引っ張られ、長い長いヘビになった。長い長いヘビ君、もっと長くなりたくて、もっといっぱいいっぱい石をくわえて頑張った。 こうして短い短い短~いヘビ君は、いっぱいいっぱい食べていっぱいいっぱい運動して、いっぱいお腹がすくので、またいっぱいいっぱい食べていっぱいいっぱい運動して、いっぱい疲れるのでいっぱいいっぱい眠った後に、木の枝にぶら下がりいっぱいいっぱい石をくわえたのでからだはグーンと伸ばされて、とうとう長い長い長~いヘビになれた。 前は短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君は得意になって森中をはい回った。 「僕ほど長い長い長~いヘビはどこにもいないだろう。どんなもんだい。」 森のみんなはびっくりして、前は短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君を見にやって来た。 「すごいもんだ。」 さすがに他のヘビ達も感心して見ていると、この噂を聞き付けて人間達も森にやって来たからさあ大変。森のみんなは慌ててねぐらに逃げ込んだ。 前は短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君も慌てて洞穴に逃げ込んだ。だけど前は短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君はどんどん奥に逃げ込んでも、いっこうに体が入り切らない。とうとう洞穴の奥に顔がつっかえても、しっぽはまだ洞穴の外にちょこんとはみ出していた。 人間たちは短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君を尻尾からくるくると巻き取って町に連れてってしまった。 だから前は短い短い短~いヘビだった長い長い長~いヘビ君は、今は動物園に住んでいるんだって。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|