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2021.04.18
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ビデオに映るのは荒涼とした荒地の真ん中にポツンとある古い井戸だけ。しかし、そのビデオを見た数日後、電話のベルが鳴りテレビが点き、あの井戸の中から白い着物を着た女が這い出して来てどんどん近づき、画面から這い出して、そのビデオを見た者を、憎悪でひきつった眼差しで見つめて呪い殺す。

ご存知、鈴木光司の大ヒットホラー小説の『リング』で貞子が登場するシーンだ。

今まで妖怪との付き合い方を書いて来たが、今回は妖怪貞子の画期的な捕まえ方を思い着いたので記しておきたい。

まず問題のビデオをパソコンでMPEG形式に変換してファイル化する。この時点で貞子は呪い共々デジタル化されて、ハードディスク上に保存される。

ここでハードディスク消去ツールで破壊するという短絡的な発想ではいけない。いくらデジタル化されたとは言え、ファイル消去ではデジタル貞子その1が消去されただけで、オリジナル貞子は他のメディアに移動してしまうだろう。あくまでも貞子本人を実体として、2進数の数値データ化する必要が出てくる。

ここは度胸を決めて動画ファイルを再生して鑑賞する必要がある。ここで決して50インチの大画面液晶デジタルテレビで見てはならない。そんな事をすると貞子は這い出して来るまでもなく、スキップしながらでも余裕で出て来てしまい、あなたはあっさり呪い殺されてしまうだろう。

ここで活躍するのが、昔使ってたガラケーだ。

さあここからが、私が考えた画期的な方法だ。

この携帯を使って動画を再生して鑑賞する。そうすれば数日すると貞子からこの携帯に電話がかかり、

「ハ~イ、私貞子。今からそっちに行くから待っててね。」

くらいのノリだ。電話の電源を切ると、ひとりでに電源が入り、例の古井戸が携帯の画面に現れ、その中からデジタル貞子が這い出して来る。そしてどんどん近づいて来て、今しも画面から這い出そうとした貞子はここで始めて罠にかけられた事に気付きパニックに陥る。画面から這い出そうにも、指一本出すくらいがやっとなのだ。デジタル信号からデコードして実体化した貞子は携帯のメモリ上に己をロードしたまま途方に暮れるのだ。

これで貞子捕獲大作戦は見事成功。あなたは携帯の蓋をパタンと閉めて目的完了。後はバッテリが切れて、デジタル貞子が開放されてしまわない様に、ACアダプタでずっと電源を入れておけば、ICメモリ檻が完成する。

 

ここで問題が2点ある。

 

その1

捕まえるとどうしても見たくなるのが人情だ。「どうしてるかなあ?」と蓋を開き、画面の中を檻の中の熊の様にウロウロしている貞子が、ふとあなたの視線に気がつき振り向き、視線があったら果たして呪いが効くか?私は効くと推測する。効けば呪いは果たされ、貞子は開放され、逃げ出してしまうだろう。当然あなたは即死である。もし呪いが効かずに生き延びられている方がおられればご一報いただきたい。

 

その2

折角捕まえたのに、誰も怖く死にたくもないから確認してくれないだろう。かと言って閉じた携帯を振りかざして必死に言い張っても、気違い扱いされるのが落ちだ。それを証明できない。「そんなもの信じない。」と言った奴に、「じゃ見てみろ。」と確認させて、その1の私の推測が正しければ、その人はあなたの身代わりで死に、貞子は逃げ出し、見た者は心臓麻痺か何かで死んだにしても、不審死で警察の取り調べを受ける羽目になるだろう。

 

今回の「貞子を生け捕る方法」参考になっただろうか?

 

注)

携帯に閉じ込められたデジタル貞子ちゃん。通話の電波で逃げ出す事を思い着くかも知れないので、電話会社との回線は解約しておき、赤外線通信やBlue Toothは無効化しておく事。






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最終更新日  2021.04.18 00:00:18
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